« 2012年10月 | トップページ | 2012年12月 »

酸を溜めて。

Dsc_1287

 寒くなってきた。

 浜名理香さん『流流』(砂子屋書房)を再読。

・朝刊の来ているらしく玄関の差しこみ口に横あかり漏る

・実のうちの小ぶくろごとに酸(す)を溜めて柚子の鬼面(づら)熟れて色づく

など、いいなあと思う。

 タイトルは「りゅうる」と読む。

 文語だけれど新仮名の作者。

 写真は、新大久保〈栄寿司〉にて、昼どきのセットのつづき。

 いい赤身だった。

| | コメント (0)

めんたいこ。

Dsc_1285  新大久保〈栄寿司〉にて。

 ランチサービスもあるけれど、もうちょっとネタ(と値段)のいいやつもある。

 サービス的にはその「もうちょっと」による飛躍度合いがすごい。

 マスターがごきげんなら、かなりの高級ネタがセットメンニューに入って来る。

 おまけに、捌いている最中の中落ちとか、おしたしとか南瓜の煮つけとか、適当に出てくる。

 セットの軍艦モノはトビコ(トビウオの卵)が基本なのだけれど、この日は明太子。

 今日はこれにて。

| | コメント (0)

付箋の意味。

Dsc_1272_2_2 「短歌人」12月号。

 宇田川寛之さんの作品に、

・書棚より取りいだしたる一冊の付箋の意味をしばしおもひぬ

があった。

 なんてことないけれど味わいのある歌。

 個人個人の歴史の深みを思う。

・「俺」と言ふことの少なき日日にしてしぼみゆくもの、ひかりゆくもの

も目に止まる。

 個人で会社を経営されていると、そういことになるのだろう。「しぼみゆくもの」いいですな。

 ちなみに、私の授業での一人称は「俺」である。初年度からずっと。 

 写真は、吉祥寺第一ホテル〈パークストリート〉にて。

 ランチビュッフェのひとさら。

| | コメント (0)

当今。

Dsc_0844  さらに、「棧橋」112号から。

・当今(たうぎん)といふ語も知らず七十になりゐたりけり伊予の山猿   高野公彦

 「当今」とは、今上天皇のこと。

 本当に知らなかったかどうかは、作者以外わからない

 ただ、そういうポーズをすなおに楽しむ。

 言い方がひそやかであるけれど、わざわざ言いたてるところに批判精神というか違和感の表出がある。

 1941年生まれの高野さんは今年の12月10日で71歳。

 伊予・長浜の海辺の町で育ったのだから、「海猿」としてもよさそうだが、「海猿」は映画のタイトル。辞書的な言葉ではない。海で育っても山猿なのだ。

 写真は、中野〈ロイスダール〉にて。

 前菜がきれい。おされ。

 高野さんは、こういうものが苦手だろうなあ。

| | コメント (0)

サッカーが。

Dsc_1225 「棧橋」112号つづき。

 (112号と書いて、あらためてすごいなあと思う。実務の影山一男さんに頭があがりません。)

 引用しようとすると、なかなかむずかしい。

 まづ連作で読んでしまっているので、一首だけを取り出したときに心細く感じるのかもしれない。

 「一首」だけで勝負できる歌の難しさも思う。

・サッカーが勝つてるらしいせせらぎに混じりラジオのニュースが聞こゆ    片岡絢

 ぶっきらぼうに投げつけるように歌うのが得意な作者。

 キャンプに行ったときの歌の連作から。

 「サッカー」という乱暴な言い方から、多くの人が注目している国際試合だろうとわかる。それを、あまり興味のない(そうかといって、その話題を拒絶するほどでもない)作者。

 他人とのコミュニケーションの話題としてのサッカーに巻き込まれてゆくさなかの感じかな。

 写真は、中野通り〈コパン〉にてピザ。

 茄子と、万願寺とうがらしだったかな。

| | コメント (0)

