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フリット。

Ca3g2388  今年6月号の角川「短歌」。

 高野公彦の、

けふも聴こゆ鼓室(こしつ)のそとの遥かなる被災地の悲しみのこゑごゑ

〈花束〉は太平洋をただよへり一つ一つの〈花〉に分かれて

を再発見。

 二首目には、

 「津波は多数の遺体を沖に連れ去ったといふ。」

と詞書きがある。

 震災詠はむずかしいが、なんとか芸術の域に高められている感じがする。

 一連は、なんども読むと、なんども再発見がある。詠まれた時間は止まっていても、読む自分は違うからだろう。

 写真は、中野〈ジョバンニ〉の「スルメイカのフリット」。(ランチの前菜です。)

 フリット、とは気取っているけれど、つまりは、やや洋風のイカリング、ゲソアゲである。こういうのがうまい。

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ほうれん草。

Ca3g2399 気がつくと、中間考査まで2週間を切っている。

 考査問題を作成すると、いつも肩凝りがひどい。

 みづからの羽根を織物にした鶴人間を思い出す。

 10月1日は体育祭(運動会)。

 都民の日で休日のはずだが、土曜日だから行事をやろう、と言いだしたのは、教員側である。

 そういう常識的な判断ができる組織がいい。

 写真は、CoCo壱番屋で。

 ほうれん草のカレーに完熟トマトとチーズを加えてもらって、1辛。

 ごはん300グラムは多いなあ。

 深夜12時過ぎに仕事から帰って、朝3時起きで撮影、という芸能人のブログ記事もあった。

 がんばるんば。

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『エクウス』。

Photo  梅内美華子さんから『エクウス』(角川書店)をいただく。

 同い年の作者。もう第5歌集になるんだ。

 エクウス、とはラテン語で馬のことだという。こだわりのありそうな、いいタイトルだと思う。

 冒頭からすごい歌が並んでいる。

・いつのまにか金魚が棲んでゐるやうな甕があります夏の胸には

・指先に油しみつつナンを裂く真つ赤な壁の印度料理屋

・夕空に浮かないやうに人らみな白く膨れる袋提げをり

・キャラメルの面に押されし格子縞あるとき古代遺物の顔す

など、現実を透視しているような歌が、とてもいい。

 そういえば、梅内さんの第一歌集は『横断歩道』で、ゼブラ・ゾーンとルビがある。 

 たとえば、グレビーシマウマは、「Equus grevyi」というらしい。

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ほかく。

Ca3g2367_2  用あって、1年分の総合誌をチェックしている。

 現代短歌「雁」が無くなって久しく、さびしい。

 読み落としが多いことにも気づく。

 どの号も特徴的で、編集者も執筆者もがんばって雑誌を作っているのだ。

 と、尊い気持ちになる。

 ときに、自分が書いたもの、引用してもらったものに遭遇して、あれから1年もたっていないのかと気づいて驚く。(そして切り取る。)

 こうして、どんどん歳をとっていくのだろう。

 ちゃんとやっていかないと、時間はないんだな。

 写真は、〈栄寿司〉のコハダ。

 こんなに美しいものを、かってに捕獲して食べている人間って怖い。

 まあ、泳いでいる状態ではなくて、味付けがうまいのだけれど。と言いつつ食べる。

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横須賀。

Ca3g2408  お誘いを受けて、横須賀へ。

 京浜急行・汐入駅下車。

 「横須賀軍港めぐり」という人気ツアーに乗船。

 45分間、横須賀港、長浦港を見学。

 アメリカ海軍第7艦隊の基地と海上自衛隊の基地を見る。

 潜水艦や掃海艇などもある。

 Ca3g2421_2写真上は、日米のイージス艦が、合同演習の打ち合わせのために並んでいる光景。

 珍しい光景だそうだ。

 下の写真は、護衛艦ひゅうが。

 ヘリコプターが同時に3機リ発着できるとか。

 こういうそれぞれの船がすべて、東北大震災の救援活動に参加したという。

 日本の艦船は、他の国のものと比べて灰色が濃いという。黒潮の色を反映しているらしい。

 そういう、トリビアも聞きながらの、楽しいツアーだった。

 下船後、ドブ板通りを吟行、食事、ミニ歌会も行う。

 幹事のTMRさんAMNさんには本当にお世話になりました。ありがとうございました。

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言い給う。

Ca3g2374  角川「短歌」10月号の吉川宏志さんの歌に、

・天皇が原発をやめよと言い給う日を思いおり思いて恥じぬ

があった。

 うまい具合に皇室を登場させる歌がいくつかある吉川さん。

 これもその系譜にあるだろか。

 「原発を」の「を」がいい。

 そういえば、天皇が京都御所に逃れたというデマも流れたなあ。(あるいは、デマじゃなかったかもしれない。)

