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シンフォニー・イン・C。

Ca3g10060001  数日まえ、新国立劇場(@初台)へ。

 バレエを見に行く。

  新芸術監督のデイヴィッド・ビントレー氏のオープニング公演

 「火の鳥」が1910年初演。「シンフォニー・イン・C」が1947年初演。「ペンギン・カフェ」が1988年初演。

 絶妙な組み合わせの三本立て。

 ロシア古典的な「火の鳥」と、ビントレー自身の振り付けの勝負作(?)「ペンギン・カフェ」。

 どちらも具体と抽象のバランスがよく、おもしろかった。

 「ペンギン」は、モダンダンスのようだった。バレエダンサーでなくてもできるのではないか。

 ビントレー氏が、東京をちょっと驚かしてやろうといういたづらで演目に入れたのか? これが良質な現代バレエのなのか。

 3本の中では、極端に抽象的な「シンフォニー・イン・C」がよかった。

 最大50人が一度に踊る。バレエの肉体とはこういうものか。

 シンプルな衣装と難しそうなステップや動きでひたすら踊る。余計な芝居を排除して、究極を目指した感じ。

 短歌もバレエもシンプルがいい。

 写真は、軽井沢で「コスモス」の友人にいただいた、栗の渋皮煮。適度に甘くて、すごくおいしかった。ありがとうございます。

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あ、でなくて。129。

Ca3g10180001_2  〈日々のクオリア〉。

 今日から日本シリーズ。

 マリーンズはプレーオフの8試合をアウェイで戦い、6勝2敗。さらに名古屋。

 チケットは第5戦分しか取れなかった。(抽選はすべて外れたし。)あとは友人のツテ頼み。

 ロッテ戦のチケットを取るのに苦労するなんて、隔世の感がある。

 まあ、日本シリーズに出るのが夢のようなものだしなあ。

 5年前のシリーズのときは修学旅行の引率が日曜日からで、前日の第1戦だけマリンに見に行ったのだったかな。

 濃霧で7回コールド勝ち。そのまま阪神に4連勝したシリーズだった。

 神戸では選手と同宿だったり遭遇したり。話せば長い。

 写真は、吉祥寺〈リンデ〉のライ麦パン。

 かつて吉祥寺に住んでいたときになじみだったドイツパンの店。

 組織がぎっしりと緊密でおいしくて、腹もちがいい。いくつか買って冷凍する。通販もやっているようだ。

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ピーエー。

Ca3g1019_3  中2の〈ピーエー〉研修の引率に行ってきた。

 〈PA〉と略されているのは、ペンシヴァニアでもパーキングエリアでもない。

 プロジェクト・アドヴェンチャーの頭文字。〈プ・ア〉とはならない。

 場所は、(東京都の西部)高尾の森わくわくビレッジ

 これをわざと間違えて、どきどきビレッジとか、ごろごろビレッジとか言うと、教室では確実にウケる。鉄板ネタというのかな。

 昨年の春休みの教員だけの研修中1の4月の研修についで3回目の訪問。

 元都立高校の校舎を改造した研修施設なので、部屋はさっぱりとした作り。

 生徒の部屋は10畳くらいの和室や2段ベッドが4つ並んでいる部屋。

 私の部屋はフローリングのツインルーム。

 その入り口にこの表示があった。「土足禁止」。

 ちょっと冷たい言い方だけれど、意味はわかる。

 その下の Shoes are prohibited がなんだかおかしい。直観的におかしい(ですよね?)。悲しくなるくらいおかしい。ああ日本人。

 「靴は禁止です。」の直訳。シュールだ。

 Take off your shoes here. となるところ。

 「土足」とは「靴」そのものではなく、「靴を履いたまま立ち入ること」なのだなあ。そもそも英語圏で靴を脱がなくてはならないのが珍しいのだ。

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水田に。128。

Ca3g1011_2    〈日々のクオリア〉。

 久々に中野の〈南印度ダイニング〉へ。

 世の中には、インド・パキスタン料理店といって、ふたつの国旗を出しているお店もある。

 しかし、ここは「南印度」と銘打っているがシブイ。

 厨房・ホールの店員さん5人は、みなインド人っぽい。かなり肌の色が黒い民族のようだ。(ドラヴィタ人か?)

