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桃であることの。

Ca3g1617  仲間の読書会で笹井宏之さん『ひとさらい』を読む。

 震災後、2度延期して、ようやく実施。

 新宿駅東口あたりは、午後6時半でも、なんだか薄暗かった。

 中国人観光客はいないし、広告のための下品なトラックもない。

 7人がそろい、他のひとりは選歌のみの参加。10首選を述べ合ってポイントや作風を語ってゆく。他の人の解釈に納得することが多々ある。

 第一歌集だし、粗いところはある。どう考えてもムリな表現もある。 

 それでも、「未来」に入る前に、独学でこれだけの表現ができたのはやはりすごい詩質である。

 かなり選は重なった。私のベスト5首。

・しっとりとつめたいまくらにんげんにうまれたことがあったのだろう

・内臓のひとつが桃であることのかなしみ抱いて一夜を明かす

・だんだんと青みがかってゆくひとの記憶を ゆっ と片手でつかむ

・あまえびの手をむしるとき左胸ふかくでダムの決壊がある

・かおをあらう 遥かなものの手ざわりが確かなものに置き換えられる

 写真は、無関係に、新大久保〈一六八〉の肉団子刀削麺。

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「壜」。

Photo  「壜」第2号が届く。

 高木佳子さんの個人誌(26ページもある!)。

 高木さんは、いわき市にお住まいで、きのうの段階でも水道に十分な水圧がないという。

 挟みこまれているものを読み、決意をもって発行された経緯を知る。

 その挟み込みの紙片には「見よ」と題された7首の連作がある。

・見よ。それが欠伸をすればおののきて逃げまどふのみちひさきわれら

・誰と問ふ、地震(なゐ)とぞ応ふ わが裡を揺さぶりやまぬものの名前は

・わたくしの右のてのひら撫でながら生きてくださいといふ人のゐる

・うろくづはまなこ見開きいつの日かわれらが立ちて歩むまでを 見よ

など。

 生活も歌もがんばっていただきたいと願う。そして、願うのみしかできないことを知る。

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若いゆうは。

  記事を短くしよう思いながら、だらだらと書いてしまう。

Ca3g1691 『神の子どもたちはみな踊る』からのメモ。

 「アイロンのある風景」に、

「・・・若いときからあんまり知恵が働いてそつがないとな、それはそれでつまらんもんや。

あいつにはあいつのええとこもあるやないか」

「若いゆうのはきついもんやねん。考えてもどうもならんことかてあるしな」

というセリフがある。

 しばらく教員をやっていると、なんとなくわかる気がする。いや、歳のせいだな。

 写真は、中野〈ジョバンニ〉のもの。

 牡蠣と小柱のペンネ。

 牡蠣は2個。だが、その香りで全体を統括するマネージャーのよう。小柱はところどころに立つ生真面目な衛兵のよう。

 加えて、青海苔の磯くささが忠実な官僚のように働いている。

 和風イタリアンの完成品であるなあ。

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言葉は石になります。

Ca3g1697  村上春樹『神の子どもたちはみな踊る』〈2000)を読み直す。

 英訳のタイトルは、"After the Quake."

 阪神淡路大震災の後の話。6篇の短編集である。

 私の好きな「タイランド」というストーリーでは、(文脈を無視していえば)、

 「今は我慢することが必要です。言葉はお捨てなさい。言葉は石になります。」

というセリフに打たれる。

 写真は、新大久保〈ソムオー〉のランチ「サームロット・セット」。

 サームロットとは、3つの味(甘い、辛い、酸っぱい)を表す言葉らしい。

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猶予。

(震災前に書いた記事です。)

 作家の樋口毅宏さんが、公立図書館に自身の新刊本の貸出の半年猶予を要請したという記事が朝日新聞にあった。(リンクは岩手日報。)

 これは、私にはきわめて妥当なお願いだと思う。

Ca3g1642 音楽CDや映画DVDであれば、一定期間はレンタルできない。

 だから、しかたなく買うものもある。

 私の地元の図書館でも、人気作家の新刊本にはナン十人待ちのリストができている。

 そういう本の寄贈のお願いまでされている。

 なにかが間違っている感じ。

 すぐに読みたいのならちゃんとお金を払えばいいし、払いたくないならしばらく待つべきだ、と思う。

 そうやって出版物の売り上げを確保すべきだ、と思う。

(新刊雑誌がただで閲覧できてしまうのも、後ろめたく思っている私です。)

