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荒神橋。

Ca3g2281  京都3日目。

 8時20分に大原のバス停に到着。

 途中、「荒神橋」「大城田町」という路線バスの停留所を通過。

 東京の歌人にもなじみのある地名。うれしくなる。

 人のすくない三千院でぶらぶらとぷらぷらとふらふらとする。

 食事を挟んで、寂光院へ。

 建礼門院が入水したときの船(舟?)の破片が展示されている。そんなあ。

 建礼門院の陵もある。宮内庁の管理。そうか、身分は死ぬまで皇族だったんだよな。

 温泉に入り、白味噌アイスクリームを食べる。串刺しキュウリも食べる。なりゆきがいい。

 大原発滞在6時間。涼しい一日だった。

 写真は、寂光院手前の〈雲井茶屋〉のきのこそば(みそ味)。

 味噌ラーメンのような濃厚な味。うまかった。

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「棧橋」107号。

 日曜日に批評会があった「棧橋」107号。

 高野公彦さんの『うたの回廊』の書評も書いた。

 作品はこんな12首。毎回、ジクジたる思いであるが。

107

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法然イン。

Ca3g2248  京都2日目。

 宿で、レンタサイクルを発見。

 それもアシスト付き。これは初体験。

 走り出しに効果あり。

 南禅寺から哲学の道を北上し、法然院へ。

 (「法然イン」と書くと「東横イン」みたいだ。)

 暑さに負けて、銀閣寺はカット。

 南下して、無鄰(ムリン)へ。

 山形有朋の別荘で、日露戦争開戦を決める会議をやったというところ。ほぼ貸切状態でゆっくりする。

 宿で昼寝のあと、知恩院を経由して、高台寺までサイクリン。

 夜は貴船へ。宿から40分くらいマイクロバスに乗る。

 〈右源太〉という川床の店で食事。ウガンダではない。

 ずっと、ユカだと思っていたのだが、鴨川はユカ、貴船はカワドコと呼ぶそうだ。(正しいでしょうか?)

 写真は、無鄰庵の庭。

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昆布漁。

Ca3g2199  柳沢美晴さん『一匙の海」のつづき。

 いいと思ったのは、こんな歌。

・もう思い出にしようとしてる 路線図に蛍光のラインマーカーを引く

・フラスコにシロツメ草を挿してある研究室にきみを訪ねる

・昆布漁する生徒らにアルバイト届を書かす初夏の教室

 一首目の「もう」はなくてもいい。(がんばり過ぎの名残りかなあ。)

 こういう素朴な歌にも柳沢さんの美質はあるようだ。「ラインマーカー」も「フラスコ」も効いている。

 これらが地の歌と言われるなら、

・既視感のある生き方であろうともガソリンの虹またいで駅へ

・露しるき下草踏んでけものみち付けてくださいわたしの中に

・海峡のあなたみちのく 降る雨に鬼の白歯も混じりておらん

 を挙げたい。このくらいの飛躍はすごくいい。このあたりで止めておけばいいのだろう。

 (加藤治郎さんは巨人だけれど、そのあとを追うのは容易ではないのではないか。)

 そんなに言葉を締めあげたり迷わせたりしないで、ここに挙げた歌くらいに自然な感じで詠まれた方が、(ワタシは)いいと思うのだ。

 写真は、山梨県のある小学校にて。

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『一匙の海』。

Saji  柳沢美晴さんから『一匙の海』(本阿弥書店)をいただく。

 旭川のお生まれ。現在はもう少し北にお住まいのようだ。

 なかなか意欲的な作品が収録されている。

 だが、遠慮くなく言わせてもらえれば、

 「凝り過ぎ、大袈裟、言葉が強すぎる」

印象の歌が多かった。

 大きくて抽象的な言葉がナマのままで出てくる。

 作者の痛みがそのまま読者に突き付けられている気がして、ハラハラしながら読むことになった。

 表現を工夫しすぎて(そのこころざしはよくわかるのだけど)、かえって分かりづらくなっているところが多いようだ。

 たとえば、

・電話機へ指を落として夕闇に母のちいさき声呼び出だす

という歌。内容はとてもいい。

 だけど、「指を落として」とまで凝ると、実景を結ぶのに邪魔をしてしまう感じがする。「呼び出だす」も言葉の匂いが強い印象。声を聞く、くらいで十分だと思う。

・水底の林を抜けてはつ夏の角しなやかにエゾ鹿が来る

 これもいい。

 だけど、「水底の林」で引っかかる。

 そんなに言葉に負荷をかけないところに、短歌の良さはあるのではないかと思うのだけど、どうですかなあ。

(つづく。)

