フード・インク。

Dsc_0626 DVDで、「フード・インク」(ロバート・ケナー監督)を見た。

 「いのちの食べかた」とは違って、諸方面でのインタビューが中心。

 説明が丁寧で、政治的で、激しい。

 なかでも、農家がどうやって大企業に取り込まれてゆくかの実例は恐怖映画のようであった。

 つまり、大企業が農家と専属契約を結ぶ、

→大規模な機械化で事業を拡大させられる(農家は収益が上がってうれしいが、とうぜん借金もする)

→さらに機械に投資させられ借金漬けになる

→断れば契約を打ち切ると脅す

→契約を打ち切られたら借金を返せないので、企業の言いなり(奴隷)になる。

という図式。

 また、モンサント社が遺伝子組み換えの大豆などの特許を振りかざして、無関係の農家にまで圧力をかけてゆく実態もあばかれる。

 農業の工業化、システム化の恐ろしさ。アメリカだけの話とも思えない。

 これも道徳の授業で見せたい。

 写真は、中野〈コパン〉のパスタ。オクラとベーコン。 

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キンギン。

Ca3g1834  映画「英国王のスピーチ」を見る。

 原題は「The King's Speech」

 the が効いている。

 短くない作品だが、ひとつの筋を押しまくる短編のよう。

 吃音のモンダイは私も無関係ではなかったから、はらはらしながら見た。

 映画の中で教えられている解決法のうちには、今でも使っているものもある。

 私のばあい、歳をとるにつれて厚顔に(紅顔から?)なってきたのかもしれない。

 映画の中で、エドワード8世が「キンギン!」と叫ぶシーンがあって、おもしろかった。(弟役のコリンファースに、何がそんなに忙しいんだ?みたいに言われたところ。)

 Kinging、つまり、王様の仕事をやっているということだ。

 初めて聴いても推測できる用法。

 写真は、中野〈コパン〉にて。具を選べたので、ほうれんそう、黒オリーブにスモークトサーモンを乗せる。

 サーモンが味を引き締めた。われながら良いチョイス。

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ニッポン全国短歌日和。

Ca3g0265  4月25日(日)。

 NHK・BS-2で「ニッポン全国短歌日和」が放送される。

 投稿を事前に受け付けて、当日に選者が選ぶというスタイル。

 その下選(したせん)を担当することになっている。

 投稿が膨大な数に上ることが予想されるため、6人の選者に作品を渡す前に、そういう人がいるのだ。

 こういうシステムについては公表してかまわない、とNHKに言われたので、ここに書く。

 それよりも、NHKとしては、一人で多くの方からの投稿を期待しているということらしい。

 これまで短歌をお作りになったことにない方も、どうかこの機会に一首でもご投稿いただければうれしく思います。よろしくお願いします。

 選者には、小島ゆかりさんもいる。アーサー・ビナードさんにお会いできる?のも楽しみ。

 写真は、中野〈コパン〉の、アサリとバジルソーススパゲティ。こういう手もあるか。

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ぶたかた。

Photo  ある先生が、急に体調をくづされて、その代わりに高校3年生の授業に入ることになった。

 週2コマの〈ライティング〉。すでに2回の授業をした。

 昨年、高3担当で、同じ教科書を使っていたことも、指名された理由のひとつ(だろう)。

 野球の比喩で言えば、8回表ワンアウト、ランナー2塁からリリーフした、いつもは先発型ピッチャーのような感じである。

Photo_2  中1で、What are you doing now? と、さんざん繰り返して、15分後に、「生活が現代的になればなるほど、私たちはより多くの資源を消費して環境を汚染してしまう。」なんて文を英訳したりしている。