 まあ、いろいろな考え方はあるでしょうね。

 写真は、虎ノ門〈咲くら〉の居酒屋ランチ。

 ヒレカツをかるく卵でとじ(綴じ?)である。ボリュウムあって良し。虎ノ門のサラリーマンはこういう旨いものを食べているんだなあ。

 かつ丼系のものは加藤治郎さんを思い出させる。

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どこかで。

Ca3g1632(震災前に書いた記事です。)  

 職員室。

 大学に不合格になった生徒と担任が電話で話している。

 担任は懸命に励ましている。

 私も当事者のときは、そうする。本心からそうした。今後もするだろう。

 が、心のどこかで、ああ、中学や高校の早い段階からオトナの言うことを聞き入れて、少しづつ勉強していれば結果は違ったかもしれないなあ、と思う。

 そして、悪魔の私は、まあ、自業自得だよね、と言いそうになる。

 が、そういうことは決して口に出さない。(今後はわかりません。) 

 まあ、一年浪人すれば、それなりの大学にゆくのだ。それでよし。私も浪人経験者だから、浪人する良さはわかる。

 私も〈自業自得〉の仲間であり、それでよかったと思っている。

 写真は、新大久保〈金達莱〉(きんたつらい)のサンゲタン。たっぷりの身に加えて、私の親指より大きな朝鮮ニンジンが入っていたりする。

 高野公彦に、

蔘鶏湯(サムゲタン)ふはふは食へり矮奴(ウエノム)か日本人(イルボンサラム)かいづれぞわれは    『天泣』

がある。

 ソウルに同道させていただいた時の作品。そのころはサムゲタンが珍しかったのだ。

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まだ明るい。

Ca3g1695 所用あって神保町へ。

 地下鉄の駅構内は節電のためやや暗い。

 しかし、それでも、例えばロンドンの地下鉄の駅よりもずっと明るい。

 安全のためとか、防犯のためとか、お客から文句を言われないように、いたるところを照らしておく。

 そういう贅沢が、見直されるいい機会になるかなと思い、いや、すぐに忘れて元通りになってしまうだろうなと思い返す。

 写真は、〈山頭火〉(中野店)にて。

 巨大なチャーシューだった。

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ドック。

Ca3g1624

(震災前に書いた記事です。)

 過日、2回目の人間ドックへ。

 「ドック」は、まさに胡散臭くあざやかな和製英語。

 英語では、(complete/thorough) medical checkup というだろう。

 昨年は、勤務校の近くの、いかにも「病院」で初体験。

 今年は、尊敬する先輩の勧めで、新宿のNJクリニックへ。

 朝8時前に受付には10人ほどのスタッフが待機して、丁寧に対応。他にも10人ほど待っている。

 こぎれいなスポーツクラブのロッカーのようなところで着替え、大きな花が飾ってあって「芸術新潮」などがたっぷり置いてある、ホテルのロビーのようなところで待機。

 とにかく、スタッフの数が多いらしく、お客さん(患者?)も多いのに、雑誌をちゃんと読む暇もなくすべての検査が終わる。実質50分くらいだった。

 施設のきれいさもそうだが、どのスタッフも丁寧な対応で、ストレスはほぼ無し。

 ふつう、人間ドックってこういうものなのかなあ?これなら毎月やってもいいくらい。

 もらった食事券で、吉野家へ。なんといってもウマイ。

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数える。

Ca3g1623  なんとか強行した高校の卒業式。

 その朝、生徒の有志が募金活動をしていた。

 思い立って、実行する。偉いものだ。(さすが。)

(トクミツ氏はさっと1万円札を投入したという。さすが。)

 それはさておき、昨日、その現金を必死に数えている生徒と教員を発見。

 とっさについつい、そんなの郵便局か銀行がやってくれますよ、と言ってしまった。

 昨年10月に中学で募金活動をした。奄美地方大雨災害支援が目的だった。

 担当者だった私は、ジャラジャラの現金をそのまま(生徒会長に)郵便局に持って行かせた記憶がある。(29000円弱だった。)

(金融機関は客が何と言おうと自分で数え直すのだ。当然ながら。)