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生麩田楽。

Ca3g2217  先週、京都へ。

 初日の夜は、年上の友人と会食。

 高台寺の近く、八坂通りの〈燕楽〉というお店。

 お茶屋さん風の店構えで、8畳くらい(床の間つき)の和室の個室に3人で入る。

 呉服屋さんの家を改装したそうだ。

 昼ならば庭が良く見えるはず。

 希望すれば適度な価格でマイコさんを呼べるらしい。

 京都らしい食べ物を所望。

 鱧や賀茂ナスの田楽など。どれも体に優しい感じがした。

 写真は、生麩の田楽。

 東京ではあまり食べる機会がない。

 そのあと、祇園のお茶屋さんへ。二階も見学させていただく。二月堂の机があったのが印象的。

 ひたすら「竹鶴」の水割りを飲む。ありがとうございました。

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一番の友が。

Ca3g1963  仲間うちの読書会。

 『たんぽるぽる』(雪舟えま)を読む。

一番の友が夫であることの物陰のない道を帰りぬ

を再発見。

 この歌、痛烈に悲しい。

 たどたどしい上句がフェイドアウトしていって、吉川宏志風にきちんと着地する下句。

 きちんと収まり過ぎているリズムに、夫婦ふたりの関係に落ち着いてしまっている感覚を受け取ることはできる。

 ウチも夫婦だけなので、「一番の友」がお互いという感じはよくわかる。

 なんともいえないさびしさであるけれど、それは「物陰のない道」の、隠れ場所も逃げ場もない道のイメージに通う。

 ひそかな名歌だと思う。

 写真は、新大久保〈麗郷〉の百合の蕾の炒め。

 時季ものなので、グランドメニューには無い。ウエイターさんが、今日はコレコレがありますよ、とささやいてくる中にあるだけだ。

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くろず。

Ca3g1931  月曜日から「夏期講習」が始まっている。

 80分を2コマ。

 中学3年生の24人と61人。うまく分配できないものだ。

 今年から、「講習」は、バーコードでの申し込み、個人口座からの引き落としとなった。

 これまでは、生徒がお札を握りしめて事務室の窓口に並んでいたのだ。

 前近代的とは言わないまでも、それがおかしいと思わないできた。

 それと、たった一人のセンセイが、バーコードを研究し、システムを構築したそうだ。

  これは尊敬に値するのである。(と以前書いた気もする。)

 写真は、新大久保〈一六八〉の黒酢の酢豚。そんなに特殊な感じはないが、メリハリあってうまい。

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ポッサム。

Ca3g2210  これは美味いシリーズ。

 新大久保〈トンマッコル〉ポッサム

 韓国料理イコール焼肉ではない。

 個人的には、この「ゆで豚」が好き。

 焼肉よりも、温和な食べ物という感じ。

 浅漬けの白菜、辛味噌、唐辛子、甘辛い和え物、などといっしょに食べる。

 発酵した?塩辛い液体もある(中央)。

 小池光さんの『うたの動物記』で、豚は、家畜として牛や鶏などと違い、食べられるだけである、というように書かれていたが、たしかにそうだ。

 この日は、他に、スンデ炒め、イカ炒め、チーズチヂミなどを注文。

 男性4人の会だったが、やや余り気味。

  私には大好物なのだが、みなさん、こういう味に慣れてなくて(お酒と合わないで)箸が進まなかったのかもしれない。

 会食のお店を決めるのはなかなかむずかしい。居酒屋ではつまらないし。

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テルマエ。

Ca3g2013  いまさらだが、『テルマエ・ロマエ』(ヤマザキマリ)を読んだ。

 とりあえず、1・2巻。

 高田馬場のTSUTAYAでコミックのレンタルが始まっていて、一冊一週間100円。

 いつのまにか、漫画を「コミック」と呼ぶ時代になっている。

 便所がトイレになるようなものか? 学校はスクールになのか?

