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奔りゆかんか。

Dsc_0838_2  永田淳『湖をさがす』からさらに何首か。

・こんなとき何か言ってはくれぬかとわが撮りし母の写真に対う

・いずこかの水面に脱皮を果たしたる黒白の蚊を双手に潰しぬ

・早朝に家族六人が乗り込んで陽(よう)と颯(そう)が出る運動会へ

・お母さんと暁(あけ)近き机(き)に額つきて呟いており酔(え)いたる様に

・海へ 奔りゆかんか夜の海へ 長きメールにながく応えて

などが特にいい。

 母親を読んだ歌は普遍性を獲得していると思う。しかし、読者は知ってしまった情報があるから、それとは切り離せずに読解してしまう。

 作品にとっての幸不幸はあるだろうけれど、やはり幸なかあ。

 三首目のように、息子さんの名前をさらりと詠みこんでいる歌もある。覚悟というのとはちがうかもしれないけれど、開き直ったというか堂々としたところ、見習いたいと思う。

 写真は、職場近くの〈一六八〉にて。

 五目やきそば。中華風でうまい。

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