 だから、その先輩教員にもそう言ってしまったのだ。

 ところが、その先生はムッとした表情で、そんなことしてくれないよ!数えてくれないよ!と、まさにいらだちを隠さない様子。。。

 まあ、一生懸命やっている人に失礼なことを言ってしまったなあと思ったしだい。生徒の手前もあって(その場で気づいても)引くに引けなかったのかもしれない。

 無駄な努力だなあとかわいそうに思いながら、引きさがる大人の私であった。

 それなりにトリビアには詳しい方ではあるのだけど。

 写真は、中野ジョバンニのつづき。

 里芋のグラチネ。ゴルゴンゾーラソースが極上。500円。

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ベッカフィーコ。

Ca3g1622_3   この一週間。

 見たかったDVDを借りて見た。

 「ゴールデンスランバー」「パレード」「ヴィヨンの妻」。

 それぞれ、原作があって、伊坂幸太郎、吉田修一、太宰治。

 日本映画はいいなあ。

 写真は、イワシのベッカフィーコ中野ジョバンニ

 以前から、世界の街歩きみたいなテレビ番組が好きでよく見ている。

 外国でも、観光地を点で見てゆくよりも、どうでもいい、街の裏通りの洗濯物なんかをぶらぶら見ている方が好き。

 先日、シチリア(だっけ?)の回で、このベッカフィーコを紹介していた。

 もともとは、鳥の名前らしく、ロール状になっているものもある。が、ここジョバンニのものは二枚のイワシを挟んでいる形。

 見た目はフライだけれど、手の込んだオーヴン焼きのはず。イワシの生臭さと香草が競い合って香りを高めているような感じ。

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農家と漁師。

Ca3g1615  土曜日のつづき。

  卒業式の前後に、突発的な(というほどでもないけど)計算的ミスが連続して発覚。

  ちゃんとやってよねええ!頼むよー!と憤りつつ(年少の人のミスは許そう)、待てるところまで待つ。

 あとは火曜日に残して、「コスモス」編集会へ。大遅刻。

 被災地域の方々からのみは、詠草をファックスで受け付けている。

 15日発行の「コスモス」4月号が19日には、八戸に届いているという。

 事務室の尽力には頭が自然に下がる。

 歌を作る人には農家の方々が多く、漁師さん関係は少ない。これは「コスモス」に限らないだろう、という高N公彦さんの説。

 農家では、時田さんや石川さんをはじめ、著名な歌人はいる。でも、漁師はいない。

 今回の事態でも、海岸から比較的遠くにお住まいの方が、「コスモス」には多いようだ。ただ、陸前高田の数名の方とは連絡が取れていないと聞いた。

 阪神淡路大震災のときは、被災された方は3カ月の会費免除をした。今回はどうできるのか。時代も違うし、同列にはできないと思う。

 写真は、新大久保〈麗郷〉のマッシュルームと野菜の炒め物。ちゃんとマッシュルームが主張しているのがいい。

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2時間20分。

Ca3g1683  きのう19日は、勤務校の高校の卒業式。

 中学の卒業式は取りやめ。

 他校の状況は詳しくないが、K原さんお勤めの立教新座高校では中止になったという。

 渡辺校長の熱いメッセージ(高校向け中学向け)が話題になっている。(新聞の取材なども来ているそうだ。)

 わが校は、時間短縮のため、賞状授与や皆勤賞・精勤賞の氏名読み上げは無し。

 それでも、2時間20分かかった。

 382人全員の名前の読み上げ(生徒起立)、校長・理事長・同窓会長・・PTA会長・学年主任・保護者代表の各挨拶、送辞・答辞、学年主任を讃える生徒の乱入的イベントなどなど。

 同窓会長は昨年度から徳光和夫氏

 彼のスピーチも長かったが、価値ある長さ。この日も朝5時からラジオの生放送があったという氏。高いテンションで盛り上げ、オチを付けていった。

 まじめに勉強して優秀な大学に行って平凡な人生を過ごしている友だちがいる、というセリフにはひとりのプロとして生きて生きた矜持を感じた。もっと自由になれ、枠からはみ出よ、というメッセージだったと思う。