じふまい。

Dsc_1265  「棧橋」112号つづき。

・くつしたがじふまい二日でにじふまい垂れさがりをりしづくの型に   久保田智栄子

 いくら偉そうなことを言っても、生きてゆくことは靴下を洗う(洗ってもらう)ことでもある。

 作者は3人のお子さんのお母さん。現実の生活を読みながら、生(せい)を詠む。

 宮柊二の言った「生の証明」に近づいている作品だろう。

 結句の「型に」はぎこちない。

 が、じふまい/にじふまい、のべったりとした感じは途切れることなく続く生活と家事への多少の、そして強過ぎない、抵抗を示しているようだ。

 写真は、中野〈オリエントスパゲティ〉にて。

 和牛ボロネーゼ、 モッツァレラ、クラッシュエッグのせ、無添加玉子フィットチーネ

(和牛三種部位、合鴨、ホロホロ鶏レバーとマッシュルーム、香味野菜をたっぷりの赤ワインを使って仕込みました!)

 これも、超うまい。 (写真は下手ですが。)

| | コメント (0)

眇の人。

Dsc_1264_2  「棧橋」112号の批評会はぶじに終わる。

 巻頭は、水上比呂美さんの96首。

 「古代歌謡集」からの3首の漢字表記を、一首づつの冒頭においたアクロスティックの試み。

 ひらがなでやればいいところを、わざと漢字したので無理はある。

 が、ふつうにやっては導きだされないような不思議な歌があったのがよかった。

・〈夜〉が在る 液、腋、鵺の字の中に 〈夜〉の中には眇(すがめ)の人居り

・岐(ふなど)といふ名の男子ゐてなまへにはいつもふりがな付いてゐたりき

・由比ヶ浜へ泳ぎに行きし昭和半ば母の手縫ひの赤い水着で

など。自分の歴史をさかのぼるような感覚。

 写真は、新大久保〈王将〉にて。

 餃子定食。餃子2人前など。餃子は王将に限る。

| | コメント (0)

「棧橋」112号。

 今日は、「棧橋」112号の批評会@竹橋。

 朝10時半から午後5時まで。やれやれ。

Photo_2

| | コメント (0)

深夜。

Dsc_1180  時田則雄『オペリペリケプ百姓譚』(短歌研究社)を読む。

 十勝での大規模農業の様子をもとに豪快に、そして繊細に詠む作者。

 全体はさておき、

・ジョン・コルトレーン体躯に浴びながら深夜畑を起こしてゐるぞ

・トラックのハンドルに凭れて眠りたりコンバイン闇に轟く深夜

など、「深夜」に農作業をされていることを言う歌がいくつもある。

 いったい何時ごろのことなのだろうか? 

・吐く息もたちまち凍る午前四時バックホーと俺一体となる

もある。

 これは朝起きての4時なのだろう。

 そういう事実の点でも、吸い込まれような歌集である。

 写真は、まったくそぐわなく。

 回転寿司の白子はどこから調達されるのか。やや怖いけれど、食べる。

| | コメント (0)

ワンダフルトゥナイト。

Dsc_1184 中1の授業で、エリック・クラプトン先生を紹介。

 Wonderful Tonight.

  同居している男女の愛の話。

 夜になってふたりでパーティーに出かける。

 彼女は服を選び化粧をする。そして、きょうはワンダフルに見える? と彼に訊く。

 もちろん、ワンダフルだよ、と男は答える。

 ふたりでパーティーに行くと、みな美しい彼女を振り向いて見る。

 気分はワンダフル?と彼女が尋ねる。

 男は答える。俺はワンダフルな気分だよ。君の眼に愛の光が見えるから。だけど、一番不思議なのは、君が、僕がどれほど君を愛しているか、を気づいていないことなんだ。

 家に戻って灯りを消しながら、今日の君はワンダフルだったよ、と彼女に告げる。

 (なーに言ってんだか?と思いますよね?)

 中学1年生が歌詞の良さをわかってくれるとは思わないけど、それはそれ。

 写真は、大塚〈炭旬〉にて。

 どれもプリプリして、生きの良い焼き鳥という感じ。

| | コメント (2)

牡蠣とベーコン。

Dsc_1267_2 写真は、中野〈オリエントスパゲティ〉(通称オリスパ)にて。

 牡蠣とベーコン、野菜のホワイトスープスパ。 

 (ランチメニューで初の牡蠣物はスープスパで!ミルクベースのホワイトソースと牡蠣の相性はバツグンです!味見NO,1!)