・蚊をひとつ殺すごとくに芳名の芳の文字(もんじ)に斜線を引きぬ

も、いいと思った。

 まさに、トリビアリズムなのだが、それだけでもない。ひとつの文化を背負って生きる人間の背中(すこし猫背の?)が見えてくるような気がする。

 写真は、大塚「大提灯」の鯨の刺身。

 クジラなのかウマなのかわからないが、楽しんで食べた。

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誌上歌会。

Ca3g2389  本日発売の「短歌」10月号(角川書店)。

 「誌上歌会」という特集企画に出席(出演?参加?出走?)。

 大島史洋さん、今野寿美さん、東直子さん、齊藤芳生(よしき)さん、と私。

 少人数なので、自分の歌にもさりげなくコメントした。

・ふたりゆえふたり傷つくはつなつの君の向こうのびしょぬれの雲

・ふるさとを思えばとおく吹く風の、あれはブエノスアイレスの風

の二首を出して、ともに撃沈。

 また、この号から、3カ月、「時評」を担当。

 今月は、「牙」の石田比呂志さん追悼号と、河野裕子さんの「スタンダードさ」をめぐる穂村弘さんの発言を中心に書いた。

 書店で手にとって(できれば短歌文化への寄付だと思って購入して)くださればありがたいです。

 写真は、いつもの〈ジョバンニ〉にて。

 夏野菜のクリームソースペンネだったかな。

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チュウ。

Ca3g2377 新大久保〈栄寿司〉の昼。

 握りには、いわゆる〈ランチ〉の他に、「特上・上・中・並」がある。

 「センセイ、今日はチュウで?」と声をかけられる。

 それなら、チュウにしよう、

という流れになる。数百円の差。

 〈ランチ〉におしぼりは出ないが、チュウには出る。

 チュウにすると、マスターの機嫌がよろしくなり、こんなものが出たりする。

 これだけを余所で食べたらいくらするのかなあ。

 この日も、味噌汁に白身魚がごろごろ入っていたし、食後は、熟れきった桃がまるまるひとつ出た。(手で剥いて食べた。)