 英語科は学年でコマが埋まることが多く、中1と高3という持ち方は、珍しい。

 なかなか貴重でおもしろい体験をさせてもらっている、ということにして、12月までがんばることにした。

 昼は、近くの〈メリメロ〉へ。 豆のサラダと豚肩ロースのソテーの写真。

 きのう、さいきんお疲れではないですか、やつれてますよと、ある中1の生徒に言われてしまった。肉も食べたし、がんばるぞ。

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もんか省。

Photo_3  昼、文部科学省

 「棧橋」の友人、Mさんの仕事場をちらりと見せてもらって、32階の食堂へ。

 自分でトレイを持って並ぶ方式ではない。東京タワーが見えた。

 そのあと、3階の講堂で、

 国立教育政策研究所「小学校における英語教育の在り方に関する調査研究」

Photo_2という発表?を聞きに行く。

 中学校としても小学校の英語教育との接続をうまくやりたいのだ。

 現在、日本にある23000校の小学校のうち、97%では、なんらかの形で英語の授業が行われているという。

 そのうち、約50校の5、6年生を対象にした調査の 結果発表である。

 ネイティブ(外国人)の先生がやるよりも、担任がやっPhoto_4たほうが生徒には好評であるとか、日本語のコミュニケーション力が向上したとか、5年生よりも6年生の方が意欲が減るとか、いろいろ示唆的なコメントを聞く。

 中学としては、英語を始めて学ぶワクワク感を小学校にとられてしまうところが、困る。

 その後、銀座へ。

 芝高校時代の友人8人と会食。プチ同窓会。

 そのうちの一人は小学校教員だが、小学校での英語の授業を「百害あって一利なし」と切り捨てていた。そうでもないと思うんだけど。

 私は、文科省の方針に賛成なんだけどなあ。

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チェ28。

Photo_2 映画「チェ 28歳の革命」を見に行った。

 かつて父親の本棚に『ゲバラ日記』があったような気がして、なんとなくゲバラという名前はインプットされていた。

 だが、それ以上は世界史の教科書レベルしか知らない。

 そういう観客を想定してだろう。本編の前に、ゲバラの簡単な説明の映像が流れた。

 本名(の一部)が、「エルネスト・ゲバラ」であるとか、アルゼンチン生まれで医学部を卒業したのち、南米を放浪し、メキシコでカストロと会って、キューバに入った、という基本的なことを知らなければ、わからない映画であった。

Photo 映画自体は、キューバに入ってからのゲリラ戦で勝利してゆくところと、国連での演説のシーンが交互に入る。

 戦闘シーンならベトナム戦争ものの方がインパクトがあるし、ゲバラの哲学ばかり述べたのでは映画にならないから、やや中途半端な感じではあったかもしれない。

 個人的には、さんざんスペイン語を聞かされたのがおもしろかったといえるだろうか。字幕があれば聞き取れる単語もあるものだ。

 なんて、言いながら、後編である「39歳 別れの手紙」の前売り券をチケット屋で買ってしまった。

 桂花(けいか)の太肉(ターロー)麺。老舗は外さない。

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おくりびと。

2008_9_25_bap_002  昼前、中野の蔦屋(TSUTAYAと書くべきか?)に枝雀を返しにいき、ついでに北口の〈ボナペティートパパ〉で食事。

 天草豚のラグー(煮たもの)のトマトスパゲティ・クレソン付き。この店独特の、モチモチした麺がいい。天草豚と言われても、普通の豚との違いはわからない。

2008_9_25_bap_005 前菜・パン付きで1000円は安い。(前菜の代わりにコーヒーをつけて欲しいが。)

 中野にはデパートも映画館もない。新宿から中央線で1駅、吉祥寺まで5駅だからしょうがない。蔦屋とユニクロがあるのがせいぜいありがたい。

 その足で、「おくりびと」(滝田洋二郎監督)を見にゆく。

 納棺師(という人がいると初めて知る)のドラマであるから、それなりにおごそかに、しかし映画なりにユーモアと起伏を交えて進行してゆく。

 ストーリーは予定調和で陳腐だし、映像が特に美しいわけでもない。だが、しっかりとしたすばらしい作品になっている。

 妙にひねりを加えたり、冷めたり熱くなったりしないところがいいのだ。これ以上にもこれ以下にも作れないだろう。王道をまっすぐ歩いている感じ。それでいい。

 人に薦めたい映画であった。

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闇の子供たち。

 夏休み最終日。(マレーシアの独立記念日。)

 東京でも、新宿区の公立学校はすでに月曜日から2学期に入っているらしい。生徒はいいとして、教員の心がしっかりと休まらないと、長い2学期は乗り切れない。いい授業をやりたいと思うまでそれなりに休めないと、11月に息切れすると思う。(甘いかな。)