とお店が言うもの。

 ラーメンのように見えるけれど、牡蠣の味と香りがうまく引き出されていて、全体を統一している。

 野菜もそれなりに入っていて、鍋料理にパスタを投入したようなうまさ。

 これに粉チーズ(使い放題)をどかっと投入する。

 日本の冬はいいですなあ。

 今日はこれにて。

| | コメント (0)

死にごろ。

Dsc_1258  「コスモス」12月号が来る。

 巻頭の特別作品に高野公彦さん歌がある。

 これは選者が良しとして推薦する作品欄。

 高野さんは締め切りの関係(?)で、この欄に載ることはしばらくなかった(と思う)。

 (今月の選者は宮英子さん。)

・自分より若く逝きたる人のこと悼む時わが魂きよし     高野公彦

・死にごろに近づく我か死にごろを過ぎたる我か寒の白湯(さゆ)うまし

 白湯にもルビを振るのが高野さんらしい。

 写真は、ウチのピッツェリア、〈コパン〉にて。

 ブロッコリーとスモークサーモンのビアンカ(白)ピザ。サーモンの香りと塩味がいいアクセント。飽きがこないうまさ。 

| | コメント (0)

ブテチゲ。

Dsc_1253

 新大久保にできた「釜山」。

 釜山出身のご主人と日本人の奥さまのお店らしい。

 この日はブテチゲ。 

 ランチでブテチゲを出すところは多くない。

 なので、メニューを見て即断。

 部隊チゲの名前どおりのボリウム。

 スパムはもちろんのこと、ウインナーやトックやインスタントラーメンなどがこれでもか!という勢いで入っている。

 ランチにはやや重く、ご飯(もともと大盛り)は半分以上残す。(すいません。)

 それでも出汁がよく出ていてうまかった。スープは完食。

 お店の雰囲気もよく(まだ空いている)、隠れ家的で居心地のいいお店。

| | コメント (0)

塩入先生。

Dsc_0874  きのうのIBMのつづき。

 一郎・バカ・丸出し、の頭文字というのは、オリジナルのネタではない。

 自分が中学1年生だったとき。

 芝中学校の道徳の授業は、塩入先生(たしか塩入伸一先生)という人だった。

(私は、教わった教師の名前はよく覚えている方だとおもう。)

 噂によると、浅草寺のお坊さん。

 いわゆる道徳的な話はなくて、ヤクザの話とか、郵便貯金の話とか、旅行の話とか。

 とにかく楽しくておもしろくて、毎週月曜日(まだ覚えている)の授業が待ち遠しかった(テストもなかったし。)

 ヤンキーズのイチローもいなかった、30年前の話。

 その塩入先生を検索してみると、「塩入伸一と浅草寺」の関係でヒットは少しある。

 もしかすると、別の僧名でご活躍なのかもしれないと思う。塩入亮乗先生か?

 お写真を拝見しても、30年前のことだからよくわからない。

 当時は、細身で眼鏡をかけられていて、ヤサ男(失礼)といった風貌であられたのだが。

 いまは、60歳くらいになられていらっしゃるか?

 そのときのあこがれが、いまの私の一部になっていることは確かである。

 写真は、新大久保栄寿司のランチにて。

| | コメント (1)

IBM。

Dsc_1179 中1の授業で、machine という単語がでる。

 マシーンじゃなくて、マシュイーンだよ、なんて言いながら発音する。

 綴りは、マチネだね、なんて言いながら板書(ばんしょ)する。

 IBMって何の略だか知ってると訊く。

 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ。

 ボクは、イチロー・バカ・マルダシだと思っていたんだよ、と言って笑いを誘う。

 写真は、海鮮三崎港・本厚木店にて。

 カキを炙って軍艦にしている。

 こういうのは邪道なのかどうなのか。

 うまかった。

| | コメント (1)