 なんとも。数百円の元はいつもとれる。

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困る。

Ca3g1901  きのう、勤務校では、午前中授業。

 台風15号接近のため。

 雨風も怖いが、電車の運休が困る。

 担任しているクラスでは、午後に「コミュニケーション授業」が予定されていた。

 急遽、3・4時間目に組み込む。

 外部の講師によって実施される講座。

 プロの俳優さんや脚本家さん(けっこう著名な方々らしい)が、6人?もおいでくださる。

 だから、休校になってはたまらない。ぎりぎりの判断で助かった。

 先週末、文化祭のときに、ある卒業生が来て、センセイの写真はまとめ撮りしてるんですよね、と言われる。

 よくわかっている。さすが卒業である。ありがたい。

 写真は、中野〈コパン〉のナスとベーコンのピザ。

 「中心でありし場所から」食べ始めた。

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旧の住所。

Ca3g2368

 「短歌研究」9月号には、柏崎驍二さんの50首がある。

 「短歌研究賞」受賞後第一作。

 その中の、

・ながされて家なき人も弔ひに来たりて旧の住所を書けり

・此処がいい此処に住みたいとなほ言へる住み着くといふいのちのちから

・みちのくの空はあやなしひばりごのこゑにまぎるる放射線量

が特に良いと思った。

 震災が題材だから、柏崎さんにしては強い言葉が入っている。

 柏崎さんの歌に「放射線量」なんて言葉が入るほどに、東北はたいへんなのだ。

 写真は、栄寿司の生タコ。

 そういえば、栄寿司のマスターが文化祭に来てくれた。ちょっとびっくり。

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運んで。

Ca3g1801_2  きのうは、文化祭の片づけ。

 午前中からカンカン照りの中で作業。

 もともと命令系統がはっきりしない組織。手の空いている人をどんどん使う感じ。

 「文化祭実行委員」という組織があって、高校2年生から中学1年生までいる。

 高校生が中学生に命令するとき、たとえば、

 「これ運んで~。」「ここ掃いて~。」

のような(やさしくあいまいな)語法を使う。

 教員なら、

 「これ運んでくださーい!」「ここ掃いてくださーい!」

 あるいは、「これ運べえ!」「ここ掃けえ!」、あるいは、「これ運んでくれ~。」「ここ掃いてくれ~。」

というところ。

 「で」「て」で止めるのは、クラブの後輩でもないし、名前もよく知らない同士の語法なのだろう。

 一種の新しい日本語といえるかもしれない。

 写真は、大塚〈きたやま〉のかきあげ。

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先づ。

Ca3g2383  震災後のある日、自転車で通勤してみた。

 緊急時の経路確認もあって。

 これまで、徒歩8分→電車7分→徒歩15分くらいの通勤が、最速20分で済んだ。

 往きは下り坂が多く、復りは上り坂が多い。

 帰路はもともと疲れている。

 それでも、電車より気楽である。

 いまでは、ときどき自転車通勤を混ぜている。

 この写真。

 旧仮名遣いで書かれている、と気づいて喜ぶのは、どういう人たちだろうか。

(間違っています、と政府の犬として指摘する人もいるだろう。)

 この看板の前にある小学生は、しぜんに、「先」の訓みを知り、「づ」に慣れるかもしれない。 

 自転車に乗る人が優先です、というルールのようにも読めなくもない。

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ディーテイル。

Ca3g2009 勤務校は、きのうきょう、文化祭。

 何人かのOBと会い、とりとめなく話す。

 (前に担任した学年の生徒が、早いと大学3年生。はたち。ああ。)。

 やはり(というべきか)、震災当日の話になる。

 アルバイトの話とからめて。

 タリーズコーヒー代々木店では、かなりの売り上げ増だったとか。

 ドドールコーヒーでは、震災直後に、買いだめという行為に気付いたお客が一人でて、他の人がつづいたとか。

 その後は、牛乳が手に入らずに商品を作れなかったとか、近くのスーパーに買いに行ったとか。

 阪大にいて、まったく気づかず、いまでも実感がわかないという人もいた。それもホンネだろう。

 こういうディーテイルがおもしろい。

 写真は、新大久保〈栄寿司〉の貝。なまなましいかな。 

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オーダー。

Ca3g2012  おととい。

 忙中閑をつくって、東京ドームへ。

 日本ハムがときどき東京ドームで試合をやるのだ。相手が千葉ロッテであれば、集客が見込めるからだろう。

(ロッテがそんな球団になったというのがおかしいくらいだが。)

 この日も、23000人を超えた。

 しかし、この日のマリーンズはカネをとれるオーダーではなかった。

 伊志嶺・岡田・福浦・カスティーヨ・角中の5番まではいいとして、根元・塀内・高口・的場の下位打線は打てるイメージもなかった。

 内野の守備固めの選手が先発なのだ。

 井口も今江も里崎もいない、西岡も金泰均ももちろんいない。

 ケッペルという登山道具の名前みたいなピッチャーに軽くひねられた。好投の大谷がかわいそう。

 でも、そんなマリーンズを最後まで見た自分がえらいと思います。

 写真は、「美たか庵」の冷やしきつねそば。

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中央でありし。

 きのうに続いて、「塔」9月号に、

中央でありし場所からひときれの切られしピザを食べ始めたり

Ca3g2350があった。

 松村正直さんの歌。

 こういう、日常的把握の虚をつくような作品が好きだ。

 ひと月に何枚もピザを食べていながら、まったく、こういう歌が生まれなかった。

 ヤラレタ。

 西瓜なんかも、真ん中から食べるものに入るかな。いや、ピザには劣るなあ。

 写真は、金沢駅「駅の蔵」でいただいたランチ。

 「能登産豚と旬野菜のせいろ蒸し膳」。

 じゃがいも、さつまいも、さといも、にんじん、かぼちゃ、もやし、たまねぎ、きゃべつ、ぎんなん、れんこん、などなど15種類くらいの野菜に、生麩、豚肉、舞茸などを合わせて蒸してあった。

