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おせっかい。

Photo_2  『おせっかい教育論』(140B)を読む。

(イチヨンマルビー、という大阪の出版社。)

 私は「おせっかい」が苦手。

 教育的には、時間がかかっても、自分で考えて答えを出してゆく場を与えてじっと待つ方がいいと思っている。

 それでも、かなり「おせっかい」な存在であるかもしれない。

 もちろん、言葉の定義と程度の問題で、個々の案件をここに書きだしてその濃淡を比べるのも意味がない。

(生業の面では、深く手をつっこんであれこれ言わなくてはならない。)

 だから、誤解なきよう。

 さて、この本、ウチダ先生(3月で退官だそうだ)の切れの良いコメントを中心に話が進む。

教育というのは、子供の言い分なんか聴いている暇はないんです。大人の方がうるさく「いいから黙ってやりなさい」と言って、ありとあらゆる機会に教育しちゃうというものなんです。

ニーズがあるからサプライするというのじゃなくて、ニーズなんかあろうとなかろうと、どんどん教えてしまう。それが正しいやり方だと思うんですよね。

 などなど、示唆に富む本。

 ただし、ウチダ先生の考えを職場で実践しようとすると、それまたたいへん。もちろん、程度の問題だけど。

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えぞ菊。

Ca3g1523_2  某日。

 〈えぞ菊〉本店(高田馬場)へ。

 学習院女子大のすぐ近く。

 名前は知っているし、20年くらい前に食べた気がする。

 ホノルルでも食べた。

 私より年配の人も並んでいる。活気ある店だ。

 中心メニューの味噌ラーメンに、メンマ(100円)とコーン(無料)をトップしてもらった。

 それが、写真。来た瞬間に、驚愕。

 もともと、麺の上に小高くモヤシ炒めが乗っている。その上に、憤懣をぶつけるような量のトッピング。

 全体的にはおいしいしのだが、メンマとコーンによって、スープの温度が下がってしまった。

 これが、はやりのデカ盛りというのかなあ。間違っているんじゃないかなあ。

 と中国産(たぶん)のメンマとアメリカ産(たぶん)のコーンを食べながらおもった次第。

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マルイ。

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 中野のマルイがリニューアルオープンした。

 中野は新宿と吉祥寺に挟まれて商業的に辛い。

 高円寺や荻窪などのシブイ街と並んでいて、独自色を出すのもたいへん。

 映画館もないし、デパートも他にない。

 この旧マルイ本店も解体してから一時工事が止まっていた。

 しかし、マルイ発祥の地として、数年ぶりになんとか復活。

 これは、マルイグループの意地ではないだろうか。

 これまでは空いていて快適なお店だった。

 これからはそこそこに混んでいて楽しいお店になって欲しいと思う。

 写真は、いつもの〈ジョバンニ〉のスパゲティー。

 小柱とブロッコリーだったかな。

 ジョバンニから中野マルイまでは歩いて15分くらい。おいでくだされたし。

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ボット。

Ca3g1515_2  ツイッター上に、

「古今和歌集_bot」と、

「新古今和歌集_bot」

を発見。

 提供は上智大学紀尾井文学会だという。

 できれば私も「高野公彦_bot」を作りたいものだが、なにやらめんどう。

 作品のエクセルデータはあるので、どなたか協力していただける方がいらしたらうれしいです。

 まあ、手作業で気ままにやる手もあるかな。

 ちなみに、いつのまにかウィキペディアにも高野公彦の項目ができていた。

 どなたが作ってくださったのか、ありがたいことである。

 写真は、〈老辺餃子館〉の酢辣刀削麺。

 上品な仕上がりで、干し貝柱がさりげなく入っていたりする。適度な酢辣度。

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爪。

 年末年始のテレビに、イチローのインタビューがあった。(聞き手は糸井重里さんと住吉アナウンサー。ということはNHKだったんだな。)

 シーズンオフのいいのは、爪が「切れる」ことであると言っていた。

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 野球のピッチャーは指先が命だから、爪は切らないで「研ぐ」のだと聞いたことがある。

 (女性はふだんから研ぐ人が多いかもしれないが。)