 ある中野在住の方のブログによると、昼間はあまり南インド色が強くない味だそうだが。

 キーマカレーとタンドリーチキン。それにお米。

Ca3g1012_3   ナンを勧められたが、どうも、カレーの場合にはお米じゃないと食べた気がしない。

 きちんとしたカレーはこういうものだというお手本のようなカレー。

 民族の威信をかけてご提供イタシマス、とは言っていないけれど。

 食後のチャイもうまかった。

 カルダモンとショウガが効いている。

 ウエイターのおじさんが小さなカップ2つを使って、滝のように交互に注ぎながらかき混ぜてくれた。

 「医食同源」ねえ。

 

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『短歌は記憶する』。

Photo  松村正直さんから『短歌は記憶する』(六花書林が届く。

 松村さんは短歌と歴史のつながりに強い興味を持ち、論を書き続けている。

 「ダーツ」などや「塔」などで印象に残っていた、軍馬の話、仁丹の話、ゴルフの話などが含まれているのがうれしい。

 歌人論が4篇あるものの、短い依頼稿などがばっさりと捨ててあるのが潔い。つまり、ただの論文集でなく、「ベスト版」なのだ。

 全部読まないうちから、ひとつ紹介する。

 書き下ろしの「サンシャインビルの光と影」。

 東京・池袋のサンシャインビルの歴史を解いてゆき、巣鴨プリズンに収容された人々の短歌に視点を向ける。

 単なる歴史論文でなく、短歌を通して、作者たちの地声に耳を澄ませながら論を進めて行くのがいい。

 そして、宮柊二や千代國一の作品にみられる、東京裁判のラジオ中継詠を分析して次のように言う。

東京裁判で裁かれたのは単に日本が犯した戦争犯罪だけでなかった。声の高さ・明るさに対して声の低さ・暗さに象徴されるもの。大袈裟に言えば日本の近代の歩みや価値観までもが問われたのである。

 うまく伝えられないけれど、偉ぶらない明晰な文章で淡々と書きつづってゆく文体が信頼できる。ぜひお読みいただきたい論文集である。

 ちなみに私は東京都文京区白山に生まれ育ち、高3のときに少し北の千石に移った。池袋文化圏(新宿でなく)といえる。

 しかし、サンシャインビルから論を起こすとは思いもよらなかった。

 松村さん、すごいなあ。

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ひとりゐて。127。

Ca3g0997

 〈日々のクオリア〉。

 羽田空港発着の国際線が拡充されるという。

 その広告記事を読んでいると、笑ってしまう。

 「シャツやネクタイを売っているショップもあるので急な出張でも安心!」とか。

 夜8時まで会社にいて、夜9時に空港で打ち合わせの会食をしてから深夜便に乗れる!とか。

 そのあと、「13時間のフライト後、早朝にパリ到着。時間の無駄なく、朝から仕事!」とか。

 ビジネスマンってそんなにタイヘンなのか。

 そんな生活いやだわ。

 締め切りのある原稿はどうするのかな。「日々のクオリア」だって困ります。

 写真は、自作のパスタ。

 「イタリア産ポモドロ缶をベースに、たっぷりの中国産にんにくと控えめのスペイン産オリーブオイルとこれでもかというほど大量のトルコ産白ゴマ、瀬戸内海産自然塩を隠し味に、ささっと煮込んだソースに、アメリカ(のどこかわからない)産粉チーズと産地不明のバジルをふりかけ、オーストラリア産小麦を使ったイタリア製スパゲティに乗せた一品。」