かごめかごめに。

Dsc_1177  「つばさ」11月号つづき。

 特集に小島ゆかり・なお母娘の新作12首づつがある。

 ともに基本は、四月から三月までの題詠。

 喜多さんの意図か、作者同士が考えたのかは不明。

 ゆかりさんの作品は安定してツボを抑えている。破綻がなく、注文に応えるように読者を満足させる。

・仰ぐたび雲の遠さはみづからの遠さ 五月の雲梯わたる

・七月のゆふぐれながし肉親のかごめかごめにかこまれながら

など。実生活での親たちの世話や介護に忙殺されていることを隠さず、しかしひたすら前向きであろうと(内面では涙を流していても)する歌。

 一方、なおさんは、若干の陰りはあるものの、方向的には二十代半ばの元気さ、晴れやかさを隠さず言った印象。

・天泣にはしゃぎて駆ける祖母を見るわたしと母と十月の空

・一月の家に家族は集いきてひとりひとりの顔おもしろし

・えんぶりの篝火燃えている夜更け二月は馬が美しくなる

など、すごくありませんか?

 写真は、j.s. pancake cafe @中野四季の森。

 チキンスープカレーもパンケーキの具、というか付け汁?になります。

| | コメント (0)

自然薯掘り。

Dsc_1167

 「つばさ」(喜多昭夫さん編集)の11月号。

 特集のひとつは「小島ゆかり・なお 母娘の架橋」

 40ページ。

 長い評論や年譜など、すごい。

 それは置いておいて、巻頭は高野公彦の12首。

 タイトルが、

「スマホ人に自然薯掘りを勧むる歌」

 なんだかなあ、と思うが、このごろの、世間の潮流から遅れてひっそり生きる少し怒れる老人キャラの高野さんらしい。

・われのゆく道は細道 ゆらゆらとスマホ人(びと)らが行く手塞(ふさ)ぎて

・〈今〉を見ず〈ここ〉も見ないで歩く人駅に居り街に居り国ぢゆうに居り

・スマホびと自然薯掘りをしてみたら? この世の深奥(ふところ)が見えるはず

というような歌。(出来はどうかなあ?)

 まあ、高野さんもケイタイは使っているのですがね。メールはやらないです。連絡はファックスで来ます。

 写真は、セブンイレブンの〈ピリ辛チキン&鶏そぼろ弁当〉。

 850キロカロリー。

| | コメント (0)

ミーンミーンの。

Dsc_1211

 浜名理香さんの『流流』を読みつつ。

 (流流は、「りゅうる」とお読みする)

 数ある秀歌は後回しにして、

・おまえらはミーンミーンのセミプロだ石田センセイ盃置けり

にひっかかる。

 石田比呂志さんとは、島田幸典歌集『no news』の批評会(中野サンプラザだったか?教育会館だったか?)で一度だけお話させていただいた。

 その島田さんと浜名さんは別のグループに別れて競われている。

 石田さんを想いながら、浜名さんの歌集を読む。そういうつながりも短歌にかかわる楽しさのひとつ。

 写真は、新井薬師前〈大番〉のカレーラーメン。

 カレーも出しているこの店。 そのカレーをラーメンにトッピング。なかなかいい。

| | コメント (0)

いわし。

Dsc_1182  まいにちネタがつづかないときもある。

 今は高野さんも私も参加していない歌会を立ち上げたとき。

 (私は2か月に一回くらいかと思っていたのだけど。)

 高野さんにやるんなら毎月やるんだよ!と言われたことを思い出す。

 更新するなら毎月、いや毎日。

 写真は、〈海鮮三崎港〉にて。

 いちばん好きな魚は何かと問われたら、イワシと答える。

 対抗馬(魚?)は秋刀魚か鯵かなあ。

 鰤じゃないしなあ。

 高野さんのマグロぎらいはいつからなのかなあ。

| | コメント (0)

