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スケール。

Ca3g2512 4泊の修学旅行の引率から帰宅。

 大きな事件も事故もなく、楽しく過ごせたと言ってよい。

 反省点を探すとすれば、7クラス285人というスケール・デメリットだろうか。

 6クラスのときとはかなり違う印象。

 同行者がたくさんいて楽しいというのは大きなメリット。それはそれでいい。

 (新幹線をほぼ4両分貸し切るのだ。)

 しかし、待ち時間の長さ、全体への目の届かなさは体感的に限界。

Ca3g2514 隊列が長さに、神経は擦り減った。

 (だからこそ、班別行動を多くしたのだ。)

 旅行会社の方々は、それでもきちんと行動できるのは、K中学の生徒だからと言ってくれる。

 たぶん、そうなのだろう。

 再来年は8クラスだが、4クラスづつの2隊編成になるようだ。

 写真は、広島のお好み焼き。

 こんなにいっぺんに焼くのはたのしいだろうなあ。

 量は、それぞれ通常の1.5倍にしてもらった。

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0号クローン。

Ca3g2465  大塚寅彦さん『夢何有郷』に、歌に、

冬ざれの硝子張りカフェわれはわが0号クローンのごとく坐しをり

という歌がある。

 「0号クローン」とは何か。なんとなくしかわからない。

 生物のNM先生に聞いてみてもご存じない。

 つまり、学術用語ではなさそう。

 ある方から、

 「オリジナル」なんだけれど、何だか現実感、存在感がなくてクローン(偽物)みたいな私

 という意味ではないかと推測をいただく。

 そう、それが言いたかったんですよね。ありがとうございます。

 写真は、新大久保〈王将〉の塩豚ラーメン。

 豚バラ肉を強火で炒めたアブラの旨みが出ている。定番メニューではないようだ。

 まさに、オトコのラーメンという感じでうまかった。

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打たれた。

Ca3g2011  修学旅行5日目(最終日)。

 この日は、7クラス、それぞれのバスで観光。

 クラスごとに希望をとって、決めた。

 ①保津川下り・嵐山散策が3クラス。

 ②平等院・伏見稲荷方面が2クラス。

 ③平等院・宇治川散策・萬福寺が2クラス。

 私のクラスは、③。

 わたし自身、中学3年生のときに、友人と訪ねた萬福寺。

 なにか打たれた感じがしたものだが、今回はどうかな。

 〈のぞみ〉で、東京駅5時20分着、流れ解散の予定。

 無事、お疲れさまでした、となっていることを望む。

 写真は、京王井の頭線三鷹台駅前、〈美たか庵〉にて。

 鶏のナンコツ唐揚げ。

 お店で仕込んでいるとは思えないが、揚げ方が上手なのか、うまい。

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壮観。

Ca3g2460  木曜日(4日目)は、タクシー研修。

 4人にタクシー1台を与えて(といっても親御さんの支払いだけど)、観光してもらう。

 奈良や鞍馬に行く班もある。

 わいわいとバス・電車を乗り継いで不慣れな土地を行くのもひとつの旅。

 それは、前日に行なった活動。

 個人タクシーの連合体に依頼して、宿の前に70台のタクシーを並べてもらう。(これは壮観)。

 個々の運転手さんには、生徒たちの名前と行き先を伝えてある。

 もちろん、寺社の中までついていって説明してもらう。

 夕方、大徳寺大仙院に集合。

 1時間の座禅体験。

 これは(教員としても)未体験。でも、組み込みたかった活動。

 学校では、仲間と助け合う活動を多く行うけれど、ときには自分の内側を覗いてもらうのも悪くないだろう。

 写真は、新大久保〈栄寿司〉のねぎとろ。

 ガチンコで作るネギトロだから、(アジの脂や植物油が入っているような、市販のものと比べて)濃厚でいい。 

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埋める。

Ca3g2502  修学旅行事前更新シリーズ。

 水曜日(3日目)は、神戸のホテルを出て、京都の宿に集合。

 そのあいだ、どこへ行っても良い。

 (8時間以上を埋めなくてはいけない、とも言える。)