 イチローは野手であるけれど、送球時の指先の感覚を大切にしていて、爪は「研ぐ」のだというのだ。印象的なエピソードであった。

 常識なのかなあ。

 写真は、中野〈オリエントスパゲティ〉の六種キノコソースのプルスケッタ。うまいよー。

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ヘルメット。

Ca3g1518  これも先週の土曜日のこと。

 2002年度の学年同窓会が学校のカフェテリアであった。

 D通のKN君と、M菱S事のYY君のおかげ。

 ありがとうございます。

 担任したことを(こちらが)忘れていた元生徒もいた。

 成績がまあまあよく、注意されることもないような人。

 弁護士とか、JAXAとか、個人証券トレーダーとか、自衛隊の医官とか、ガソリンンスタンド経営などの人と話す。

 みなさんがんばっている。

 M菱のY君に、商社では靴にビールを注いで回し飲みするのが日常だと聞いたけど、どうなんだ?と質問した。

 東京ではやらないけれど、現場ならヘルメットでやるかもしれないという答え。

 南米で原油を買い付けるときにも中国の会社が高く買ってしまうとか、日本は需要から掘り起こさなくてはならないから大変だ、とかいう話が印象に残る。

 写真は、新宿〈老辺餃子館〉で。鳳の眼とか馬蹄とか猫耳とか鶏のトサカとか。

 形で中身が識別できるようになっている。

 いつでもうまい。はずれなし。

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見えます。

 わが家(東京都中野区)のすぐ近く(15秒?)にある陸橋の半ば。

 いつのころからか、この(↓)看板がくくりつけられている。

Ca3g1498 たしかに、ビルとビルの間に見える。

 どなたか存じ上げないけれど、きっと良い人なのだろう。

 略さずに、「東京」スカイツリーと表記して、赤い下線まで引いてあるところが感動的。

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緊張感。

Ca3g1318_2  土曜日のこと。

 午後、中学3学年そろって〈英語検定〉を受験。

(朝、山手線が1時間も止まっていて、授業開始を30分繰り下げたのだった。)

 中2は3級。

  ほぼ全員(?)合格する予定。(2次試験もあるが。)

 ただし、受験前の緊張感がまったくなし。

 直前になっても、他の教科の宿題をやっていたり、おしゃべりしていたり。

 やはり、「ほぼ合格する」という状態がいけないのだろう。

 問題集を冬休みの宿題にしたり、1月の実力考査の試験範囲にしたりと甘やかしたのがいけなかったか。

 合格率が5割くらいであれば、緊張感があっていいのかもしれない。

 息子が団体受験で落ちて傷つくのを怖れて、事前に個人で受けさせる親御さんもいるという。そういうのはどうなんだろうかなあ。

 それはともかく、写真は、新大久保〈一六八〉のもの。シイタケとチンゲンサイ。しいたけとちんげんさい。椎茸と青梗菜。

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カタール。

Ca3g1416   サッカーの試合をテレビで見ていて、カタールの位置を知らないことに気づく。

 それはともかく、地図帳によると、カタールは人口約85万人だそうだ。

 東京都中野区が約31万人、杉並区が52万人。

 佐賀県が86万人、徳島県が80万人。

 面積は、カタールが1万2000㎢。

 新潟県の12583㎢、長野県の13562㎢ に近い。

 (ちなみに東京都は約2200㎢。。)

 そんな国でサッカーのワールドカップをやるのがすごい。

 が、そもそも、「国」というものの考え方が違うのだろうなあと思い当たる。

 アラビア語はサウジアラビアはもとより、エジプト、チュニジア、モロッコでも通じるらしい。

 宗教も(濃度の差はあるだろうけれど)同じ。

 日本のように、外国人とは日本語を母語としないたち、異文化の人たち、という定義でもない。(宗教的には、やや近い経験はできるかもしれないが。)