 ステーブ・ジョブズの Stay hungry.  Stay foolish. という言葉も紹介された。

 そして、最後は「ズームイン」と指を差して締めるあたりはさすが。

 校長挨拶で窪田空穂、学年主任挨拶で寺山修司の歌が紹介されたのは、うれしかった。

 空穂は「天声人語」からの引用、寺山はハイセイコーの詩がメインでその枕だったのだけれど。

 写真は、栄寿司にて。昼間。

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19分。

 田中濯(あろう)歌集『地球光』の批評会は中止になりました。

 私もパネルの予定だったので、とても残念なのですが、しかたないです。

Ca3g1686

 昨日の電車の混雑に懲りて、自転車で出かける。

 かつて、数回試したことはあるけれど、眼が疲れたりしたのでやめてしまっていた。

 今朝は、グーグルマップできちんと道順を調べてから行ってみた。

 19分。

 ほとんど疲れはない。

 普段は、最寄駅まで8分、電車3駅、降りてから15分くらい。合わせて30分くらい。

 徒歩の部分をカバーする速さだったのだ。寒かったけど。

 中野区が計画停電を免れているのは、新宿に隣接したエリアだからではないかという推測を聞いた。

 中野区の一部を停電させると、新宿の中心部も停電する設計になっているという説。

 ダニエル・カールさん、YouTubeで必死に訴えている。ちょっと老けたかなあ、さすがに30年以上日本にいるというし。

 同時に、広瀬隆氏の話も聞く。なにが真実なのかわからない不安な日々。

 写真は、うちのすぐ近くのガス・ステイション。おとといは50台くらい(公道に)並んでいたのにな。

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ささやかな。

Ca3g1682 木曜日。

 朝の新井薬師前駅は混雑。ひとつの乗車位置に5人以上待っている。

 中国語では月台だったなあなどと思って気を静める。

 西武新宿線はこの日も各駅停車のみ。

 7時半過ぎ、2本見送ってようやく乗る。 

 埼玉県から来ている電車。急行などがないから、集中しているのだ。 

 午前、午後と会議。

 春休みの生徒登校が禁止だから、成績不振者(どうしても不審者とでてしまう)の指導の方法などを話す。

Ca3g1680 数日ぶりに同僚と会って、あれこれと話すのは悪くない。

 会議の合間、退職される先生のささやかな送別会を行う。夜の宴会はもちろん不可能。

 平日でもいつもにぎわっている新大久保駅界隈。

 韓流スターファンの原宿、という様相で、幅広い女性のグループが多い。

 しかし、昨日は閑散。

 不要不急の外出は控える、という政府の要請の効果かな。

 この〈金達莱〉もふだんは満員なのだが、われわれのグループだけだった。

 写真は、キムチチャーハン。肉片も入っていて美味。おかず(バンチャン)も充実。にんにくの芽や唐辛子の辛味噌和えがうまかった。

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休校。

Ca3g1667  本来は出勤日であった月曜日・火曜日が休校。

 〈休校〉は、教員にも適用された。水曜日もほぼ在宅。

 勤務校では、生徒は(高校3年生の卒業式を除き)、19日まで登校禁止。

 教科書販売も健康診断も延期。

 休み中の活動はすべて中止、通知表などは郵送、という処置になった。

(ホームページで公開されている情報。変更の可能性もある。)

 荷物はどうするのか、春休み中の宿題はどうなるのか、問い合わせが数名。

 みな心配なのです。が、すべて凍結。

 なかなか集中できないが、書き物を少しして、気を紛らわす。

 原発について、こんなサイトも教えてもらった。 翻訳。 原文(英語)。

 気づまりなので、昼食は外食。

 沼袋駅前の〈香氣〉。黒胡麻担担麺。担いで売りに来たので、「担担麺」が正しいはず。

 このくらいは許してください。

 名取市の知人がマンションに戻れたという知らせに安堵。

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伝えようと。

Ca3g1675 地震以来、ツイッターを開けっぱなしだ。

 私もがんがんリツイートしている。

 東京から仙台に戻れない俵万智さんが、リツイートをバケツリレーに喩えた歌を作っている。

 糸井重里さんが、寄付についての思い切った提言をしている。

 内田樹さんが阪神淡路大震災のときの教訓を伝えている。

 宇多田ヒカルさんが献血を勧め、自ら実行した証明写真を載せている。

 被災地からの直接のツイートに涙ぐむ。専門的見地からのツイートに安心する。マスコミの態度を非難するツイートに同意する。安易なボランティア志願を戒めるツイートに身を引き締める。

 みな、必死に必死に言葉を伝えようとしている。

 中でも、ダニエル・カールさんが英語で端的に情報をまとめているのがいい。(日本語よりわかりやすい。)http://twitter.com/#!/DanielKahl