 チェックポイントを設ける年もあるようだが、今年は無しにした。

 「班」も、4人を基本にした。

 たいていは、大阪の街中か奈良を通過してくる。

 有馬温泉に寄る班もある。

 もちろん、事前にかなりの時間をかけて、スケジュールをたててもらう。教員は、近くに潜んでいる。

 これで、観光バスで連れまわすことは避けられる。

 自分で作る旅行に少しはちかづくと思う。どう出るだろか。

 写真は、西落合〈エシャロット〉のもの。

 この日は、トリッパがあった。すかさず注文。

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御門。

Ca3g2497_2  数年前の修学旅行のあと。

 ある保護者に、費用が高いんじゃないかと言われたことがある。

(沖縄のときだったけど。)

 団体旅行ならもっと安いはずだ、と。

 ところが、逆なのだ。

 生徒285名が一斉に動くためには、(高くはつかないけれど)安くはならない。

 格安ツアーと比較するのは、オカド違いなのである。

 詳細は省く。ご了解ください。

 生徒諸君は、そのあたりのことを(保護者に、あるいはもっと大きな存在に)感謝してほしいと思う。

 写真は、新井薬師前〈つくね屋〉のもの。

 テッポウ、かりかり皮、鎌倉ハムの三種類。それぞれ特徴的。まさにオジサン的でいい。

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ナカグロ。

Ca3g2204  修学旅行の2日目(のはず)(自動更新。)

 朝、宮島を散策。広島駅経由、神戸へ。

 「阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター」を見学。

(阪神と淡路のあいだは、ナカグロなんだな。)

 個人的には4回目の訪問。

 震災に遭われた方の体験談を聞く。これがすごい緊張感。

 そのあと、いったん「ANAクラウンプラザホテル神戸」に戻る。プロ野球チームが泊まるようなホテルだけど、大きくないと収容できないのだ。

 夜7時発の「ルミナスⅡ」に乗船。

 食事をしながら、明石海峡大橋の下をくぐるところまで行く。2時間半のクルージング。

 帰ってすぐに寝てもらう予定。

 写真は、中野〈ジョバンニ〉の、魚のグリル。対象が肉でも魚でも、調理法は近い感じ。そして、うまい。

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しょうけい。

 「コスモス」11月号の作品。 

 巻頭の特選欄は、ゆったりと組んでもらえるのが特典。

 タイトルは、選者の武田弘之さんがつけてくださったのだが、蛇足ではないかなあ。

 これとは別に、「短歌研究」11月号特集「一日一首歌を作る」にも7首とエッセイを寄せています。どこから見かけたらどうぞ。

Photo_6   

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こだま。

Ca3g2495_2  明日のいまごろ、修学旅行中(のはず)。

 東京駅7時40分発の〈のぞみ〉で、広島へ。

 300人が、あるビルのワンフロア(20店舗)でお好み焼きをいっせいに食す。

 そのあと、平和公園・平和記念資料館を見学。

 フェリーで宮島へ。

 これで初日。

 いつかの、「短歌人」の出版記念会。

 若くして亡くなられた、児玉暁(さとる)さんが、

 「短歌人」には、小池光さん(ヒカリと読むとして)、KMMさん(ノゾミさん)、そして、コダマサトル、と新幹線の名前がそろっている、とおっしゃった。

 なぜか強く覚えている。新幹線に乗るたび思い出すからか。

 写真は、新井薬師前〈つくね屋〉にて。

 ワンカップそのまま。これは、石巻市のお酒「日高見」。

 大口玲子さんに『ひたかみ』があることを思い出しつつ飲む。

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たふさぎ。

Ca3g2476_2  佐藤通雅さんの『強霜』に、

・吊り広告は褌(たふさぎ)干しに似てゐるとなぜ言はぬ茂吉ならきつと言ふ

があって、むふふふと笑う。

 茂吉には、

・かへるでの赤芽(あかめ)(も)えたつ頃となりわが犢鼻褌(たふさぎ)をみづから洗ふ (『小園』)