ということになるかな。

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『背後の川』。

Photo  岩田正さんの『背後の川』(角川書店)を読む。

 いいねえ、と声が出るような歌集。

  以前からのユーモアの勢いは変わらず、カクシャクとしたご老人ぶり(?)がいい。

 まづ、仮にA系統と名づけたい端正な歌。

・生(なま)の声きくより電話の声がいい君のすべてが声となるゆゑ

・覚めぎはの足冷ゆまこと冬来たる凛乎ときたる冬嘉(よみ)すべし

・雨の夜の車内をぐらし窓にわれ濡れてうつればこころも濡るる

 2首目の「凛乎」がこの歌集の味である。

 そして、B系統と言うべき、もう怖いものなしの感じの歌。

・天井の木目の裸女も三十年見つづけたればさすがに窶る

・こらへゐし尿(しと)まれば頭(づ)に騒ぎゐし魑魅雲散し魍魎霧消す

・尻叩き腹つきだして湯槽出てまだみづみづしきところをさぐる

・花林糖をバリバリ齧る噛むうちにこいつめこいつめといふ気でかじる

どちらも、岩田さんなのである。こういうおじいさんになれたらいいなあと思う。

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鳥もつ煮。

Ca3g1001   写真は、近所の中華料理屋〈泰山〉のもの。

 メニューに、「甲府鳥もつ煮」とあって、すかさず注文。

 先日、厚木市で行われた、B-1グルメ大会(?)のグランプリである。

 店主が甲府出身で、なじみがあるそうだ。

 黄色い丸は、きんかん。肉食用の鶏の成長途中の卵、という定義になるか。

 厚木と言えば、先日のヤフードームのテレビ中継で、「5番ライト多村。神奈川県厚木市出身。」というのが聞こえた。

 厚木は家人のふるさとである。

 調べてみると、多村選手の出身地・清川村の一部は宮ヶ瀬ダム建設のために水没している。まさに彼の元実家もダムの底だそうだ。

 そう思うと、彼のイカツイ顔に憂いが感じられる。ということはないかな。

 かつて、川崎球場のアナウンスは、(最初の打席だけだったか?)、出身地を伝えていた。

 〈3番指名打者リー、アメリカ・サクラメント市出身、背番号5〉とか、〈4番サード落合、秋田県出身、背番号6〉とか。

 いま思うと、大相撲みたいだけれど、千葉マリンでやってもいいのにな。

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井戸のあり。126。

Ca3g0620  〈日々のクオリア〉。

 「棧橋」104号が出ている。

 桑原正紀さんの時評は、作品や歌集の印象を、船の〈喫水〉という比喩で解き始める。

 そして、「『積み荷』の状態」という言葉で短歌史をまとめ、

いま短歌界という海では、喫水の深い、重厚な貨物船仕様がいささか色あせて見えるほどに、喫水が浅くて軽快な船が多くなっている。

口語という船足を速くする仕様はもとより、呪縛としての「積み荷」から解き放たれて、〈何を積むか(何をうたうか)〉などということに頭を悩ますのは大時代的な構え方となってしまったかのようである。