 午後、「闇の子供たち」を見に行く。http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tydt/id329992/

2008831_003 先週まで、東京では渋谷の単館上映だった。昨日から、新宿と有楽町でも上映。そういう増え方は珍しいらしい。じわじわと評価が高まっているということだ。

 坂本順治監督。(「亡国のイージス」もよかった。)原作の梁石日(ヤンソギル)もとてつもない人だ。

 簡単にいうと、タイの幼児売春と人身売買をテーマにした映画。宮崎おあいと江口洋介(と妻夫木聡)も出ている。

 彼らがタイ語ができる設定なのも、当たり前かもしれないが、とてもいいと思った。

 映画としての完成度や巧みさはわからない。ただ、そういう事実(と起こりうる事実)をたいへんな苦労をして映画化しようとした監督とスタッフを尊敬する。

 見たくて見た映画だけれど、見たくなかったような、見てよかったような、見て欲しいけれど、おすすめしないけれど、絶対に見て欲しいような。心が乱れる映画。

 写真は、昼に中野の〈オリエントスパゲティ〉で食べた、「オイル漬けされた生ハムとドライトマト、夏野菜の塩味」という長い名前のパスタ。これは大当たり。

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ぐるりのこと。

 朝10時の新宿東口。紀伊国屋前は閑散としていた。

 『ぐるりのこと』(橋口亮輔監督)を見る。木村多江が主演していることもあって、なんとなく気になっていた映画。ようやく見る。

20088 どこにでもあるようなドラマ。そのディーテイルの描き方ががまさにまさに映画的。リアリティというのはこういうふうに出すのだなとわかる。

 生真面目すぎてうつ病になってゆく妻役木村多江が壊れて泣きに泣いた後に、夫役リリー・フランキーが鼻をかんであげるシーンが一番リアルだった。

 日本画を描くシーンのためにも、画材屋に行くところから、絵の具をニカワで溶かすシーンを含めて、きちんととってある。

 そういう、じんわりじっくりしたドラマが好きである。(だから140分にもなってしまったのだろうけれど。)

 この映画評が的確。http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tydt/id328806/

新宿東口といえば、アルタ裏の桂花ラーメン。地下にもぐってしまって何年経つだろう。以前は入り口で手売りの食券を買ったものだが、今は機械で買う。

 なんとなく〈太肉麺〉(ターローメン)のボタンを押してしまった。裏切らない老舗の味、健在であった。

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「フリダムライターズ」

ブログ仲間の謎髭さん http://blog.goo.ne.jp/nazohige/ に教えてもらったアメリカ映画『フリーダム・ライターズ』(リチャード・ラグラヴェネーズ監督)を見に行く。東京でも、日比谷だけの単館上映。

 ストーリーなどは、リンクに任せる。すばらしい映画であった。というよりも、すばらしい原作であり、事実であったというほうが正直だ。

 つまり、映画としての技法とか上手さなんかを超える、現実の一人の人間のすばらしさに感動したのである。教師もの作品を見ると、それがドラマかどうかは別として、現実の時間軸と映像で省略されている時間軸とがうまく交わらない。
 なんていう理屈は抜きにして、夏休みの12年目の教員には力を与えてもらった。

 そのあと、これも、謎髭さんの行ったという<あちこーこー>http://www.little-okinawa.co.jp/achi-tennai.htmlで食事。
PhotoPhoto_2Photo_3Photo_4   有楽町のガード下の焼き鳥屋さんに、沖縄料理の居酒屋がくっついている感じ。せっかくなので、好物の沖縄料理を食べる。
 島ラッキョウは定番として、ゴーヤーの酢の物(酢漬け)、ミミガー(豚の耳)のから揚げは初めて食べた。串焼きでは、牛の「シロマルチョウ」というものに挑戦。白い丸ごとの腸であろうか。不思議な食感。
 料理人の二十代(たぶん)の男の人たちがきびきびと仕事をしていて、気分のいいお店であった。有楽町ならココ。ただし、ほぼ満席で、入れる保障はない。

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