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『カデナ』。

Dsc_0669  池澤夏樹『カデナ』(新潮文庫)を読む。いまごろだけど。

 イケザワ先生の小説は、『マシアス・ギリの失脚』『花を運ぶ妹』『すばらしい新世界』『静かな大地』などなどの長篇も、その他短編やエッセイもけっこう読んだ。

 小説はどれも、小説という「技法」を使って、作家が勉強したこと考えたこと伝えたいことをとてもわかりやすく言ってくれる。

 骨格が明らか過ぎるけれど、その呼吸がいい。

 視点のベースには日本語や日本をなるべく客観視しながらやはり、日本語話者であり日本人である、というものだろう。

 (外国人を登場人物に設定するのも、そのための装置なのだ。)

 『カデナ』では、フィリピン系アメリカ人が主人公の一人である、とか。

 そういうフィルターを通って(というか、きちんと通さなくてはいけないと作家が思おうとしているのがよくわかるのだが)、出て来る言葉と波長が合う。

 こういう風に考えることがおそらく正しいと思わせる思考回路と、おそらく文体。

 写真は、新大久保〈栄寿司〉にて。

 ランチに追加したアナゴ。

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