と言う。

 そして、(自身の歌がその流れに影響されていることを告白しつつ、)小池光『山鳩集』を挙げて「軽妙である、おもしろい。」と、ひとまづ言う。

 そこから、結語を、

これらの〈喫水の浅さ〉は、一時代は席捲しても、歴史の中で正当な位置を占めるだけの重みに欠けるのではないか、ときう不安が萌したのだ。

こういう傾向が現代短歌の主潮流であるならば、少し警戒していたいと思うことしきりである。

ともってゆく。

 緻密な論考の乱暴な抜粋をお許しいただくとして、さすが桑原さんだと思う。

 だれもがなんとなく感じているであろうけれど、うまく言い表せない違和感を的確に言い当てていると思う。

 そして、こういう人の近くで歌をやっていられて良かったなあ、とつくづく思うのである。「棧橋」新発行人は手ごわい。

 写真は、渋谷うなぎ〈宮川〉のうざく。

 胡瓜をざくざく切るから、「う・ざく」なんですね。ウナギをザクザク切るのかと思ってたけど。

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『X-述懐する私』。

Photo  岡井隆さんから『X-述懐する私』(短歌新聞社)をいただく。

 いつからか第何番目の歌集かの記述はない。

 岡井さんの歌集はどれも難解、というかあまり意味を探らないで、基本的には文体の浮遊感を楽しむように作られているようだ。

・魂と言つたが少しちがふやうだ、しづかに指の置かれる窪地

という歌がある。とても惹かれる。リズム的にも語彙的にも完璧な歌だろう。

 しかし、解釈ができない。何かが隠されていて、はっきりとしない。

 補助線があれば氷解する算数の問題のような感じだろうか。

・クレオール、ではなく母語の厳存する日本はなほ〈国〉でありうる

・花束を解いて花瓶へ むらさきの薔薇だけはぼくのこころに挿せよ

・升席の一隅に足伸ばしゐて結膜にさす薬液ひそか

・小皿には揚げものが出て夕暮れをななめからまた美しうせり

などは、現実の根っこにつながっていて、わかりやすいし、いい歌だと思う。

 また、皇居や天皇の様子も垣間見せてくれる。

・郭公(くわつこう)の初めて来(こ)しを言ひたまひ暮れゆく杜をかへりみたまふ

の主語は天皇である。

 わからなくても、引き付けられてしまうのは、歌人と歌集の力であるに違いない。

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山鳩は。125。

Ca3g0988  〈日々のクオリア〉。

 ミラキュラス・マリーンズは、ミラキュラスに勝ち進み、ついに日本シリーズに出ることになった。

 敗者復活というか、あと1敗で4位確定というピンチからの勝ち抜け。

 とにかく、脅威の投手陣。西本聖コーチの気合が乗り移ったのかもしれない。

 西岡剛の涙、西村監督の晴れやかな顔。

 球団社長とかオーナー(代行)を胴上げしたのも珍しいのではないかな。

 水曜日、何人もの同僚や生徒たちに、おめでとうとかよかったですね、と声をかけられる。うれしかった。

 私もがんばってあれこれの仕事をやらなくてはならない。

 写真は、ホテルマロウド軽井沢での大会のランチの一皿。この中に、サケとホタテとエビと野菜などが入っている。

 マロウドというのはビジネスホテルだと思っていたけれど、ここは立派なリゾートホテル。

 支配人さんみづからマイクロバスを運転して見学に連れて行ってくださった。

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鈴木英夫さん。

Ca3g0978  鈴木英夫さんが亡くなられた。

 明治45年(1912年)生まれ。享年98でいらっしゃったんだ。

 (ちなみに、宮柊二は大正元年8月生まれ。微妙だが。)

 鈴木さんには、「コスモス」に入りたての大学生のころ、茗荷谷の東京歌会でよくお世話になったのだ。

 60歳ほど違うご老人が、私の歌をきちんと理解して、的確に批評してくださった。

 そのことに驚き、短歌に関わる根っこを教えられた気がしている。

 当時の私が敬愛していた、野村清さん、今村寛さんはすでに鬼籍に入られている。私にとっての短歌のおじいちゃんのお三人。大きな欠落感がある。

 ご冥福をお祈りします。

 写真は、東京駅で買った、八戸駅の駅弁。ツブもウニもうまかった。東京向きに作るのかな?