 幹事さんのセンスの良さに、みなさん大感謝であった。

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シカマチ。

Ca3g2331  「塔」9月号の吉川宏志さんの作品に、

fukui だったかもしれない まだそこに直立をする燃料の束

を発見。

fukui にうたれる。

 先日訪れた、坪野哲久記念館は、石川県志賀町(しかまち)にある。

 すぐそばに、志賀原子力発電所があった。(現在、定期点検中。)

 そこも、なにかあれば、Shikamachi や Ishikawa になる可能性もあるんだ。

 労働組合運動もし、治安維持法で検挙もされた哲久なら、きっと強く反対したにちがいな い。

 写真は、金沢21世紀美術館の休憩スペース。

 マイケル・リンという人の作品。

 ロッキングチェアでしばし休んだ。こういう、実用に溶け込んだアートがいい。

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ミッシング。

Ca3g2327  小テスト(英語で quiz という)で、

Are you lost?(道に迷ってるの?)

と言うべきところを、

Are you missing?(あなた行方不明なの?)

と書く中学3年生が続出。

 教科書で、類似の表現があったからだ。

 missing は報道でも使われる単語で「行方不明の」という意味。

Typhoon in Japan leaves 26 dead and dozens missing. (日本の台風で、死者26人、行方不明者数十人。)

 という感じで。

 日本語のユクエフメイという感じ4文字の重さよりも軽い感じがして、奇妙に思っている。

 写真は、金沢・香林坊で食べた「らんかれー」。

 乱カレーにあらず、卵入りカレーうどんでした。

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たんどーる。

Ca3g2302  せんじつ、西友のことを書いた、西武新宿線の沼袋駅。

 その栄えていない側に、「たんどーる」がある。

 ふた月に一回くらいゆく。

 ここの、「梅カレー」は、中野区(東京都です)の食べ物投票グランプリにも選ばれたことがある。

 ホントにうまい。

 この日は、「スパイシーなラム肉のカレー」

 写真を撮っても、無愛想な黒いなにものかになってしまう。

 ので、メニューの写真。

 説明のとおり、素材がしっかり主張ししている。

 ナンもいいが、いつも黄色い色のついたお米(スパイスライスという)。

 その方が、カレーと絡む感じがある。

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レモンジュース。

Ca3g2304 先週、「学力考査」が終了。

 中学3年生にとっては、高校進学判定の資料にもなる。

 普段の考査は当該学年の教員が作る。

 だが、この考査は、公平を期して、他の学年の教員が作る。

 驚異的なはやさで採点してもらって、返却、解説済み。

 本田宗一郎氏の人生と業績の話、米兵と中国人少年の心の交流の話、など、どれもインフォーマティブでおもしろかった。

 ポストに入っていた洗剤のサンプルをサラダにかけて摂取してしまった騒ぎの話もあった。

 (レモンの絵があって「 with Real Leomon Juice 」と書いてあったからだという。)

 この場合、lemon juice は、レモンジュースでなく、レモン果汁と訳さないと変。

 写真は、中野〈ジョバンニ〉の、トマトを練り込んだパッパルデッレ。

 タリアテッレよりも幅が広いようだ。

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はくい。

Ca3g1933 今日は、あるイベントのため、石川県にいる(予定)。

 羽咋市で、坪野哲久(つぼのてっきゅう)記念館を見学(の予定)。

 (坪野鉄球、って書くとシュールだな。強そうだし。)

 また、折口信夫、春洋(はるみ)父子のお墓や歌碑を見学(の予定)。

 藤井春洋は、国学院大学の教授でありながら、硫黄島に着任。

 そのあと、迢空の養子になるのだけれど、戦死。

 硫黄島の遺骨収拾のニュースを聞くと、迢空を思い出す。

 写真は、新大久保〈一六八〉のもの。

 鶏肉を蒸して、ネギをかけただけ。だが、最高の味。

 かならず送りバントを成功させる控え選手みたいなものであろうかな。

 こういう定番のものが大切。

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ニーザー。

Ca3g1672 沼袋(ぬまぶくろ)という西武新宿線の駅が、近所にある。

 駅と接して、西友(せいゆう)というスーパーマーケットがある、

 もともと「西武の友」であって、西武線沿いに店舗が多い。

 アメリカの(というか世界の)、ウォルマートの子会社になって数年経つ。

 それで、写真のような文字の入ったエコバック(という名のペラペラな袋)が売られている。

 アメリカでは、スーパーで買い物すると、ペイパオラスチッ? と聞かれるときがある。

 紙袋かレジ袋かの選択を迫られるのである。

 (いわゆる、ビニール袋、ポリ袋が、プラスチックバッグ。)