という、悲しくおかしく、やっぱり悲しい歌がある。

 それを踏まえているのだろう。

 フンドシさえ見ない世の中に、タフサギというコトバが、コトバとして(少なくとも歌人の中では)流通しているのが、うれしく、やや悲しい。

 写真は、平禄寿司の、ウナギ(231円)。

 どこのものかしらないが、それなりにじゅうぶんうまい。

 ウナギ狂の茂吉なら、どういうだろうか。 

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『草隠れ』。

Photo  外塚喬さんから第10歌集『草隠れ』(短歌新聞社)をいただいている。

 どれもほとんど定型ぴたり。それも、バリエイションがあって楽しい。

 〈短歌〉とは突き詰めれば、詩形のリズムを楽しむもの。

 だから、外塚作品はまさに王道であり、短歌の中の短歌であると言える。

 自身の老いの感懐や、亡き父、高齢の母への思い、言葉への感心など。

 どれも適量をとらえて、ときにユーモラスに詠んでゆく。

 個々の歌は淡いのだが、その突出しないところも短歌の王道なのである。

伊予の国をわれは知らねど面河(おもご)といふひびきのなかに光る水見ゆ

野の中に空立(そらだ)ちゐるに煩悩のかたわれとして雲ひとつゆく

水がめのおもてに触れてゆく風に古代紫のさざなみのたつ

咲いて咲いて椿はほめてくれるのを待つてゐるかのやうな歳晩

奸物(かんぶつ)になれなんてとても無理なこと押しつける他人は所詮他人さ

 後半からの抄出になった。

 こうして取り出すよりも、歌集の中で息づく歌が多いかもしれない。

 外塚さんの師は木俣修。私からすると、ブンガク的大叔父にあたる。その弟子の外塚さんは何に当たるのだろうか?

 栗原寛さんと私が、ハトコに当たるわけかな? よくわからないけど。

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宦官と纏足。

Ca3g2475  佐藤通雅さん『強霜』(こわじも)つづき。

 後半にも、おもしろい歌は豊富にある。

・お荷物と「お」をつけいよよ人間の悪意は底深き処にこもる

・宦官と纏足ありし大陸の底ひはついに見極めがたし

 認識系の歌。

 「人間の悪意」と言ってくれるのが親切。それでいいと思う。

 たしかに、中国の奥行きはすごい。漢民族は、それは満州民族の文化だったんですよ、と涼しい顔をして言いそうだし。

・女であること十分にたのしいかバス降りしなに髪に手をやる

 やや、揶揄の効いていて真面目な歌。ふふふ。

・雪柳の下通るとき人間であるはは恥(やさ)しきことならずやも

・微熱得て臥しつつひらく書(ふみ)の面(おも)ガラス戸ごしに雨の明かりす

こういう、真っ向勝負の歌もいい。

 好みを言えば、こういう歌にふかく惹かれるのである。同じオトコだからかなあ。

 写真は、平禄寿司の秋刀魚(105円)。

 栄寿司のマスターは、さんまの刺身を是としないようで、一回も食べたことがない。

 おいしいと思うんだけどなあ。

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『強霜』。

Photo  「強霜」と書いて、コワジモと読む。

 佐藤通雅さんの第9歌集(砂子屋書房)。帯なし。

 スキャナーがダメだけど、表紙の絵もすばらしい。

 いつもながらの、ユーモアと認識の歌が多いミチマサさん。

 だれかに強く訴えかけるのではなく、ふと口をついて出た言葉のような静かな感じがいい。おしつけがましくない。

・たはむれにをさなのぬりゑぬりゆくにたはむれならむ心地してきぬ

・ダイコンの葉を切りすてるひとのため生協内におかれをる箱

 こういうのが、人間という存在の不可思議さをふと思う系統。

 ユーモアの背後に見え隠れする、どうしようもなく悲しい行動と感情がいい。

・たひらげる雪のおもてに凹凸のほのかにありてそこに光降る

・乳母車とすがへるときの香の甘さ時間(とき)の生るるは香のところより

 こういう、純ブンガク的な情景と自分の交錯もいい。

・食パンの焦げのにほひのまだ抜けぬひるにして復讐を想ふことあり

 そこから、こういう、自分にも制御できないような想念が生まれる感じもいい。

 とりあえず、前半から抄出。

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はずがない。

Ca3g2463  中間考査の英語(中3)の問題に、

Fried potatoes can't be good for the body.