 しっかり生きねば。

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「雨だねぇ。 124。

 Ca3g0949 〈日々のクオリア〉。

 ミラクル・マリーンズ。

 いや、正確には、ミラキュラス・マリーンズと言うべきか。

 5年前を思い出す。そのときもそうだったが、神がかり的にならないと勝ち進めない。

 今日も集中して戦ってほしい。引き分けではだめなのだ。

 〈軽井沢フォール・フォーラム〉は、なんとか終了。

 2日間計8時間の歌会。講師として、ふだん言っている通りの歌評をしたつもり。

 他にも、長野県の方々中心に多くの方とお話しした。こういう機会を積極的に作ってくださった主催のみなさんに感謝申し上げる。

 宮英子さんは〈ゲスト〉であったのだが、盛んにご発言。白ワイン、ロゼワインをごくごく飲まれていた。

 わが家から軽井沢駅まで新幹線を使ってちょうど2時間。長野県内の移動(松本や飯田)よりも早いようだ。

 写真は、中野〈ジョバンニ〉の、季節のフルーツタルト。柿と葡萄。

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魚て津。

Ca3g0971_2  ふたたび月曜日。

 生徒たちは、オーマツは福岡に野球を見に行ってしまったと疑っているかもしれないが、然に非ず。

 福岡ドームにはいまだに行ったことがない。

 ナゴヤドームも広島球場(新旧とも)もないし、横浜スタジアムさえない。甲子園はある。

 かつての、西宮、藤井寺、大阪の各球場はある。阪急、近鉄、南海の本拠地だったから。グリーンスタジアム神戸(現スカイマークスタジアム?)もある。

 どれもいい雰囲気だったなあ。

 写真は、某日、ひざびさの、高田馬場〈魚て津〉のランチ。

 具の種類が豊富でどれもうまい。途中でご飯だけ追加で乗せてもらった。

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軽井沢。

Ca3g0958 これが自動的に更新される昼ごろには、新幹線で駅弁を食べている(はず)。

 〈軽井沢フォール・フォーラム〉というイベントの講師として声をかけていただいた。

 40人ほどの会で、多くは「コスモス」のメンバー。

 参加者は、長野が中心だが、兵庫や群馬からの方もいらっしゃる。もちろん、東京も多数。

 というわけで、〈河野裕子さんを偲ぶ会〉には行けない。申し訳ないです。

 写真は、中野〈オリエントスパゲティ〉(夜)の、生ハムとサラーメの盛り合わせ。

 フランス産生ハムとスペイン産生ハム(ハモンセラーノ)では味が違う。

 もちろん、国名の問題ではない。

 梨のような甘い香りがしたのはどっちだったかな。

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おもらしの。123。

Ca3g0973_2    〈日々のクオリア〉。

 「開放区」89号菊池裕さんの文章「視点・論点」には、後段がある。

 今年度の短歌研究新人賞の二人の作品を2首づつあげて、

 で、私はお手上げなのである。

 とりわけ吉田さんの歌は理解不能。もちろん書いてあることは、散文的にならわかるが、真意がわからない。言葉のつながりからポエジーが発見できないのだ。(中略)言葉の背景が全く読みとれない。

 と言う。これにも意を強くした。

 私は、吉田竜宇さんのいくつかの作品はとてもいいと思う。でも、山崎聡子さんの方はわからなかった。

 もやもやしていたところ、菊池さんの説明で氷解した。ありがとうございます。

 そのあとに、幸綱さんの「技術的な研ぎ上げ」の話につながってゆく。

 そういうことだったのだな。

 写真は、昨日のサンスポ。なんと1面。

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事足りる。

Ca3g0963

 とりあへず、1勝。成瀬成瀬。

 オーマツも打ったし。ミラクルあるかも。

 「開放区」89号で、菊池裕さんが、

 常々、思っていることだが歌集の批評は、良いと思う歌を五首挙げれば事足りるような気がする。

 で始まる論を書かれている。(「視点・論点」)