 テルマエがお風呂、ロマエがローマの、の意味だろう。

 現代日本の風呂文化を古代ローマの視点から分析したソクメンがある、とか言うとつまらない。

 文化的ギャグマンガである。

 作者がポルトガル在住のとき(今はシカゴらしい)の作品。ちなみに、夫君はイタリア人だそうだ。

 写真は、文京区千石の〈スクアール ビストロ〉のランチ。

 肉と魚とサラダと根菜、葉物、豆などを交えてある。

 平凡だけど、盛りだくさんで、高くなくて、うまい。さすが、この地で30年以上やっている老舗。

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辛子味噌炒め。

Ca3g2212  これは美味いシリーズ。

 新大久保駅裏、〈ソムオー〉のランチ。

 「タイ風シーフードの辛子味噌炒めセット」

という名前。

 エビ、イカはもちろん、ムール貝のようなものや、台湾料理でいう魚丸子?もある。

 それに、たぶん貝の足みたいな、良く分からなくて食感がいいものも入っている。

 これを、適度な辛みでまとめているの。

 タイ米に半熟の目玉焼きが乗っているのも、味をおおらかにしている。

 加藤治郎さんの『サニー・サイド・アップ』は、こういうイメージじゃないよなあ。

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『帰雲』。

Photo  齊藤佐知子さんの『帰雲』(ながらみ書房)をいただく。

 齊藤さんは、「心の花」の選者で、校正担当のチーフでもあられるようだ。

 縁あって、なんどか小さな会で同席させていただいたことがある。

 この(→)瀟洒な装丁は、クラフト・エヴィング商會のものだという。

 17年ぶりの第二歌集。

 どれも、きちんと端正な作風の歌。

・鱗翅目はばたきながら落ちてゆく猫の喉とはいかなる夜か

・兄弟の猫はいつしか歳闌けて天智天武のごとくいさかふ

・たましひはおもさがあるといふやうに着水したり瑠璃糸蜻蛉

・樟の木のこゑだつたのか湿りつつ降りてひたひにさやりしものは

・これの世のたつたひとつのよりどころなあんて言つて猫に寄り添ふ

・これだけはしたくなかつた俯きて夜の厨に鍋みがきをり

などがいい。(猫の歌が多いかな。)

 機知のある見立て、比喩に特徴のある作者だと思った。

 ただ、機知というのは、裏をかえせば理屈であって、それが一首の中で種明かしや帳尻合わせになっているもの、機知の匂いが強すぎるものもある。

 そのあたりの出し入れ、差し引きはむずかしいところだ。

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チーズ牛丼。

Ca3g2202  先日、「お願いランキングGOLD」というテレビ番組を見た。

 〈すき家〉商品のランキングの部分。

 売れ筋トップ10を、田崎真也さんが食べ比べて、彼のトップ10を発表するもの。

 高田馬場の〈すき家〉にはたまに入るので、興味深かった。

 タサキさんの発言は鋭いなあと感心していたのだが、そういう言葉を言うのが彼の特技/仕事なのだった。

 田崎氏のランキングでは6位だった、「3種のチーズ牛丼」(写真)が私の好み。

 チーズが溶けて、肉とチーズに絡むあたりが至福。

 というよりも、他のトッピングをあまり試したことがない。そもそも、トッピングの可否を問う声もあろうか。

 まあ、がんばるんば。

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よるピク。

Ca3g1940  恩田陸『夜のピクニック』をいまさらながら読んだ。

 名作だと聞いていたけれど、クサイ青春ドラマかと思って敬遠していた。

 そういう本を一気に読めるのも夏休みのいいところ。

 みなさんご存知のとおりの、読んだら人に勧めたくなる本。

 決してクサクはない。

 文庫の解説にあるとおり、

「一滴の血も流れない。暴力もない。激しい恋愛もない。」

のに、これだけ起伏のある人間関係を書けるのがすごい。

 私は中高とも男子校出身で、今も男子校で教えている。(塾・家庭教師以外で女子を教えたことはない。)