を和訳せよ、と出題した。

 ポイントは、can't be を 「~のはずがない」と言えるかどうか。

 だけど、クラスで5人くらいの生徒が、

「フライドポテトは、赤ちゃんに良いはずがない。」

と書いた。

 英語のミステイクというよりも、心理学的ななにかが隠れているようでおもしろかった。

 自分がたまにでも食べるものを、体に良くないと言いたくないと(脳のどこかで)思ったのかもしれない。

 だから、赤ちゃんというイメージが浮かんだのではないか、と思う。

 「揚げジャガイモ」もマルにした。

 写真は、中野〈オリエントスパゲティ〉の、牡蠣のトマトソース。

 秋の定番。モッツァレラチーズたっぷり、バジルソースもかかって、超うまい。うまいよー。

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震災後の。

Ca3g2470  「歌壇」11月号特集「震災後の表現の行方―言葉はどこへ向かうか」に寄稿しました。

 (商業誌なので、転載はひかえます。)

 結局、結論なんか出ない問題。

 9・11を思い出し、その他の災害を思い出して書いた。

 渡英子さんが、関東大震災と「日光」発刊について書かれているものや、

 川野里子さん、穂村弘さん、吉川宏志さんの鼎談

 がすごい。

 手にとっていただきたい号である。

 写真は、新大久保〈優創〉にて。魚介醤油ラーメン。

 フィットチーネみたいな麺が、まさに魚介ダシの濃い味のスープにからんでうまい。

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「展望」58。

 「コスモス」の〈展望〉欄の執筆を卒業。

 30代(と40歳)のほぼ10年間、隔月で書かせてもらったことになる。感謝にたえない。

 最後は、石川美南さんの2冊の最新歌集を中心に書いた。

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『夢何有郷』。

Photo  大塚寅彦さんの最新歌集『夢何有郷』(角川書店)から数首。

海へ散る櫻(さくら)見しことわがあらずひと恋ほしさの荒るる白波

春の雲ほのかに紗幕なせる空念(おも)ひびと映すことなく消えむ

ほかの手に抱かれをらむ人想(も)へば地底湖の真夜に触るるつめたさ

 など、ややエロティックでロマンティックな歌が、ややどろどろしかかって来ているのがおもしろかった。

 男性の私はいいと思うのだけど、ブンガクとして読まない(読めない)女性がいたらどうなるのか、ひやひやしなくもない。

〈愛〉といふ文字の心の位置にあるハンバーガーのハンバーグ食む

口ほのか開くる秋刀魚の言へざりし遺言(いげん)の苦さ混じれるを食む

 こういうやや知の入ったというか、理屈に傾きかけている歌にも特徴がある。

(ハンバーガーの肉は、「パテ」というんじゃなかったかな?)

 

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ささやかに。

Ca3g2391  さらに、修学旅行の話。 

 トランプは、各自の部屋の中でのみ、ささやかに興じるのは良しとする。

 新幹線の車内や、自由行動中のマクドナルドで興じるのはダメよ。

 ウノも将棋もモノポリーもダメよ。

 その代わり、部屋でぼんやりとお笑い芸人の登場する低俗なテレビを見ているのはよろしい。

 ひとり仲間の輪をはなれて、東野圭吾やアントン・チェホフを読み耽っているのはよろしい。

 (そんなことして欲しくないけど。)

 ルールを作るとは、そういうことなのだ。

 なんだか幼稚であるけれど、しかたない部分はある。わかってください。

 写真は、中野〈オリエントスパゲティー〉にて。

「サーモンと三種のキノコ、レモンディル風味のフレッシュソース、フィットチーネ」

(ノルウェイ産サーモンのコクのあるソースに、相性の良い香草ディルとレモンで爽やかさをプラスしました!)