Ca3g1668_2   そして、そういうツイートの間に挟み込まれる、正岡子規botや与謝野晶子botなどに、時間の撓みを感じてくらくらする。

 さて、東京はなんか変。ガソリンスタンドには50台以上並び、電池やトイペーや生理用品がない。ほんとうに必要な場合はどうなるのか、怖い。

 写真(上)は、近くの島忠(ホームセンター)の掲示。別の用事で行ったのですが。

 写真(下)は、西武新宿線沼袋駅の時刻表。始発から終電までみごとに6分おきになっている。

 昼間はもっと減らしてもいいと思う。

 件のパチンコ屋は少し照明を落としていたようだ。

 花粉症の薬を飲んでいるので献血できないのが辛い。

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身辺のこと。

Ca3g1663  身辺のことを書くしかない。

 昨日(月曜日)、勤務校は休校。

 平均通学時間約60分の生徒たち。電車が混乱するとわかっていれば休校はやむを得ない。

 答案を返却し、確認してもらう日。

 中2はその後、スポーツ大会、百人一首大会の予定があった。もちろん中止。

 計画停電の実行について混乱するのは当然だろう。緊急事態の必死のやりくりなのだから。

 電力会社をまったく責められない。

 わが西武鉄道新宿線は都心の8駅間だけの運行予定が、急遽、全線(6分間隔・各停のみ)の運行になったりしている。

 少し買い物に出る。

 コンビニはやや品薄な感じ。パンと水がほとんどない。(上の写真。)

Ca3g1665 薬局では、トイレットペーパーが売り切れ。(そういう国民性なのか?)

 懐中電灯・電池が売り切れ。

 スーパーはやや混雑。レンタルビデオ店も混雑。

 節電している店も多い。店内が明るくないと営業していないと思ってしまうのは、慣れの怖さである。

 アメリカだってインドネシアだって、そんなに店内が明るくない、ところが多い。

 パチンコ店は閑散として煌々としている。どうにかならないものか。気分的なものか。 

 原発事故について、あるブログから。 ←コレは、とても示唆的。

 かつてアメリカで原発の論争をしていて、スリーマイル島事故は安全性を証明したんだよ、と言われてショックを受けたことを思い出した。 

 検証は必要だろうが、私にはその術はない。事実誤認はないような筆致だけど。

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アポカリプス。

 書くべき仕事があるのにまったく手につかない。

 地震翌朝、ニューヨーク州イサカから電話。

 4月に家族4人で来日の予定の友人。とりあえずは計画通りに来るという。

 かつて日本にも居たから、こういう状況でも来ると言ってくれるのだ。ふつうのアメリカ人の感覚だと、東京と仙台は近隣、同じ被災地域に入るだろう。家族の了解を得られるのかどうか。

(ザッケローニはとりあえず帰国したという。)

 フェイスブックでは、10年以上会っていないワシントンDC在住の知り合いからメッセージ。私を検索してくれたようだ。

 かつて行ったマツシマはどうなっているかという。私もテレビでは観光地・松島の映像は見ていない。

 アメリカ経由の記事をいくつか読んでみと、日本語よりも客観的な語感がある。

TOKYO (AP) - A ferocious tsunami spawned by one of the largest
earthquakes on record slammed Japan's eastern coast Friday,
killing
hundreds of people
as it swept away ships, cars and homes while
widespread fires burned out of control.


ferocious の一義は「獰猛な」、slam は「ぶったたく」。

 「死者数百人」でなく、killing hundreds of people (数百人を殺した)というのは、日本語の報道用語よりも、もっと個人的でナマな感じがする。

Even for a country used to earthquakes, this one was of horrific
proportions because of the tsunami that crashed ashore, swallowing
everything in its path as it surged several miles (kilometers)
inland before retreating. The apocalyptic images on Japanese TV of
powerful, debris-filled waves, uncontrolled fires and a ship caught
in a massive whirlpool resembled scenes from a Hollywood disaster
movie.

 この文には、apocalyptic images という言葉が見える。「アポカリプス・ナウ」は、映画「地獄の黙示録」の英語タイトルである。

 そういう語に報道用語として慣れていないから、かなり強く響く。

 debris(デブリー)というのは「瓦礫」のこと。地震のたびに出会う単語。

 文章の最後にはやはり、ハリウッドの災害をテーマにした映画のシーンに似た・・・という表現も出ている。

 他にも、日本のテレビでは少ない、CGを使った津波解説などもある。

 きりがない。

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崩れた程度。

 (序章として、3月9日(水)に地震あったのだ。)

 3月11日(金)。成績等処理日。在宅して仕事、など。

 東京都中野区の自宅マンションは、積んであった本が崩れた程度。

 新宿区の勤務校には、クラブ活動中の生徒など150人ほど、教職員25人ほどがいたという。平常授業日でなかったことが不幸中の幸い。

 鉄道が不通なので、ほとんどの生徒と教職員はそのまま宿泊。(書けば短いが、その間の時間の長さ、心労はいかほどだったか。)