 だから、中3くらいになって色気づいてきた(あるいは、色気づくことにあこがれている)生徒から、男子校に入学したことへの怨嗟の声があがる気持ちはよくわかる。

 まあ、大学でデビューすればよろしい。

 写真は、豚の耳と胡瓜の和え物。好物のひとつである。

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『うたの動物記』。

Photo_2  小池光『うたの動物記』(日本経済新聞出版社)を惜しみつつ読了。

 日経新聞で毎週日曜日に二年間連載されていたコラム。

 動物だけでなく、昆虫やイカ・タコ・ウニまで手厚く取り上げて、古今の詩歌・俳句と絡める。

 コイケさんの文章は対象がなんであれ、その情報量多く簡潔で的確な(ときに、ひとを食ったような)文体が大好き。

 とくに、この本では、生き物の名前の由来や、大衆的歴史的イメージなどをまとめ、その上で詩歌につなげる技が冴えている。

 コイケさんはかつてテレビのクイズ番組で優勝したという。

 その博覧強記ぶりが情報の取捨選択を的確にするのだろう。

 新書だったらミリオンセラーになる内容だが、税込定価2835円である。

 それだけの価値はあると思うけれども、コイケさんを知らなければ手が出ないかもしれない。それが残念。

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「塔」8月号。

Tou 毎月いただいている「塔」であるけれど、この号は特別。

 河野裕子さんの追悼特集が287ページ!!!

 亡くなってから(他の多くの場合よりも長い)1年、「塔」の総力をかけて、すごいものをお作りになった。

 総合誌の特集とは別の角度で、人間としての河野裕子さんにも迫る感じ。

 多方面からの追悼の言葉も、テーマ別アンソロジーも、評論も、「河野裕子論一覧」も、初期作品一覧も、アルバムもすごい。

 そして、なによりもすごいのは、「闘病の記録」の欄。

 京都大学での主治医、〈バプテスト在宅ホスピス緩和ケアクリニック〉の医師おひとり、看護師お三方の手記が掲載されている。

 半ば公人とはいえ、ごくごくプライベートな病状・治療の記述。原稿依頼をした編集部の気持ちの強さを感じた。

 三月書房で購入できるようだ。

 これは、永久保存版として、手元に置いておくべき本だろう。

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展望57。

 「コスモス」の展望(時評)欄。

 今回は、雪舟えまさんの『たんぽるぽる』を中心に書いた。(なんどかクリックすると大きくなるようです。)