 だから、もしかしたら、カタール人は自分たちのことを、日本でいう「東北人」とか「北関東人」くらいのイメージでとらえているのかもしれない。

 とか言いつつ、めちゃくちゃなレフリングを腐しながら観戦。勝ってよかった。次は韓国戦。

 写真は、那覇のスーパーで撮ったもの。さすがだ。

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起き寝る。

 「B級グルメ」は、「エヴリデイフード(everyday food)」と訳すとちょうどいい。

 というようなことが、『起きてから寝るまでの英語表現700』(アルク)という本にある。

 通称「起き寝る」。吉田研作先生の監修。

 いい本だ。2009年に「完全改訂」されて、とても進化している。

 最近は、これをウォークマンに入れて聴いている。

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 餃子が好きで餃子の写真。

 高田馬場〈安亭〉。 

 もうちょっと皮がパリパリの方が好きなんだけどな。

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喉のなか。

Ca3g10530001_2  「塔」1月号。

 吉川宏志さんの作品に、

・喉のなか温(ぬく)き涙の降りてきて刻みきざみに弔辞を読みぬ

・亡き人の名を声にして呼ぶうちにどうしようもなく身体(からだ)が泣けり

・押し寄せてくる泣き声の熱かりき背に受けて弔辞読み終わりたり

があった。

 〈河野裕子を偲ぶ会〉でのものだろう。私はこの場にはいられなかった。

 他にも、三井修さんや黒住嘉輝さんなどが、このシーンを歌に残している。

 それを、吉川さんご本人が歌にされているということは、すごいことだ。

 三首ともとても強くて熱い歌だと思った。

 写真は、新宿・京王プラザ〈樹林〉のもの。じゃんじゃんコーヒーを注ぎ足してくれるのがいい店。ウエイターもみなキビキビ動く。

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スティング@武道館。

Ca3g1501   きのうは、江戸城、否、武道館へ。

 スティングのコンサート。

 (借用します。)

 ポリス@東京ドーム以来3年ぶり。

 今回は、オーケストラとの共演で、全体的に上品な感じ。

 事前に、セットリスト(曲目)を見ていたので、安心して見る。

 まあ、武道館の広さもあるし、電気楽器とのコラボでもある。

 オーケストラの良さもあり、無力さもある。

 (オケにマイクをつけてミクシングするのもどうかなあ?)

 ポリス時代のストレートさから、現在の小難しい感じまで、アレンジの工夫を楽しんだ。

 こんな記事やあんなあんな記事、がある。

 まあ、スティング先生本人が東京まで来てやってくれるミサのような感じ。その姿を楽しんだのだ。

 いやあ、スティングはどの曲もいいなあ。

 写真は、無関係の餃子@餃子の王将。知っている餃子の中で、ここが一番ウマイ。そして胃に来る。

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シカゴ。

Ca3g0771 (シカゴ市長のつづき。)  

 シカゴ出身のマグワーン先生に、デイリー市長の話がテキストに載っているよ、と話しかける。

 即座に、彼の一族はマフィアの一味である、とフンガイしたように言う。

 公共事業にカネを使って増税したんだと。

 シカゴは民主党の地盤。オバマ大統領の出身地でもある。

 1968年に暗殺された、ロバート・ケネディ上院議員の最期のセリフが、"And now, on to Chicago"であるというエピソードを教えてくれた。

 私が初めて降り立ったアメリカの地がシカゴ。

 鳥は初めてみる動物を親だと思うという。

 私のアメリカ観もシカゴを定点としているかもしれない。

 着いた日の夜に、ホワイトソックス対エクスポス(?)の試合を見に行ったのだったなあ。寒くて、ホワイトソックスのマーク入りのトレーナー(sweat shirt)を買ったんだ。

 ネットが無かったのに、どうやって日程を調べてあったのか、考えると不思議。

 写真は、中野〈ボナペティート・パパ〉のもの。

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なすび。

Ca3g1502  先日、ナスの漬け物を食べながら、とつぜん、T氏が怒る。

 関東人は「なすび」のことを「なす」と呼ぶから下品である、と。

 Tさん自身、四国に18年、関東に51年住んでいるのだが。

 ナスビ→おナス→ナス、と転じたという。

 同様に、カブラ→おカブ→カブ、と転じたともいう。

 でも、ムツキ(襁褓)→おムツ→ムツとか、コタツ(炬燵)→おコタ→コタ、とはならないだろうとおっしゃる。

 それをもって、品性の問題に移すのはどうか。

 でも、反論してもしょうがないので黙って聞いて、ブログのネタにしている次第。

 言葉の話はおもしろい。

 写真は、某所でいただいた、大福と草餅。うまかった。

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もう。

Ca3g1442_3   土曜日の朝日新聞の記事の見出しに、

「受験生、もう就活意識」「センター試験 資格とれる学部人気」

とあった。

 この「もう」が気になってしょうがない。

 だって、大学って、就職のことを考えて選ぶものではないのかな、と。

 「もう」は高校生・浪人生をバカにしているのではないか?