 最後に学校を出た生徒は翌日土曜日の12時過ぎ。

 高校1年生9クラスは、成田方面で研修中。帰途直前に地震に遇い、学校帰着は深夜0時を過ぎていたらしい。

 私は12日の午前中に出勤して、職員室の状況などを少し見た。

 寝ずに生徒の安全確保などの指導に当たっていた先生方の憔悴しきった姿を見る。声をかけることのできないほど。本当にお疲れさまでした。

 家人は有楽町方面を歩行中だった。 

 地震発生後、トイレを借りたペニンシュラホテルで椅子や飲み物や軽食などを供されたと言う。さすがペニンシュラホテル。ありがとうございます。

 その後、6時間ほどいて、夜10時ごろに地下鉄の復旧などに伴い、ホテルを出たが、混雑のため帰宅は深夜2時すぎ。途中、経路を変え、最終的にはバスを使ったという。

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里神楽。

Ca3g1640_2

(おととい書いたものです。)

 先日、用あって、虎ノ門へ。

 ついでに、虎ノ門・金比羅宮に寄る。

 月例10日の縁日で、お神楽をやっていた。

 少し先には文部科学省もある、官庁街のはずれ。

 そんなビルの谷間で、ひっそりとにぎやかしくやっている神楽。

 舞台の下は駐車場の入り口のスロープ。

Ca3g1637_2 (つまり、空洞。)

 反対側に社があり、隣接して地上26階建ての「虎ノ門琴平タワー」がある。

 アジアの航空会社などが入っている。

 案内板はアイウエオ順とABC順が併記。(当然か?)

 ビルと舞台の間に、ふつうの縁日にあるような屋台がいくつもでている。

 トラノモンのオフィス・官庁街には不釣り合いな感じのおばちゃんたちが、お好み焼きとかCa3g1645焼きそばを作っている。

 未来的な光景というのかな。

 萩原流の里神楽というらしく、新宿区西落合のグループらしい。

 きちんとした演奏・踊りだが、彼らがどうやって食っているのか、大いに疑問。

 演者がお菓子を配り始めると、みなさん舞台前に殺到。

 なかなかシュールな光景であった。

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あっせん。

Ca3g1605  昨日は、国立大学の合格発表。

 卒業生を思い出す。 

 2年前に担任した高校3年生39人は、37人が国内の大学へ進学。

 ひとりは、浪人のあと、アメリカの大学へ。

 というと聞こえはいいが、田舎の短大のようなところ(もちろん、女子短大ではない)へ行ったようだ。

 ちゃんと、留学あっせん業者がいて、本人の性格や適性を見抜いてくれた。

 英文推薦状を依頼されたのだが、電話口でためらっていると、数日後にはすばらしい推薦状が送られてきた。

 ちゃんとした業者だったようだ。

 よって、二浪は無し。(文系でも他のクラスにはいる。どうなったかな。)

 写真は、高田馬場の〈ベーグル&ベーグル〉のもの。いちいちベーグルと中身を指定するのは面倒なので、セットになっているものを買う。

 そのほうが、半分づつ食べられていい。ユダヤ人になった感じ、はもちろんしないけど。

 もうちょっと安ければいいのにな。

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スランバーズ。

Ca3g1620 洋楽紹介の話のつづき。

 3月4日が最後の授業だった。

 その日には、あわてて「ゴールデン・スランバーズ」(Golden Slumbers)を紹介した。

 というのも、〈国語〉の試験範囲には、ある本を読んでおきなさい、というのが毎回ある。

 そのなかから内容把握問題を出題しているようだ。

 今回の対象は

『ゴールデンスランバー』『アヒルと鴨のコインロッカー』(どちから選択)(伊坂幸太郎、念のため)

だった。

 これを聞きつけたので、急遽、英語の教材として扱ったのだった。

 slumbers は「軽い眠り、まどろみ」と訳される。

 高野公彦に、

 能見つつ我はねむりき黄金(わうごん)の風のほとりのねむりなりけり  『水行』

 がある。

 まさに、ゴールデン・スランバーズであろう。

 写真は、中野〈ジョバンニ〉のつづき。渡り蟹のタリアテッレ。手打ち卵麺のよさが出ている、すばらしい一品だった。

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レイラ。

Ca3g1619  2月には、念願の「Layla」をも授業で紹介したのだった。

 クラプトン先生の名曲。今年が40周年

 7分の大曲。

 初めの3分にヴォーカルがあり、残り4分はインストゥルメンタルのみ。

 ドミノス時代の音源の後は、アクースティックバージョンも聴いてもらう。

 中2にはまだ早いかなあという気もしたけれど、私も生誕40周年ということもある。

 やりたいことをやりたいときにやっておこうという気持ちがでてきている。

 そもそも英語の授業は、外国語に興味を持ってもらうことが最優先だ(と思う)。

 それならば、生身の教員がいいと思い込んでいるものを紹介してゆくのが、遠回りながら近道ではないのかなあと、このごろ思う。

 (もちろん、基本はそれ以上にギチギチとやっております。)