Photo

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古代パン。

Ca3g2015 実家の近くで見つけた「古代パン」(→)。

 イースト菌や天然酵母菌が無使用だそうだ。

 つまり、小麦粉と塩と水だけで作られているということ。

 その割には柔らかくて、食べにくくはない。

 もらったプリントに、

パンの誕生は、紀元前6000年ころのイランで、

当時、石でつぶした小麦と水を煮て、おかゆのようなものを食べていて、

あるとき、偶然に太陽光で熱くなった石の上に落ちたおかゆが、煎餅のようにパリッと焼きあがった

ときだった、と書いてある。

 パン屋さんがそうおっしゃるのだから、そうなのだろう。

 お店の正確な住所は、豊島区巣鴨。「個性パン創造・アルル」。がんばっていただきたいお店だ。

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『忘れずあらむ』。

Photo  稲葉京子さん『忘れずあらむ』(不識書院)を読む。

 1933年生まれの作者のさいきん5年ほどの作品。

 リズムの穏やかさ、焦点の絞り方、心の揺れなど、短歌の精という感じがする。

 句切れが少ないところが好みに合う。

 詞書きがなく、ルビもほとんどなく、たんたんと流れてゆく時間を写しとったような印象。

 人生の残り時間を意識しながら、かくじつに生きる姿を刻む端正な姿といえる。

 癌による首の手術や、大腿骨の骨折が詠まれているけれど、暗く湿った感じは無い。

・薬を飲む水を頼めば仄かなるぬくみを保つ水を呉れたり

・去年(こぞ)はまだ若かりしかな黒髪をもて白髪をかくさんとせし

・いくばくと知らねどもまだわれにしも無傷の歳月あるここちする

・左手を右手がやさしく撫でてをり若き頃にはなかりし癖か

・目つぶればうつつのわれよりやや若くやや華やげるわれにあらずや

・天井を一時間ほど眺めゐて弥勒の顔を探しあてたり

などを挙げたい。

 ただ、一冊全体の力を味う側面が大きい歌集。抄出では足りない。ぜひ、一冊お読みいただきたいところ。

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カイジ。

Ca3g2186  先日のバレーボール部合宿で見つけたもの(←)。

 青木ヶ原樹海を開拓してできた精進湖民宿村。

 グーグルの航空写真で見ても、みごとな四角形になっている。

(「ナニコレ珍百景」で「樹海の中の村」として紹介されたという。)

 宿で、ぐうぜんに、『カイジ』という漫画を発見。

 6巻までつづけて読んでしまった。

(甲斐路とは無関係。山梨県だったけど。)