 就職のことなんて意識しないで大学を選び、3年か4年になったらあわてて就活しなさい、ということなのか。

 私のばあい、私学の英語の教員になる最も有利な学校はどこかと探し回って、大学と学部を選んだ。(入るのに1年待たされた。)

 今の方が、もっと就職するのが難しいらしいから、当事者はちゃんと考えているはず。

 どうかな。

 写真は、ウチの食堂〈コパン〉のまじめなスパゲティ。オリーブが見かけ以上に効いている。

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ええやんか。

Ca3g1500  きのうは、「コスモス」の編集会。

 三鷹市井の頭の事務室に集まって、いろいろ作業し、いろいろ決める。

 どこの組織でも心配事はあり、グチはある(と思う)。

 でも、それを、針小棒大に言いたてるのはつまらない。

 まあええやんか、しゃーないやないか、と(都合よく関西弁になって)受け入れてゆくのがいい。

 例えば、というと違うかもしれないけれど、最近の東京の寒さを、寒い寒い、耐えられないという人がいる。

 でも、東京は寒くても0℃、暑くても40℃にならない。

 雪も少なく、自然災害も少ない(地震はあるか)。

 気候的には地上の楽園のようだ。それでも東京がイヤなら、サンフランシスコにでも引っ越しなさいと思う。

 写真は、新大久保・栄寿司の鯖。食の楽園かな。編集会とは無関係だけど。

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裏りょうま。

Ca3g1454_2   私の勤務校は新宿区にある。

 衆議院〈東京1区〉である。

 内閣改造で、ここから二人の経済大臣が出た。

 両人の激戦ぶりにはつねづね注目していたから、個人的にもおどろいた。

 タニガキ氏が怒るとおり、ヨサノ氏は自民党の議員として比例で当選。

 これを忘れちゃいけない。

 ヨサノ氏は、鉄幹・晶子の「孫」であるから、なんとなく親しみはある。

 だけど、それとこれとは違う。

 頭が良いからといって、正解のない問題に対処できるとは限らない。正解を出せたとしても実行できるとも限らない。

 そのあたり、ややこしい。

 今日は、センター試験のため、臨時休校。昨日は、教員も5時で追い出される。

 センター試験はすべてに明解な正解がある。そんな試験でいいものかどうか。

 写真は、新井薬師前〈RYOMA〉の「裏りょうま」「特級煮干し醤油ラーメン」。

 細い棒状のショウガをかじりながら、太めのメンマとともに行く。きちんとうまい。

 これが1500回目の記事。

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シカゴ市長。

Ca3g1308  実力考査に出題した文章に、デイリー・現シカゴ市長の話が出てくる。

 1989年に就任。

 環境緑化のために40万本の植樹をしたり、市庁舎を率先して屋上緑化したという。

 調べてみると、まだ現職らしい。

 それはいいとして。

 彼の父親も21年間8か月間、シカゴ市長を務めていて、昨年12月に、その父の在職日数を超えたという記事があった。

 父子合わせて42年以上。

 さらにいうと、そのデイリー市長の弟が、先日から、大統領首席補佐官をやっている。

 そういう世界なんだな。アメリカの民主主義って。

 写真は、中野通り〈ジョバンニ〉のパスタ。正確には忘れたけど、サーモンと白いんげん豆とオリーブのスパゲティだったな。

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きびきび。

 きょう、あしたは、新学期早々、〈実力考査〉。

 このためには、問題を冬休み中に作って回覧する必要があり、慌ただしい。

 なんでそうなったんだっけかな。

  写真は、長野県飯山市戸狩小学校のもの。

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 昨年の夏、バレーボール部の合宿で借りた体育館にあった。

 とてもいい標語だ。大人にも通用すると思う。

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いきなり。

Ca3g1445_3  昨日が始業式。

 1月8日が合格発表だったため、11日。

 放送で校長の話を聞かせたあと、いきなり授業。

 ちょっと慌ただしいけれど、やってみればなんとかなるようだ。。

 私は、予告通り、2学期の復習テストを行う。冬休みの宿題の取り組み方について説教をしたりする。

 みなさん、まだボケボケしているようだ。そりゃそうだ。

 写真は、新井薬師前〈メリメロ〉の一皿。

 ブイヤベースのような感じで、たっぷり。

 

