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服部さん。

Dsc_0736 今年の短歌研究新人賞は、鈴木博太氏。

 ちょっとやり過ぎで、おもしろいとは思うけれど、楽しめない感じ。

 新人賞とはそういうものであるかもしれない。

 私は、服部真理子さんの30首の方がずっといいと思った。

(お二人以外は30首掲載されていないので、他の作品と比較できない。)

 テーマや時期とは関係なく、修辞レベルの高さと外連味のなさ、何もないところから一首を作り上げられるかは、とても大切なことだと思う。

向こうという言葉がときに外国を指すこと 息の長い水切り

窓際で新書を開く人がみな父親のよう水鳥のよう

花曇り 両手に鈴を持たされてそのまま困っているような人

「春だね」と言えば名前を呼ばれたと思った犬が近寄ってくる

行くあてはないのよあなたの手をとって夜更けの浄水場を思えり

などが特によかった。

 ここに、本人の実物の人間像(個人の情報)が重なるともっと説得力が増すだろう。

 もっともっとベタに作っても、芯があるから大丈夫だと思う。でも、やはり綱渡り的レトリック方に行っちゃうのかなあ。

 今後も楽しみにしています。

 写真は、中野〈コパン〉のクリームチーズのプリン。濃厚ですばらしかった。

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コメント

ありがとうございます!
とてもうれしいです。

「本人の実物の人間像(個人の情報)が重なるともっと説得力が増す」というお言葉、大事にしたいです。
たびたび、「主体がどこで何をやっているのかわからない」というご意見を頂いているので、
ここは私の大きな問題点なのだろうと思いました。

「あの日の海」批評会の2次会でうかがった、「歌は作れば作るほど、いいものが出てくる」というお言葉も大事にしています!

投稿: 服部 | 2012年8月28日 (火) 06時18分

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