 そのときに、ニーザー! (どちらも要りません!)と答えて欲しいというのが、この会社の願いのようだ。

 英国風に、ナ~イザ!と発音してもかっこいいかもしれない。

 機先を制して、アイドンニーダバ!(I don't need a bag! ) と(吐き捨てるよう)言ってもいい。

 (現在、この西友では、こう発言すると、2円割り引いてくれる。)

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どぢやう。

Ca3g1979  某所で、MTさんが、泥鰌の歌をいくつかあげていらした。

 きっかけがあるからといって、探すのは容易ではないはず。

 高野公彦氏の、

・どぢやう屋の二階より見つ裏庭の盥(たらひ)にうねりひしめく黒を

 『天泣』

があがっていて、うれしい。テンキュウと読む歌集。天気雨のこと。

 他にも高野氏には、

・あしひきの山本健吉先生とあな畏(かし)こ飯田屋に来てどぢやう食ふ    『水行』

・ふな青年、めだか少年、えびをとめ、どぢやう叔父さんわが家に棲めり   『甘雨』

・眼だか三十、鮒五、海老九、泥鰌一 わが沈黙の水中の朋      『甘雨』

など、愉快な歌がある。どじょう効果かな。

 (歌集名は、スイコウ、カンウと読みます。)

 写真は、〈栄寿司〉のイワシですけど。

 この偉そうなイワシが最高。ニンゲンに身をささげる武士のような矜持のありそうなイワシちゃん。合掌していただいた。

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リアカー。

Ca3g2200 自宅のちかくでリアカー付き自転車を見かける。

 クロネコヤマトの人たち。

 屈強とは言えないおじさんと、なでしこ某の選手のように太股の力あふれる女性の2人を見かける。

 調べてみると、電動アシスト付き自転車。

 環境フレンドリーだとか、小回りが利くとか、理由はあるかもしれない。

 そうなのかなあ。そうだろうなあ。

 でも、新聞配達だって(時間の制約は違うけれど)、バイクを使っている。

 荷物を引いて自転車で走るのは、アシスト付きでもたいへんなはず。

 労働条件としてどうなのかなあ、と心配になります。がんばって欲しいけど。

 写真は、新大久保〈麗郷〉魚丸湯

 台湾料理だから、とうぜんこれはある。かなり上品な魚丸湯。

 どうすればこんなにうまいスープができるのかなあ。ほんとにうまい。

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瞳をあけて。

Ca3g2209

 なにげなく、木下利玄を読んでいたら、

・たよりゐる声ききしゆゑ死に近き瞳をあけて母を見しか汝は     (『紅玉』)

という歌があった。

 利玄は、4人の子供のうち、上の3人を幼いころに亡くしている。

 (それに、自身も40歳で亡くなった。)

 その子供の一人の歌。哀切。

 「瞳をあけて」と言っている。

 瞳孔を見開いてという意味とも、閉じていた目を開けてともとれる。おそらく後者だと思う。

 『紅玉』は、1919年刊行。

 写真は、新大久保〈トンマッコル〉のもの。

 チヂミにチーズがたっぷりとかかっている。

 韓国料理には焼いたチーズが合う。定番になりつつある味だ。

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アルザス。

Ca3g2310

 きのうにつづき、西落合の〈エシャロット〉のもの。(←)

 定冠詞をつけて「レシャロット」と呼ぶべきなのか。(お皿右端のように。)