 じっさいに、10人以上の生徒が、この曲の入ったCDを貸してくださいと言ってきた。私も中2のころ、スティーヴィー・ワンダーの曲を必死に解読したものだったなあ。

 写真は、中野〈ジョバンニ〉のアンティパステトミスト(肉系)。これだけでワインが一本空く。

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エビブレシューテイ。

 3学期には何をやったかなあ、と思い出している。

 スティングの名曲「エヴリ・ブレス・ユー・テイク(Every breath you take)」を紹介したのは1月。

Ca3g1611_2  この曲は、文法的にもリズム的にも単純。

 だから、コンサートでも大合唱になる。(ノリの悪い日本でも。)

 授業でもみなさん、一生けんめいに歌ってくれた。

 文法的には、関係代名詞(の初歩)を扱っていた時期。

 この文型は、参考書などでは、

 every breath (that you take)

のうち、that の省略として教えるのがふつう。

 だが、今回はある学説に従って、別物(接触節)ということを強調して教えた。

 その方が生徒には理解しやすかったようだ。

 ふだんはクサしている検定教科書だが、確実に進化しているのだ。

 ちなみに、あるライブ音源を聴いていたら、スティングが(興奮していたのだろう)、that を入れて(強調して?)歌っているのを発見。

 マニアックにおもしろかった。

 写真は、新大久保〈鳥良〉の揚げ豆腐。(I get off!!!) お店でイチから揚げているそうでうまい。

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あかねさす。

Ca3g1593  先日の、「棧橋」105号批評会。

 盛岡の柏崎驍二さんがめずらしくご出席だった。

 M上比呂美さんの、例えば、

・近道をしたはずなのにあかねさすヒルトンホテルに辿り着けない

などは、

「うまいけれども良くない」「カッコつけている」。

 それよりも、

・友だちのむすこの通夜に出かけたり闇より暗きショールまとひて

のなど(一見、地味な方が)が、ずっと良いとおっしゃる。(私は、両方ともいいと思うけど。)

 歌はついつい、巧さ比べをしてしまう

 もちろん、ある程度の巧さがなければ読むに耐えない。(そういう作品が多い。)

 しかし、そればかりじゃいかんのよということを、柏崎さんなりの柔らかい言葉で戒められたと解釈した。ささやかで、説得力のある言葉であった。

 写真は、新大久保〈きむちゃん。〉〈内腸タンスープ〉。

 〈内腸〉は、あまり使わない言葉だろう。ハングルで「ネチャン」とあるから、その直訳かな。いわゆる、モツ煮込み韓国風というところか。白米を投入しつつ食べる。

 私以外の30人ほどの(ちゃんと数えた)お客さんはみな女性であった。

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聴く力。

Ca3g1553 ようやく3学期の授業が終了。

 きのうから期末考査。

 今年も、学年団の目標のひとつである、「聴く力の養成」をいつも意識してきた。

 しかし、今年担任したクラスは、その目標を達成したとは言い難い。

 もちろん。授業中は合格点をあげられると思う。

 が、その他では、さっと集中してくれないときが多かった。 

 (他のセンセイからは、ちゃんと聞いているようですね、と言われるけれど、もっと上を目指したいというレベルでの話です。)

 高圧的な態度でやればできなくもない(過去には実行したこともある)。

 しかし、壇上の人が何かを話そうとしていることを察して、自発的に聴く態勢をとれるようになるべきである。そうでなければ、将来的な意味がないと思う。

 うっかりとしゃべってしまう生徒の中には、自分の態度に自己嫌悪気味になっている者もいた。無反省に口を開いてしまうのだ。誤解を恐れずにいえば、一種の病気である。病気は治すべきだ。