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はたち。

 昨日、誘われて、2年前の卒業生の会に参加@高田馬場。

 高2高3で担任した15人ほどが集まる。全員が20歳になっていることを確認して、乾杯。

 成人式のあとのスーツ姿の人もいて、もう就職活動が始まっているのかと思ったほど。

 写真は、それとは関係なく、新大久保〈ソムオー〉のフォー。

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風樹。

 昨日は、「コスモス」の選者会議@竹橋。

 昇級者を確認したり、他の多くの事項をなごやかに議論して、決定した。やはり、顔を合わせてオープンに相談するのは大切。

 写真は、沖縄本島の〈風樹〉。かなり洗練されているカフェだった。

 沖縄本島の巨大ホテル開発は、中部・北部が先行し、南部は置き去りにされているようだ。

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 そこで、こういう小さなカフェの出番なのだろう。

 きちんとした企画の上に運営されているようだ。東京から移住した20代30代の人の知恵が多分に入っているような気もする。

 そもそも沖縄だから鄙なのだという思い込みが傲慢なのはわかっているのだが。

 いごこち良く(いとこの家のようで)、ロールケーキもうまかった。

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『地の世』。

Photo  竹山広さんの遺歌集『地の世』(角川書店)

 馬場昭徳さんがまとめられ、お送りくださった。

 死の前日まで歌を作られたという竹山さん。

 いくつもの病気による痛み(主に帯状疱疹の治療の失敗が原因のようだ)行動範囲の狭さ、入院生活。

 そして、自分の「死」が目前にあることを受け入れながら、その現実的な「死」を作歌の中心テーマに据えているのは、すごいことだ。

(もうひとつのテーマは作歌しつつ生きる自分の姿だろう。)

 読み終わったところが竹山さんの死であるという怖さを感じながら、それでも竹山調のユーモアと信仰に救われつつ読んだ。

 遺歌集かどうかに関わらず、すばらしい歌集である。最後まですごかったのだ。

・デパ地下といふ語ひとたび使はんか長く生かされたりし記念に

・どこがどうなつて痛むのか十字架を胸に押しつけ朝明けを待つ

・こなごなにからだ裂かるる痛みにて耐へたるものに一億あたれ

・ぬくき手をキリストと思ひまた眠るかかるよろこびつぎの世もあれ

・励めよといはれて励みたりしことなべて正しといふにもあらず

・覚悟して死を待つ耳にほととぎすこの世の声をなほ聞けといふ

・身の裂くる痛みのなかで作るときまことに歌はいのちとおもふ

・みんなみの空の遠くに浮く雲を今日も思へりもうすぐに死ぬ

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浜辺の茶屋。

 勤務校は、昨日が「帰国生入試」。

 これまでの中学7クラスに高校から2クラス追加、というシステムを改めて、中学1年生から8クラス、高校入試は停止という決定。(個人的には大賛成。)

 それなら、海外経験のある生徒をとって学校を活性化したい、ということで始めたのが「帰国生入試」。

 東京都の場合、通常の入試の解禁日は2月1日。だが、例外的な入試はそれ以前でもいい。そこで、松の内の入試となった。

 写真は、沖縄本島、南部にある〈浜辺の茶屋〉。

 ガイドブックを見て気軽に寄ったのだが、知る人ゾ知るお店だった。田舎のふりをしていながら、やることは東京レベル。いいお店だった。

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『十階』。

Photo  東直子さん歌集『十階』ふらんす堂)を読む。

 2007年に一日一首づつ作った作品を集めたものという。

 1ページ1首組み(均等割り付け)。詞書きのようなメモがついている。

 途中までは、メモ→歌、の順で読んでいたのだが、ペースがつかめない。

 そこで、まづ歌を読んで、そのあとメモをちらちら見ることにした。その方がリズムがいい。

 メモのどれも歌のタネになりそうな、そのまま詩のような、言葉たち。

 ベスト・オブ・ベストを挙げるてみる。

・もういちどどこかで会えるかもしれず会釈をかわす小さき雨粒

・この次は会えるかどうか分からない人だとしても今がうれしい

・のど飴をのどに溶かして言いかけたことばもともに身体の裡(うち)