 よく批評会でパネリストがテーマ別、傾向別に分類し、長々と講釈したりするが、結局、褒めているのか、貶しているのか、皆目見当がつかなかったりする。

 とつづく。

 中沢直人さんの『極圏の光』の批評界(わたしは不参加)もそうだったという。

 深入りしないが、まったく同感。意を強くした。

 写真は、中野〈オリエントスパゲティ〉のもの。

 「サーモンとジャガ芋のクリームソース、ディル風味、ホーレン草を練り込んだフィットチーネ」という名称、というか説明。

さらに、「生でも食べられる新鮮なサーモンと素揚げしたジャガ芋を、自家栽培ディルの香りと共にクリームソースで!」

という注釈(?)もある。とにかくうまいよー。

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尖塔の。122。

Ca3g0951_2   〈日々のクオリア〉。

 中学生の所有物への無頓着ぶりには呆れる。

 教室の傘立てが散らかっているのが嫌いで、ときどき強引に整理している。

 今日は、だれのものかわからない傘が8本もあった。

 広げて見せても、持ち主が現れない。自分の傘かどうかの区別もつかないのだ。

 しかし、そういう傘を欲しがる生徒もいる。ものを大切にする生徒も多いのだ。

 壊れているのは捨てて、残りはじゃんけんで新たな所有者を決めた。そうして傘立てを整理してゆく。 

 写真は、新井薬師前駅の駅前にある、〈駅前食堂〉で。

 にんにくチャーハン。

 Mサイズなのに(というか、SMLのサイズ指定があるのが語っている)かなりの量がある。

 昼に食べると、夜になってもお腹がすかない。それくらいの量。

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増税。

Ca3g09440001  タバコが大幅に増税された。

 私は吸わないけれど、いづれ酒税をあげましょう、という声があがるかもしれない。

 300円が440円になっている銘柄もある。ビールだと思うと、ちょっと怖い。

 もともと、ビールの酒税は高い。ビールのほうが日本酒や焼酎よりもゼイタク品であるという古い考えが変わっていないのだろうか。

 写真は、中野通りの〈ジョバンニ〉のスパゲティーの前のもの。

 ミネストローネは野菜たっぷり。洋風けんちん汁かな。

 パンは自家製でうまい。

 どれも香りがいいのがこの店の特長。

 9人とか14人とかの一行が来て、昼前には満席になった。

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曇天の。121。

Ca3g0945  〈日々のクオリア〉。

 これが、1401回目の記事。

 マリーンズ2連勝のおかげで、昨日は原稿が書けた。7か月遅れのものも含めて。すいません。

 でもまだ to do リストはきれいにならない。

 今日から中間考査。

 4日間やって、土曜日は平常授業。(秋休みにすれば、さっぱりするのになあ。教員は採点に充てられるし。)

 おかげさまで、風邪は完全に癒えた。

 中野〈ジョバンニ〉のパスタはうまかった。

 秋刀魚とオリーブのスパゲティなんだけど、白いんげん豆と香草がふんだんに入っている。

 秋刀魚はおそらく、焼く前に細かく切ってあるのだろう。身が崩れていない。こういう秋刀魚の食べ方もあるんだなあと感心しつつ食べた。

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グラウンド。

Ca3g0957  マリーンズ、マリーンズ、マリーンズ。

 プレーオフの第2戦も辛勝。

 3回までの4失点のあとは、2軍に落ちていた渡辺俊介が勢いを削ぎ、6人で8イニングを0点に抑えた。

 継投で8回無失点。これはすごいこと。ブルペンの心の通じ合いを感じる。

 (この前、教室で、あと2ページ、と言うべきところ、あと2イニングなんて言ってしまった。)