 来年度はなんとかしたいことのひとつ。

 写真は、中野〈ジョバンニ〉のスパゲティ。白インゲン豆とパンッツェッタだったかな。

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すめろぎ。

Ca3g1533   用あって、岡井隆『X(イクス)を再読。

 天皇を題材にした歌が、珍しくておもしろい。

・天皇(すめろぎ)は杜(もり)の奥処(おくか)を指(さ)したまひ応へて散りぬ黄なる大きい葉

・眼(め)をみて言ふひたすら眼(め)をみて申し上ぐ話題はつかに動かし給ふに

など、生身の陛下にご進講されたときのようすを題材にしている。

(陛下の目を見てもいいのだということがわかる。)

 こういう素材の歌は現代短歌にはごくまれで、今の(今上というのか?)天皇に対しての歌を他に知らない。

 岡井さんを通して、人間としての天皇の息遣いを感じるようで、おもしろい体験。

・天皇(エンペラー)は不整脈生れしいきさつを元医師われに語りたまへる

という歌もある。かなり踏み込んでいる。

 ルビが御簾になっているような感じ。岡井流の韜晦がいい。

 写真は、神保町〈なにわ〉のアジの唐揚げ。

 こういうものがいちばん好きだ。

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残る。

Ca3g1597  例のカンニング犯が逮捕されたそうだ。

 それにしても、自分のケイタイをそのまま使ったのが信じられない。

 必ずIPアドレスをたどられるということを懸念しなかったのだろうか。

 最大の謎はその一点。

 某知恵袋を大学関係者に見られることはない、と軽く見たのだろうか。

 技術がありながら、利用法を間違ったのだ。

 有罪に持ち込まれるかどうかはともかく、そんな軽率なヤツに京大(や早稲田大)で学ぶ資格はない。

 勤務校の中2では、2月に、ヤフーキッズを作り上げた人においでいただき、パソコン・ケイタイでのトラブルについてお話いただいた。

 IPアドレスが残るという話ももちろん含まれていた。

 彼はそういう話を聞く機会がなかったのか。あるいは、聞いていなかったのか。

 写真は、新大久保〈麗郷〉のチンジャオロースー。

 まさに台湾風にアレインジされていて、おもしろかった。この料理のおかげで、青はチンで、肉はローだとわかる。 

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荒爺。

Ca3g1540  アレルギーは、英語でアラジー

 エネルギーは、英語でエナジー

 発音を印象づけるために、「荒爺」と黒板に大きく書く。

 鉄板で笑ってくれる。

 「恵那爺」もついでに書く。(恵那司でない。)

 イデオロギーは、英語でアイデオロジー

 大学の授業でこの一語が聞き取れなかったことを思い出す。(デニー・ペティート先生だ。)

 ところで、英語の表記はアルファベットでなければならない、とは思わない。

 Can I help you?

をほっておくと、キャン・アイ・ヘルプ・ユー? と読むのが日本語話者のサガである。

 だから、「機内ヘルプュー?」と書いてリエゾンの練習したりする。

 water は、「藁」だと思って発音すればよい、と教えてくれたのは、ハイディ矢野先生だったかな。「百万人の英語」の。

 と、とりとめなく。

 写真は〈栄寿司〉にて。イクラの軍艦でロシアが攻めて来る夢を、みることはない。

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「白夜」。

 「白夜」3月号。

 長野市に発行所のある結社。よく存じ上げなかったけれど、代表の疋田さんからご依頼をいただいて小文を書く。

 「コスモス」の新鋭、片岡さん(本文では誤植あり)水上芙季さんの歌集ついて。

 おそらく、多くは流通していないと思う。備忘のため(美貌のため、というのも魅力的だけれど)転載させていただく。

Photo

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ヒノキ。

Ca3g1602  カフンカフンというけれど、何の花粉なのだ? とアメリカ人の同僚に聞かれる。

 花粉は英語でポルン(pollen)という。

 今の季節は、シーダーで、4月はサイプレスだと答えておく。

 杉は cedar でよしとして、檜は日本にしかないらしく、「ジーニアス和英辞典」をみると、

a hinoki ; a Japanese cypress

 と書いてある。ちなみに、

「ジーニアス英和辞典」には、

 I'm allergic to pollen.

という例文まであってありがたい。

 「花粉症」という名詞を強引に探さず、アタシは花粉に対するアレルギーがあるよ、と説明すればよいのだ。

 私はすでに、エバステル、パタノール、リボスチンの出番となっている。

 写真は、中野〈ジョバンニ〉海老と野菜の手打ちアリアテッレ

 エビの出汁がホントによく出ていて、残りはパンにしたして食べた。ベトナム料理のようなエビの主役度であった。うまかった。

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