・現実と真実のごとブランコは二つ並んで一つが揺れる

・ふきだまる桜の落ち葉あんなふうにより集まっているのか心

・座るとき立ち上がるとき歩くとき ありがとう足そして重力

伝統を受け継ぎながら、新しい視点から命の在りかを探している。「文学者」なんだなと思う。

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喰米屋。

 首里城で、即位式の様子を再現した人形模型を見ていたとき。

 となりのギャル風の女性が、

 「王様あんなところに座っていやがる!」

と言っていたのがオオウケだった。

Ca3g1412 〈嵐にしやがれ〉という番組の影響なのか、そういう言葉がはやっているのか不明。

 写真は、那覇の〈喰米屋〉にて。

 上から、テビチ(豚足)塩焼き、イカ墨ソーメンチャンプルー、豆腐んぶしー。(んぶしーは、味噌煮のことらしい。) いい店だった。

 東京の沖縄料理居酒屋のような洗練度合いかな。

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江戸川よ。

 タカノ氏宅に年始の挨拶。

 途中、90分ほどを散歩。本行徳地区を抜けて、江戸川を見に行く。

・江戸川よ夕(ゆふ)江戸川よ心憂き我は見に来つその渺(ひろ)き水  高野公彦『水行』

という歌がある。江戸川放水路の方が、幅が広いかもしれない。

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てぃあんだ。

 坂本龍馬と正岡子規は、生存時期が重なっているか?

 マイペディアによると、

 坂本龍馬1835年11月1日生まれ、1867年11月15日没。享年32。

 正岡子規1867年9月17日生まれ、1902年9月19日没。享年35。

 と、いうことになる。2か月だけ重なっているんだ。

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 写真は、沖縄本島、読谷(よみたん)にある「島やさい食堂・てぃあんだ」の定食。

 てぃあんだ、は手の脂のことで、「手間をかける」「愛情をそそぐ」という意味らしい。

 まさに、手間のかかった、体に優しそうな料理でした。

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『薄い街』。

Photo_2  佐藤弓生さん『薄い街』(沖積舎)。

 いつもの(卑俗な)野球の比喩でいうと、

 打球の多くは、フェアかファールかわからないところに飛んでいって、観客は行方を見失ってしまう感じ。

 それでも、それはそれとして説得させられて心地よい感じ。

 そして、その中に、多くの特大場外ホームランが含まれている。

 そういう歌集のありかた。

 その方がパワフルでいいかもしれない。

・ひとのためわが骨盤をひらくとき湖(うみ)の底なる浴槽はみゆ

・あとかたもなかった 草の寝台で草の男と寝てたみたいに

・散文のようにありたいときもある わたし、ではなく私と書いて

・うつくしい牛の眼をして運命がまだやわらかくぼくを見ていた

・隣室におおきな鳥の気配するはずはなれば冬瓜を煮る

・まよなかにおなかがすいていつまでもにんげんでいるなんて、錯覚

などなど、かなり分かりやすい歌でもこのくらいおもしろい。

 つきつめれば、ユミオ・ワールドの構造的な姿はつかめると思うけれど、いまはただ、その見立ての面白さを感じていたい。

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フボー御嶽。

Ca3g1431_2   はじめて御嶽(うたき)というものを見た。

 本島南部・知念半島の斎場(せーふぁ)御嶽は、世界遺産に登録されていて、観光客が入れる。Ca3g1432入場料300円。

 写真の久高島の御嶽(↑)は近寄るのみ。

 久高島には、かつて釈迢空も行っている(大正10年・1935年夏)。

・藷づるのすがるゝ砂は けぶりたち、洋(ワタ)の朝風 島を吹き超ゆ

・洋(ワタ)なかの島に越え来て ひそかなり。この島人は、知らずやあらむ

・をとめ居て、ことばあらそふ声すなり。穴井(アナイ)の底の くらき水影(ミヅカゲ)

Ca3g1433 などの歌を残す。

 当時と今の状況は劇的に違うだろうけれど。

 このウタキ、きちんと位置情報を開示して、説明してあるのがいい。

 その上で、柵も結界もなにもなしで、ナンピトたりとも、出入りを禁じます、と言われることは、他にないだろう。

 教育委員会に言われるスジアイはないのだけれど。

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2011年。元旦。

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくおねがいします。

 写真、沖縄本島(知念半島)から久高島へのフェリー上にて。

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