収穫。

Dsc_1199  鈴木竹志さんから、愛知淑徳大学短歌ゼミ論集「収穫」をいただく。

 鈴木さんが昨年から島田修三さんのあとを受けて授業を担当しているそうだ。

 8人の学生の28首や一首評や歌会記などがある。

・何気なく笑顔を付けた一文の空々しさにクリアを一押し  磯村珠里

・明け方に軽く眠って午後に出る 無職というか無色なんです  國近紗恵

・宝くじも買わなきゃ当たらないという彼女の彼は顔がよくない  成田有里

・お決まりの母の小言を聞きつつも心はミスチル口ずさんでる  森田麻有里

などが特によかった。

 まだまだぎこちない中にも、本音のようなものが浮かび出てくる感覚があるのがよかった。

 是非、歌を続けて欲しいと思った。

 写真は、新井薬師前〈一徹〉にて。

 豆乳ラーメン。魚系の出汁によく合っていていた。発展途上ながらかなりの秀作という感じ。

| | コメント (0)

マンドゥ。

Dsc_11788

 写真は、新大久保〈釜山〉にて。

 餃子スープ定食。

 つまり、マンドゥクク

 トック(お餅)もたくさん入っていておいしかった。

 おかずも、唐辛子の炒め物などに工夫があった。

 新しいお店でがんばっている。

 すでに常連?になった風の妙齢の女性2人組いる。

 近くで買ったばかりと見えるDVDを大きなスクリーンにかけてと店員さんにせがんでいる。

 東方神起、なかなか完成されている。

 

| | コメント (0)

実習。

Dsc_1214 高校1年生の家庭科、調理実習にお邪魔する。

 この日は、麻婆豆腐と、鶏と春雨のスープ。

 ふだんは座学だが、年に5回ほど、調理実習をするのだそうだ。

 みな、中3のときに作ったエプロンをつけていた。

 実習の日に限って、家庭科担当者は2人に増員されるという。

 ラー油の使用は禁止。

 あるだけ際限なく入れてしまうらしい。

 豆板醤も、教員が量を計って渡す。

 生徒に計らせると、かってに多めに計って辛くしすぎてしまうらしい。

 まあ、男子高校生の生態をよくわかっていらっしゃる。

 いくつも試食。どれも生姜と大蒜が効いていて、本格的な味だった。

 ありがとうございます。

| | コメント (3)

鏡文字。

Dsc_1203_2  ちょっとあわただしく過ごす。

 英語の問題で deer が正解のところ、beer と書いてきた生徒がいて、なごむ。

 鏡文字と呼ばれる現象で、don'tbon't としたり、dogbog と書いたりする。

 中1は学習をはじめて半年を過ぎたが、ときどき見る。

 そのうち治るので、やいやい言わないことにしている。

 写真は、新宿〈千草〉にて。

 プチトマトをバラ肉で巻いてある。

 トマト好きの前田敦子はこういうものも食べるのだろうか?

 この〈千草〉、すたれつつあるオジサン居酒屋の名残のような感じの店で、とても落ち着かせてもらった。また行きたい。(座敷に歌集が置いてあったりして驚いた。)

|

しよぼくれながら。

Dsc_1188 きのうの朝日新聞(夕刊)。

 〈あるきだす言葉たち〉の欄に、田村元さんが出ていた。

 りりしい写真付き。

 『北二十二条西七丁目』の著者である。

・アジフライ箸で小さく切り分けて午後に重たき一仕事あり

・消灯をして薄暗き昼休みしよぼくれながらコピー紙を足す

・眠きねむき会議のさなか昼の月シールのやうに剥がれゆくなり

・おでん屋に今日も寄りたりわが内のサラリーマンが寄りたがるので

などが特によかった。

 肩肘はらずに洒脱な言葉遣いで日常を切り取る。そしてほろりと人生の時間の深さと悲しさを見せる。

 サラリーマンという言葉がもろに出てくるが、どこか昭和の香りを伝える印象もある作者だ。

 写真は、大塚〈炭旬〉にて。つくね。

| | コメント (0)

クロース。

Dsc_1202 サンタのついで。

 サンタ・クロースは、セイント・ニコラスに由来する。

 その Claus の発音からわかること。

 英語では、基本的に au の綴りは、オーと発音する。

 audio とか auction とか pause とか cauliflower とか。

 二重母音にはならない。

 ところが、あらためて発音を問うと、u が綴りに入っているから、クロウスのように発音すべきだと思う生徒が出る。

 まあ、restaurant (レスタラント)のような例外(外来語だから)もあるので、油断できないけど。

 写真は、新宿〈千草〉にて。

 千草巻き。マグロと山芋を海苔で巻いてある。

| | コメント (0)

サンタが。

Dsc_1175  英語の授業(中1)で、「サンタが街にやってくる」を歌う。

 Santa Claus Is Coming To Town.

