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髭を剃る息子。

Dsc_0439 米川千嘉子さんには息子さんを詠んだ秀歌が多い。

 同じ「息子」としてギョッとするというか、ハッするというか。

 栗木京子さんや川野里子さんとお話するときにも、私の「息子性」を感じることがある。

 これはじょじょに前田康子さんや江戸雪さんにも感じつつあること。

 それぞれ、まっさらな母親としての受け止め方と、歌にするときの表現の仕方は違う。

 先達があると知っていれば、表現方法も変わってしまう。

 これはちょっと辛いことだけれど、表現者としての時間軸に乗っている以上、しかたないことでもある。

 『あやはべる』に、

・いつよりか恥づかしがらず髭を剃る息子がをりぬ五月の鏡

 いやあ、いい歌だと思う。

 私じしん、なんとなく母親に揶揄されながら髭を剃っていた時期があったように思う。

 そのときにしか詠めないことを詠む。まさに短歌の得意技を生かしたすごい一首だと(ずっと息子の私は)思うのであるのである。

 写真は、新大久保〈栄寿司〉にて、穴子とイカゲソを一貫づつ。

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