というもの。

 お品書きに偽りなし。

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ダメよ。

Ca3g2453  修学旅行の持ち物の話のつづき。

 ケイタイ電話は、自由行動の日の日中のみ可。

 つまり、神戸発・京都着のときと、京都タクシー研修の間のみ。

 夜、ブログを更新したりツイッターで何か言ったりしてはダメよ。

 「大仙院で座禅中なう。」

とか、

 「30人で2345号室にいるなう。」

とか、ツイートしてはダメよ。

 部屋で急に、「宇宙の加速的膨張について」気になっても、調べてはダメよ。

 さびしくなって、お母さんやお姉ちゃんにメールを送ったりしてもダメよ。

 ご理解くださいね。

 写真は、〈栄寿司〉生タコ

 ツメがかけてあって、よく合う。

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ぼんてん。

Ca3g2447  大塚寅彦さんの最新歌集『夢何有郷』にこういう歌があった。

・耳掻きのふはふはの名は凡天といふらし耳に凡天を挿す

 そうなんだ。

 (旧仮名なので、フワフワと音読するところか。)

 こういう言葉を知ってゆくのも歌の楽しみ。 

 ウィキペディアによると、「梵天」とも言うらしく、語源はわからないようだ。

 梵天のほうが、大仰でいいかもしれない。

 歌集名は、「むかいうきやう」と訓む。

 新仮名で書けば、「むかゆうきょう」。ずいぶん違う。

 写真は、「彩り秋野菜と挽き肉のカレー」(セブンイレブン)。

 たまに、コンビニでお弁当を買うこともある。

 英語科には電子レンジがないので、冷たいまま食べる。

 それでも、けっこうイケル。

 と思うのが、都市生活者のあわれなのかもしれない。

 野菜といっても、どれだけビタミンが残っているかわからないようなヤワいものであるけれど。

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『鶴かへらず』。

Photo  馬場あき子さん『鶴かへらず』(角川書店)をいただいている。

 第23歌集。

 歌集に順番をつけてもらえると、読者としては助かる。

 あるいは、岡井隆さんのように数えるのをやめてしまうのも見識である。

 さて、1928年生まれの馬場さんの2007年~2009年までの作品。

 いつも、こちらが元気をもらうほどお元気なので、次のような歌がかえって生きてくる。

天井より虫湧き落つる夢見たりわれのいづくか腐りつつある

舞の足ふとよろめきし一瞬ありわれのみ知りてひと夜苦しむ

 あるいは、

初心とはいつでも帰れる貌をして傍らにありてすでに帰れず

気象台が寒きあしたといふ明日へ太き大根ぶつぶつと切る

山羊飼つてその青臭き乳を飲みき本物なりしその幸福感

など、凛としたなかに人間的な微笑みが見えてくる歌もいい。

 抄出まで。

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赤茄子。

Ca3g2458  土曜日の朝日新聞の広告。

 「赤いそばの秘密」

と大きく書かれている。

 「ビッグコミック」の「ニッポン蕎麦行脚 そばもん」

 「今月の変わりそば」として、"赤茄子切り"が紹介されている。

 その3つ目のコマでは、

 女「あ…赤茄子」 

 男「そんな茄子あったけ・・・?」

 と(おそらくお客さんの)コマ割が進み、4コマ目では、

「赤茄子は●●●の事です。」「昔は初秋が●●●の旬とされてたんですよ。」

というセリフで終わる。

 うれしいじゃないですか。

 斎藤茂吉の(名歌と言われる)

赤茄子の腐れてゐたるところより幾程(いくほど)もなき歩みなりけり 

(『赤光』(ねんのため、シャッコウと読む)