 日本語では無邪気な歌詞だが、英語ではけっこうえげつない。

 サンタさんはリストを作っていて二度見直して、だれが良い子でだれがイタズラっ子かをわかるんだよ。

 寝てるか起きてるかもわかるし、ずっと良い子にしてたかどうかもわかる。

 だから、お願いだから良い子にしてなさいね。

 という感じ。ちょっと高圧的な感じ。

 そのくらい言わないとクリスマスで興奮気味の子供は寝ないということなのかもしれない。

 写真は新大久保〈栄寿司〉にて。

 あんきもを見つけたので、軍艦にしてもらう。冬はあんきもです。

| | コメント (0)

そのまま戦争ではない。

Dsc_09834 池澤夏樹『カデナ』から書き抜き。

(これでやめます。)

 フィリピン系アメリカ人として嘉手納基地で働き、ベトナム北爆の情報をスパイしていた女性軍人のセリフ。

「つまりね、軍人として働いていても、それはそのまま戦争ではないのよ。

人が死ぬ場に立つのとは違う。

陸軍や海兵隊の人たちならばそうは言わないだろうけど、空軍はね。

とりわけわたしなんか事務ばかりだし。

パトリックにしても、爆撃機で上空まで行っても、落とした爆弾が爆発するところは見ないでしょう。

アブチラは死を入れた冷蔵庫みたいだった。

死があんなに親しいものってかんじられるところはないわ。」

 アブチラなどのガマには修学旅行の下見と引率で行った。これからも連れて行きたい。

 1970年くらいの設定だから、ガマの中には人骨が散乱していたという設定。今とはまったく違うだろうけれど。

 写真は、〈すき家〉のやきとり丼。

| | コメント (0)

カレンダー。

Dsc_1123 来年度の「短歌カレンダー」が届く。

 一ト月あたり数人の歌人の色紙の写真と、多くの人の歌が羅列してあるもの。(まさに羅列という感じの小さな活字で)

 いつか自作の使用許諾を出した気がする。

 だれが飾るのかなあ?

 なかなか短歌の(商業的)世界も奥が深い。

 写真は、小島ゆかりさんの色紙。

 いっそのこと、色紙だけならいいのになあとも思ったけど。

 いい歌です。 

| | コメント (0)

軍隊。

Dsc_10151 池澤夏樹『カデナ』つづき。

(改行はわたし。)

「では身体(からだ)に喩(たと)えよう。意思は心だ。あるいは脳だ。

軍隊では一個のものすごく大きな身体にとても小さな脳が付いている。

形としてグロテスクだ。

いよいよとなると脳は手足を切り捨てても自分だけ生き残ろうとする。

もっとグロテスクになる。

沖縄戦で日本軍がしたのはそういう戦法だった。」

 写真は、大久保〈平禄寿司〉にて。

 カジキマグロの中落ちだったかなあ。チューブから生クリームを絞るようにして、チュルルッって出してくれた。

  不安だけどよく調整された味だった。

| | コメント (0)

愛国心。

Dsc_1170 池澤夏樹『カデナ』から気のついたところを書きだしてみる。

(改行は私)

「いえ、私が言いたいのは、愛国心は感情としてどこか気恥ずかしいものだということです。

勢い込んで頑張ったりもするけれど、しかし愛国心は例えば恋や友情に比べたら劣等な感情ですよ。

どこかに無理がある。そのくせ生命が掛かっている。掛けられてしまう。

嘘が混じっているのにそれは言ってはいけないことになっている。だから劣等なのです。」

 スパイ活動をしていたベトナム人(日本領サイパンで暮していて、その後沖縄に戻った人)のベトナム戦争中の終盤のセリフとして。

 写真は、〈山頭火〉にて。

 チャーシュー麺のしお。完成品ですな。

| | コメント (0)

« 2012年10月 | トップページ | 2012年12月 »