 究極的な状況に貶められた主人公がアタマを使って生き延びるストーリー。箴言に満ちている。

 映画化もされた名作だったのだ。

 でも、どうしてそんなに賢くて機転のきく若者が、ストーリー開始前にはプータロー的な生活を送っていたのか。やや強引である。

 もっと漫画を読まねばならないと思ったしだい。

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『蝶』つづき。

Ca3g2172   渡辺松男さんの『蝶』から。

 論じるのはむずかしいので、好みの秀歌をあげるのみ。

・あさまだき地震(なゐ)すぎゆけるひそけさよわが胸の骨かすかにずるる

・わたし艶なさうざうをしてをりたるは餅を搗くとは餅は搗かるる

・腋の下流るる春の川のおとあまりにかすかなればねむたし

・ふくろうふはなんにんの生れかはりなる何人の悲(ひ)のかさなりて啼く

・みえぬ紐ひきずりありくひとの群れながきありみじかきありてじんせい

 身体感覚の不可思議さあり、だいぶ怖い想像で人生を大づかみにしている歌あり。

 写真は、沖縄限定販売らしい、インスタントの沖縄そば。やや薄味だったけど。

 こういうものにもインスタントがあるのが、悲しくもある。商品名の大雑把さが悲しいのかな。

 ヤマトンチュの感傷かな。

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あくがれ。

Ca3g2016 近くの酒屋さん(カクヤス)にあった芋焼酎。

 「あくがれ」はもちろん、若山牧水のキーワード。

 詳しくは、富乃露酒造店のページへ。

 日向市東郷町、まさに牧水生誕地にある酒造屋さん。

 ボトルの首のところに、「牧水のうた」とスタンプされた和紙が、たたまれて巻きついている。

 伊藤一彦さん選の牧水の代表歌が何首か載っている。

 ホームページから、じつは、伊藤さんの講演がこの焼酎ができるきっかけとなったことがわかる。

 もちろん、味もいい。深みがあるというか香りが高いというか。

 飲んでいると、伊藤さんの美声/大声が聞こえてくるようである。

 がんがん飲んで応援したいです。

 東京に流通していることがありがたい。

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『蝶』。

Photo  渡辺松男さんから、『蝶』(ながらみ書房)をいただく。

 2004年~2006年の356首という。

 すべて未発表というのがすごい。ほんとうの歌人なんだなと思う。

 現在のご病状(ALSの)を存じ上げないが、愛読者としてはただうれしい一冊である。

・山鳩のでいでいぽぽと啼くこゑのあけがたはみえぬ巡礼のゆく

・あがうちのなんのふるへのつたはりて机上のちさき石もふるへる

・今ここにゐるくるしさにに咳するに咳はわたしをおきざりにする

・秋空に集団としてあるなかの蜻蛉ひとつを追へばすばやし

・卵割りてわけわからなきこんとんはわけわからなくなりて割りしか

を前半から挙げておく。

 漢語を平仮名にひらいているのが、ときに引っかかり、ときに心地よい。

 自然の中の植物・動物を人間と同等のものとして見る視線と、そこから透視するように見えてくる不可思議さ。

 これまでの松男さんの路線でありながら、一首一首に驚かされてゆく。

 いちにちもながく歌を作って欲しいと思う。

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かみくいっしき。

Ca3g2194  先週のバレーボール部合宿は無事に終了。

 昨年は、アゴを数針縫うケガが出た。

 かつてはMRI検査をしてもらいに夜の病院に連れて行ったこともあった。

 早朝のランニングで倒れて、救急車を呼んだこともあった。

 今回は、そういうことは無し。

 富士河口湖町立精進小学校の体育館を借りた。(5日間ずっと。)

 写真の左側の建物。

Ca3g2190_2  この小学校は、今年の3月で閉校になったばかりのようだ。

 広いグラウンドには、シカのものと見られる足跡があった。

(学校のまえには、「シカ飛び出し注意」の看板があったから、きっとシカだ。)

 ここは、元は上九一色村だった地域。サリン事件から16年。

 高校生にきくと、聞いたことありますよその名前、という程度。

 世代差を痛感した。

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『サリンジャーは死んでしまった』。

Photo_2 小島なおさん『サリンジャーは死んでしまった』(角川書店)を読んだ。

・図書館の本棚の前に来て立てばわれのうちなる誰かも立てり

・歩きつつ祖母の呼吸を聞いておりひるがおの咲く浜までの道

・家族四人気球に乗りし夏の日をときどき誰かが話し始める

・コピー機のなかのひかりが行き来するさまを見ている海を見る目で

・なにからも逃げ出したいと嘆きつつあしたの服はもう決めてある

・植物園ときおりきみを見失いそのたび強く匂い立つ木々

などがいい。

 ときにぎくしゃくするリズムも、まだ磨きをかける前の原石のような存在感の表れだろう。

 選歌の小島ゆかりさんは、ぐっと添削を我慢したような印象だ。

 ややクラシカルなのは、京大・早大のふたつの短歌会と距離をおいてきたからだろうか。すごく巧いとか、個性あふれる感じがしないところに、この歌人の奥行きの深さと伸びやかさを感じる。

 ふつうに見えて、じつは読後感の重い作品たちである。

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『彗星番人』。

Photo  清水正子さん『彗星番人』を読む。

 昭和10年生まれ、「コスモス」の大先輩の清水さん。

 時代を超えた言葉そのもの、外国語、名称への興味は私と共通するところもある。

 旅行(とくに船旅)詠もおもしろい。

 言葉系の歌でいうと、

・無始曠劫より幾たびのわが生か夢のあとさき薔薇が匂へり

・正座やめ楽座(がくざ)うた膝などするは遊戯(ゆげ)にも似たり机をまへに

・青い夕日しづみて恐怖(フォボス)・戦慄(ダイモス)の月ふたつ浮く火星の夜空

・呟けば密語のごとしパレスチナのメロンの謂のキュミキュミス・サラザン

 あるいは、

花魁揺れ、夜離れの人、樹下石上、因陀羅網(いんだらまう)、花美男(コンミナム)、閃輝性暗点、春山之霞壮夫(はるやまのかすみをとこ)、日向燗(ひなたかん)