 の赤茄子

 もちろん、トマトのこと。

 当時、茂吉が使った「アカナス」という言葉が、こうして知られるのは、とてもうれしいことだ。

 写真は、新大久保〈栄寿司〉のしゃこ。

 マスターの勧めるままに食べる。

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飲み水。

Ca3g2450  きのうは、修学旅行(中3)の保護者向け説明会。

 日程の都合上、生徒向けよりも先なのが、生徒には申し訳ない。

 事前に、持って来てはダメヨというものをいくつか決めてある。

 一人にならないで、みんなでワイワイやってほしいというのが旅行の目標のひとつだから。

 たとえば、PSPなどのゲーム機器は全面的に禁止。

 ウォークマンなどの携帯音楽プレイヤーも全面的に禁止。

 後者は、個人的にはいいと思うが、一部の先生方の理解が得られない。

 若者の中には、音楽を(飲み水のように)必要としている者もいるだろう。

 私も、毎日なんらかの曲を聴かないと落ち着かない感じがする。

 自身の修学旅行(25年前だ !!!???)のときには、ねえねえ何聴いてんの???とお互いの邪魔をしあって、聴いている曲の情報をやりとりして、大いにコミュニケーションを深めたものだった。

 チャイコフスキーやマイルス・デイヴィスやリー・モーガンや大江千里の良さを教えてもらったのも、修学旅行中だった。

 でもでも、ウチの生徒諸君は持ち込みダメです。見つけたら預かりますからね。

 写真は、新大久保〈ソムオー〉のランチ。牛肉炒めですね。なんだかうまい。

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ぽっぽ焼き。

Ca3g2457  過日、あれこれと仕事をこなして、夜9時過ぎに〈栄寿司〉へ。

 同僚が、「ぽっぽ焼き」を話題にする。

 聞いたことがない名前。

 調べてみると、新潟のパンのようなお菓子がヒットする。

 そうではない。

 「いかの」ぽっぽ焼きなのだ。

 なかば冗談で注文してみると、ヒデキさんが本気にして作ってくれた。

 ヒデキさんは、たしか一ノ関出身。その同僚は仙台出身。

 言語が共通で、食べ物も共通なのか。

 ウィキペディアによると、ポンポン焼き(ぽっぽ焼き)は、八戸市周辺の郷土料理、とある。

 初めて聞いた単語が、実体を伴って現れる感動があった。

 というと、大袈裟だけど、まだまだ知らないことがほとんどである。うまかった。

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デニー。

Ca3g2452  デニーが亡くなった。

 デニーとは、ポール・デニス・ペティート先生。

 上智大学外国語学部英語学科の教授。

 享年64。

 私はひとつふたつの授業をとっただけだけど、休憩時間にはいつも雑談していたし、すれ違うと必ず言葉を交わした名物先生だった。

 ヒッピーみたいな感じで楽しいアメリカ人。人柄を説明するのはむずかしいけど。

 長期休暇には必ずバリ島で安く暮らしているとも言っていたなあ。

 家人はいっしょに八ヶ岳のヒュッテに連れて行ってもらったりしたらしい。

 「センセイ!」と呼びかけるとかならず、「アイムノットせんせい。アイムデニー!」と訂正されたものだった。

 いろんなことを思い出す。

 昨日、イグナチオ教会で葬儀があったのだが、私が知ったのは、昨日の午後だった。

 ご冥福をお祈りします。

 なんていうと、ヘッヘッヘ、まだいるもんねえ! と言いそうな感じのおちゃめなオジサンだった。デニー、ゆっくり休んでください。合掌。

 写真は、〈栄寿司〉に積んであったトウモロコシ。ジューシーでうまかった。

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シーホンス。

Ca3g2438  仲間内の読書会。

 小島なおさん『サリンジャーは死んでしまった』を読んだ。

 10首挙げて、それを中心に歌集の特徴を話す形式。

 これは、高野さんや奥村さんや桑原さんなどとのひっそりとした会を踏襲したもの。

 いちばんシンプルで、いいと思っている。

 それでも、(なおさん本人を除いて)7人で2時間ほどになった。

 なおさんの歌は、歌壇的な若手の人的影響とは離れて、いわば独自に歌を作り上げているのだとわかる。(ガラパゴスと呼んでいいかどうか。)