 こちらは、いくつもの好機をつぶしながら、9回に里崎のホームランで(かんたんに)追いつく。

 野球は不思議なものだ。

 1点の重みを感じさせてくれるいいゲーム。西村監督も表情を変えず、というかニヤニヤしていたのがよかった。

 地味ながら流れを変えた俊介、リードでも引っ張った里崎。2005年日本一コンビの復活である。

 4時間以上のゲームのほぼすべてをテレビで見つつ、雑誌を積み上げて仕事の下ごしらえをする。

 じつは、今日(第3戦)のチケットがあったのだが、試合がない。マリーンズがくれた休日をせこせこと原稿書き(の予定)。

 写真は、近所にできた、野菜のケーキ屋さん〈ground〉のもの。

 「ほうれん草のミルクレープ」(北海道産マスカルポーネチーズをたっぷり使用、うんぬん)と、「南瓜のプリン」(むりに固めてないのもいい)。

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手際。

Ca3g0861_2 マリーンズ、マリーンズ。

  昨日は9回に4点差を追いつく。去年まで同僚のシコースキーを打って。

 ブライアンもお疲れなんだな。かわいそうだけど、勝負ごとである。

 1アウト自責点4で、防御率は108。

 その後、福浦先生のうつくしきホームランで勝ち越し、逃げ切り。

 今日もNHK-BSでやります。

 今週は、「コスモス」の選歌(74人分)や朝日カルチャーの添削(7人分)や書評などをがんばった。

 選歌は25回目。手際がよくなってきたと思う。

 「あすなろ集」10首あたり平均3.00首(特選を除く)の基準が身についてきたのだろう。

 あきらめ、というものかもしれないけど。

 朝日カルチャーは手書き。数えてみると、一人当たり400字くらい書いている。手が痛くなるわけだ。

  写真は、高田馬場のタイ料理〈BOSS〉の生春巻き。家で作れないこともないが、手間がかかる。タレもうまい。

 壁にはプーミポンアドゥンラヤデート国王(ラーマ9世)夫妻の若いころの絵が(もちろん)ある。ご容体はどうかな。1927年生まれだそうだが。

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「この国」と。120。

Ca3g0867 〈日々のクオリア〉。

 今日で中間考査までの授業が終了。

(週5コマの授業で17回づつ。文化祭と運動会があったし。)

 10月24日から高校の修学旅行(沖縄)、25日から中学の修学旅行(今年は広島、四国、関西)がある。

 ゆえに、他校よりもやや考査開始が早いようだ。

 だが、運動部の試合日程は、公立学校が基準。ウチの生徒たちは考査直前にも試合が入ってしまう。

 がんばれよ。

 写真は、新大久保〈一六八〉のもの。

 レバーを食べたいけれどニラレバ以外でお願いします、と言ったら適当に作ってくれた。

 青梗菜とレバーの炒めという名前になるか。おいしかった。

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ドライトマト。

Ca3g09140001 昨日は、「コスモス」O先生賞の選考会。(オー先生とは、折口信夫先生。)

 148篇の応募作のうち、上位13篇が検討対象。

 私も4人の選考委員の一人として、昨年にひきつづき参加。

 座談会は、小島ゆかりさんの司会で美しく進む。

 簡潔に的確にしゃべるように心がける。たくさん話してもテープおこし担当の方が困るだけなのだ。

 2時間弱で終了。

 昨年は、私がまったく推さなかった2名の受賞。

 今年は、私が1位2位に推した2名の受賞。

 気分はまったく違う。自分のことのようにうれしい。

 私のベスト5が、全体の8位までに入ったのもうれしい。共感してくれる選考委員がいたということなのだ。

 発表は「コスモス」1月号。

 写真は、〈オリエントスパゲティー〉の「ドライトマトの香草パン粉焼き」。生き物のようにも見える。ワインによく合う。

 暗いところなので、映りは悪いけれど、味はいいです。

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祈りとう。119。

Ca3g0780   〈日々のクオリア〉。

 千葉聡さんの『飛び跳ねる教室』から(↓)。

・「先生には名前を呼ばれたくない」と職員室まで言いに来たK

・昨日五本、今日は七本 そうじ後になぜかほうきが増える三組

・そういえばクラスで「愛」や「正義」など言わない 「夢」はよく言うけれど

・辞書を閉じ教科書を閉じ夜も閉じられるものなら閉じてしまおう

 こうした、小気味良い句割れ・句跨りが効いている歌がいい。「活写」と言うけれど、まさに学校生活を活写している歌群だ。

 しかし、全体的にリズムの緩みが見られるのは残念。

 この時期の千葉さんの激務の跡が見られるようだ。

 ちなみに、箒が増えるのは、それだけ他のクラスの生徒が担当の教室にふらりと遊びにくるということ。掃除のときにも活気のあるクラスということなのだ。さすがチバ先生のクラス。

