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負ひたる。

・負(おぶ)ひたる子供を下ろしてそののちを負ふことなき最後の日ありき

 花山多佳子さんの『胡瓜草』から。

Ca3g1789 花山さんはいつもニヒルな路線なわけでもない。

 こういう絶唱もいい。

 結句の「ありき」の「き」に万感こもっている。文語文法の力強さだ。

 だれもが振り返ってみるとそういう「最後の日」を持っているということ。

 人生の歴史を振り返るときの哀感と、幸せだった時間に対する豊かな気持ちがとてもよくまとめられている。

 二句目がいわゆる四四の散文調のリズムであるのは惜しいけれど、せつない気持ちをストレートに醸す、とてもいい一首だと思う。

 写真は、鎌倉(夜)に食べた生しらす。昼間に江ノ島で食べたものよりも大きい。捕獲地が少し違うのだろう。おいしかった。

 シラスちゃんたちに、心の中で合掌。ありがとう、そのカラダ。

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コメント

そんな、「最後の日」が皆に来るのですね。
2番目の子供に関しては、その瞬間を噛み締めてしまいそうだなあ。
1番目は無我夢中。五里霧中。

投稿: わたな。 | 2011年4月26日 (火) 21時30分

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