 それは、気負いがないとか、素朴な手触り感とか、レトロ感とか、純直さとか、あるいは、余裕ともいえるようなもの、につながっているのだろう。

 ときにベタすぎ、ときに散文的で、ときにモタつく感じもある。

 しかし、それがすべて強みに転じているのが、不思議なのだ。大柄で明るく、うえ向きの抒情を嘉するのである。

 写真は、ナスとトマト。

  茄子和西紅柿。チエズ・フー・シーホンス。

 これが大好物。うまそうでしょう? うまいです。

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コッド・ロウ。

Ca3g2396_2 先日、小松空港で購入。

 タラコの煮物(→)。

 福井県の名産だそうだ。

 子供のころ、母がよく作ってくれたが、いつのまにか食べなくなった。

 ネは張るが、価値はある。

 2度に分けて、お弁当に入れて食べた。

 食べていると、アメリカ人のセンセイに、それは何だ? と聞かれた。

 コッド・ロウ(鱈の魚卵)が正しいはずなのだけれど通じず。

 フィッシュ・エッグズでわかってもらった。

 発音が悪かったのか、なじみがなかったのか。

 とにかく、そんなものを玄米に乗せて食べている私は、ミステリアスに映るのだろうなあ。

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ゴヤ。

Ca3g2442  写真は、新大久保〈一六八〉のゴーヤーの冷菜

 旬メニューの黒板は、「ゴヤの冷菜」。

 中国語でどう呼ぶのかの考察がおもしろい。

 ただ、フォークエティモロジー(民間いいかげん語源学)的な感じもする。

 この日は栄寿司に誘われたけれど、風邪をひきそうだったので、中華にしてもらった。

 寿司屋のメニューは冷たいものが多いし、栄養の偏りが激しい。

 実はヘルシーではないのではないか。

 中華なら、野菜を大量に摂取できるし、肉の種類もいくつかある。ニンニクもショウガもたっぷり使われる。

 だいいち、温かいものが多い。

 これは、冷菜とはいっても、油で炒めてから粗熱をとった感じ。

 アタリの一品であった。夏の野菜だから、体は冷やしたかもしれないな。

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愚昧化。

Ca3g2444  きのうの朝日新聞(東京版)。

 『無知な教師』(ジャック・ランシエール)という本の書評が出ていた。

 斉藤環氏の執筆。

優秀で説明能力にすぐれた教師は生徒を愚昧(ぐまい)化し依存させる。

しかし「無知な教師」は生徒の知性を解放するのだ。

生徒を「自分たち自身で抜け出すことのできる円環」に閉じ込めることで。

(改行はワタシ)

というくだりがあった。

 思い当ることダイである。組織ってなんだってそうかもしれないけれど。(実例は、こわくて書けない。)

 写真は、近所に2か月ほど前にできた、〈四つ葉カフェ〉のタコライス。

 味よし、雰囲気良し、スペース広し。

 また行きたい。

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鯔背。

Ca3g2371  「コスモス」の選歌をしていたら、

 鯔背

という言葉が出てきた。

 浅学なわたし。ボラセってなんだろう、としばらく思案。

 広辞苑で、ボラを引いても出ていない。

 漢和辞典を引いて解決。

 もちろん、イナセ

 イナセは知ってる。でも、漢字は知らなかった。(あきれないでください。)

 難読漢字の本で勉強すべきなのか。

 いや、ときどきこういう言葉に当たるのが生きている楽しみなのだ。

 負け惜しみ気味に言えば、「コスモス」の人はなんでも漢字で書きたがる傾向があると思う。

 そういう学校教育を受けた世代なのかもしれない。

 和語はおかしくない程度に、なるべくひらがなで書く方がいい。

 写真は、新大久保〈栄寿司〉にて。

 ウニとイカ和え。スジコがおまけに入った。

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百家。

Ca3g2395  「百家」と書いて、モモヤ。

 韓国料理屋みたいなイメージを受けるのはなぜか。

 山口百恵を連想するからか。

 でも、カレー屋さん。 

 新井薬師の近くに引っ越してきた店。

 たしかに深い味わいでうまい。

 日本のカレーは小麦粉を入れて粘り気を出す。

 それは、海軍が船の中で提供したのが、発祥だからだという。

 揺れてもこぼれないようにということで。

Ca3g2394 「肉じゃが」は、カレー粉がなかったから別味付けにしたもので、それも海軍が初めて作ったとか。

 横須賀港ツアーで聞いた話。

 ややまゆつば。

 

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