などの私が知らなかった言葉がさまざまに日常生活の中に入っているのがいい。

 他にも、

・留守電が言霊ためてまたたけば星棲むごとし家ぬち闇も

・石の花〈砂漠の薔薇〉の咲くところサハラは死後の旅にとりおく

などが秀歌だと思った。

 ベテランの味を堪能させていただいた歌集。

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タリオリーニ。

Ca3g2171 今日で合宿終了の予定。

 記事が食べものばかり。

 本の感想を述べるのは簡単ではない。

 食べたものなら気楽。

 というわけで、写真は、いつもの、中野〈ジョバンニ〉のランチ。

 イカ墨のタリオリーニ。

 タリアテッレ(フェットチーネ)よりも細い、卵の麺だそうだ。

 それに、烏賊と蛸(たぶん、ムギイカとイイダコ)が入った、トマトソース。

 たっぷりとかかったフェンネル?の香りもたまらなくいい。

 パクチーがダメな人にはこれもダメかもしれない。

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南香みかん。

Ca3g2168

(1701本目の記事。)

 いまごろ、バレーボール部合宿の4日目。

 バレーの経験はないし、動体視力が弱い(らしい)ので、ヘタに手を出さないようにしている。

 シロウトがいかに邪魔にあるかはわかっているつもり。

 でも、顧問の一人にスーパーマンみたいなおじさん(!)がいて、しっかりと指導してくれているから、安心。

 頭が下がるばかり。

 写真は、九州の歌人の方からお送りいただいた、南香みかん

 こんな真夏にみかんがとれるのだなあ。

 番頭さんが商家の息子のために、真夏にみかんを探しまくるという落語「千両みかん」を思い出した。(枝雀でよく聞いた。)

 ひとつひとつが、緩衝材に包まれているみかんなんて初めて食べた。

 そういう価値のある味。ありがとうございます。

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『私のミトンさん』。

Photo_4  東直子さんにいただいた『私のミトンさん』(毎日新聞社)を読んだ。

 ミトンさんという不思議な存在もそうだが、頼りなさそう(でそうでもない)恋人や、友人とその赤ちゃんや、ミキヒコ叔父さん(キミヒコではなく)などの登場人物がどれもリアル。

 主人公のアカネと彼らの間の、間(ま)というのか、言葉に張り付いているけれど言葉では表現できない微妙な感情の機微、逡巡などがうまくすくわれているところを楽しんだ。

 こういうのは、東さんならではの文体というのだろう。

 決して追い詰めず、だれもが思っている感情の核のようなものの表面にじかに、そしてじっと手を当ててゆく感じ。

 これまで数冊読んできた東さんの小説よりも、ストーリー同様、そういう文体が進化している印象をもった。

 ぜひ、お勧めしたい一冊である。

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鉄腕稲尾。

Ca3g2005_2   先日、新大久保の焼き鳥屋〈鳥重〉でこんな(←)ものに会った。

 「鉄腕稲尾」という名前の霧島の芋焼酎。

 稲尾和久が、そこの「蒼き水」と出会って、

「この水を使って日本一の焼酎を造りたい」

と言ったそうだ。

 亡くなって約一年で、その思いを実現したという。

 しっかりおいしい芋焼酎。

 私はもちろん彼の現役時代は知らない。

 が、1984年からロッテオリオンズの監督をしていた時はよく知っているつもり。

 中学生のころで、よく川崎球場に行っていた時期。

 落合博満を中心の打のチームで、2位・2位・4位という成績で、楽しませてもらった。

 いまさらながら、ご冥福をお祈りします。

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ろくひる。

Ca3g2183  今日から、バレーボール部合宿@河口湖の近く、の精進湖のほとり。

 参加20名。がんばるんば。

 グーグルによると、新宿の学校から徒歩で26時間。  

 そんなかな。

 先週、ある方々のご招待で六本木ヒルズへ。

 森タワー51階のスペース。

 「厨房」という意味の名前のイタリアン。

  中央がオープンキッチンになっているのもいい。

Ca3g2180 スプマンテ飲み放題という夢のようなコース。

 ウエイターがじゃんじゃん注いでくれる。おそらく一本半分くらいは飲んだかもしれない。

 お水がサンペリグリーノだったのもうれしかった。(水泳選手とは関係なく。)

 窓からは東京湾が見えた。

 こういうときに東京タワーを探してしまうのが、芝学園卒業生の習性。

 ごちそうさまでした。ありがとうございました。

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