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稲岡先生・渡部先生。

Ca3g2740  品田悦一『斎藤茂吉』の中に、お二人の名前があって、懐かしかった。

 稲岡耕二先生と渡部泰明先生。

 品田氏は渡部先生から激励の手紙を執筆のきっかけのひとつにあげている。

 また、茂吉から平福百穂と夫人宛てのドイツからの葉書が、稲岡先生から品田氏に託されたとある。

 稲岡先生は東大を退官後、渡部先生はフェリス女学院から、上智大学に異動された。

 英語学科では、16単位だけ他学部の単位の振り替えが認められていた。

 英語関係の多くは、すばらしい「学習」であり「授業」であったけれど、「学問」っぽくはなかった。

 もっと泥臭い「学者さん」から「学問」の雰囲気を感じたいと思っていたところで、お二人の先生が偶然いらしたのだ。

 稲岡先生の万葉集の講義は、毎回手書きのプリントで要点を整理されていた。さすが、大学者の威厳があった。

 渡部先生の講義からは、古典和歌の読解の楽しさを学んだ。「和歌の語彙が検索できるようになっても、歌の良し悪しを判断できるのは人間だけなんだよ」というセリフが印象にある。

 国文科の学生にひとりまぎれて講義を聴いたことは、とても貴重な経験になったと思う。

 という、回顧譚。

 写真は、千駄木「露地」の野菜のラグースパゲティ。

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