 メインの

豚スペアリブとサワークラウトの煮込み アルザス風」

という。

  「アルザス」地域は、ドイツ領になったり、フランス領になったりしているところだな、

 というのは高校世界史の知識。

 今はフランス領らしいが、ややこしい言語状態でもあるようだ。

 食べればわかるが、まさにドイツ風である。

 ザウワークラウトがついていることからも明らか。

 でも、メニューでは、(たぶんフランス語で)サワークラウト、と言っている。このあたりが、フランス料理店の矜持かな。 

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自分以外の刺。

Ca3g2309 忙しいのと慌ただしいのとは違う。

 なんだか、あわただしい感じ。

 杉﨑恒夫『食卓の音楽』(六花書林)から、もう何首か。

・ひしめきて壺に挿される薔薇たちの自分以外の刺を痛がる

・されど欝されど倖せコーヒーの底にみえないものを飲み干す

・一度だけ自分勝手がしてみたいメトロノームの五月の疲れ

 こうして書き移しながら楽しんでいる。

 お経のようにも、口に出してみる。何かが浄化される気がする。

 写真は、西落合の〈エシャロット〉のランチのオードブル。

 「豚ホホ肉と鳥レバー入りの田舎風テリーヌ」

 どこが「田舎風」なのかなあ? すごく洗練されている感じがするけどなあ。

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ひとみをとじる。

Ca3g2301  「ひとみを閉じる」

という表現は正しいか? 

と、ある人が質問した。

 先日の「棧橋」の批評会でのこと。

 広辞苑第5版によると、

「目の玉のなかの黒い部分。瞳孔。」

とある。

 つまり、ヒトミを閉じたり開いたりすることは物理的にはできないのだ。

 これがおそらく正式。

 ところが、広辞苑第6版を見ると、

 「また、目。」

と加えられている。

 (「明鏡」(版不明)でも、「瞳孔。黒目。また、目。」と遠慮がちに書かれている。)

 うーむ。平井堅は何と言うかなあ。

 写真は、「すき家」の「炭火やきとり丼」。

  これは逸品。にわとりさん、ありがとう。

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『食卓の音楽』。

Photo  杉﨑恒夫さんの『食卓の音楽』(六花書林をいただく。

 『パン屋のパンセ』の大好評を受けて、24年ぶりに復刊の新装版。

 杉﨑さんは2年前に90歳で鬼籍に入られている。

 『パンセ』に比べると、まだ(といっても60代後半の作品だけど)若々しく、ストレートなところがある。

 そういう点で好きな歌を挙げてみる。

・食パンの白い内部を通過するパン切りナイフむずがゆい春

・ばくぜんと心の奥にしまいおく今日黄熟の枇杷食いしこと

・完全に閉じられている曲面のさびしさは卵なでていにけり

・感情の乾ける風の都会にてじつに多くの矢印に遭う

・かなしみよりもっとも無縁のところにてりんごの芯が蜜を貯めいる

・青空へつづく硝子を磨きおり硝子のうらは未来の時間

 言葉もポイントも、無理なく作られているけれど、それぞれに小さな謎をはらむ。

 歌に関わりのない人にもじゅうぶんに訴えかける力がある歌集だと思う。

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丁場。

Ca3g2296

 砂子屋書房の一首鑑賞〈日々のクオリア〉にとりあげていただいた。

 澤村斉美さんのご執筆。

 ありがとうございます。

 昨日から、ああ、新学期。

 これから、ああ、長丁場。

 丁場とは、ある宿駅と次の宿駅との距離、らしい。

 次の宿駅は12月下旬。

 来週には、高校進学のかかった学力考査がある。

 大きな試験があれば、連続した会議がある。

 10月1日には都民の日なのに運動会がある。

 そのあと、中間考査をへて、10月下旬には修学旅行がある。

 来週末には、石川県に行く行事もあるし、散文も集中している。

 なんとか、がんばるんば。

 写真は、ジャイアール京都伊勢丹で見つけたお弁当。

 680円なのにたっぷり。味も沁み込んでいる。競争は、こういうものを作り出すのだな。

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がんこ。

Ca3g2290  (承前。と言うほどでないけど)

 大原を午後に出る。

 路線バスで三条京阪まで40分。

 紅葉などのインシーズンでないので、かなり早いのだ(と思う、たぶん)。

 宿のヘヴンリーなベッドで昼寝のあと、連れの親友と会食。

 京都っぽくて、高くなくて、わかりやすい場所という要望。

 三条大橋を西にすこし行って、〈がんこ三条本店〉を発見。

 おなじ〈がんこ〉でも、雰囲気はピンキリ。ここの2階は静かでよかった。

 (去年の11月の青磁社10周年の会の3次会も、目黒・雅叙園のようなすばらしい〈がんこ〉だったような気がする。)

 〈がんこ〉大好き。東京には数店舗しかないのがさびしい。

 写真は、ハモ、ですね。

 「鱧と水仙」という雑誌を思い出しつつ、食べる。

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