 学校を離れた部分も読みたいなあと思い、この時期は私生活がほとんどなかったんじゃないかと思いなおした。おそろしい。

 写真は、中野〈ジョバンニ〉の「マグロのラグー、チカティエッリ」。もちもち食感の手打ちショートパスタ、と説明があって、まさにそのもの。

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『飛び跳ねる教室』。

Photo  千葉聡さん『飛び跳ねる教室』(亜紀書房)を一気に読む。

 186首とエッセイの組み合わせた「第3歌集」。

 ただ、率直に言えば、この本のメインは散文にあると思う。私小説的なエッセイに歌が挟まれている、という印象である。

 それは、公立中学校の教員としての猥雑な日々がテーマだからだろう。学校というものは(もちろんどんな組織もそうだろうけど)、短歌で切り取って了とできるような単純なものではない。

 正面から向き合って描写しようとすれば、散文に向く生き物なのである。

 (「われ」を中心に言うならもちろん歌の素材になる。)

 読み進めるうちに、この内容はフィクションではないか、フィクションであって欲しいと思う箇所も多かった。公立中学の明るい面・暗い面、素直過ぎる生徒たち、悪すぎる生徒たち、疲弊する教員像などが細密に書き込まれているからだ。

 もちろん、千葉聡の名前と現実の学校名が出ているのだから、(足し引きはあっても)真実なのだろうし、そうして読んだ。

 私の勤務校(私立男子中学高校)とは、システムがまったく違う。というか、別の業種であるような感覚もあった。

 次は、公立高校へ転任した千葉さんの、おそらく中学同様にあわただしい日常を読んでみたいと思う。短歌にこだわらなくてもいいかもしれない。

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停車場に。118。

Ca3g0935  〈日々のクオリア〉。

 羽田空港が拡張して、海外便が増えるそうだ。

 かつて、羽田から台北に飛んだ気軽さを思いだす。

 今後は、価格競争も生まれるはづだから、利用者にはいい。

 春のソウル行きのとき、羽田便も選択肢にあった。しかし、予想以上に成田便との価格差があって、敬遠したのだった。

 時間は多少かかっても、新宿から成田エクスプレスに乗ってしまえば楽。わが家から羽田に行くには山手線の品川駅で乗り換える。

 その混雑を考えれば、成田も悪くない。

 もちろん、価格が近ければ、羽田を使いたい。

 写真は、土曜日に御祝いごとで行った、神保町〈新世界飯店〉のコースの一部。これは、「芝エビと彩どり野菜のバジル風味」。

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『百たびの雪』。

Photo  柏崎驍二さんから『百たびの雪』(柊書房)をいただく。

 柏崎さんは盛岡在住の「コスモス」の大先輩で、「棧橋」同人でもある。

  まさに、この(←)装丁が表すような、静けさの中にあるかすかな起伏。匂いと音、自然の中の自分の姿。

 一点を見つめて、定型に負荷をかけないで掬ってゆく。

 短歌の神様がいるとしたら、その息遣いはこのようなものだろうと思う。

 方言をはじめ、言葉そのものへの興味もあるのもうれしい。

・山鳩はすがたの見えてわがまへに啼くなれど声はとほく聞ゆる

・街路樹の枝切る人の鋸屑(のこくづ)が小雪とともに降りきて匂ふ

・あたらしき暦を部屋に掛けやれど母に予定のある日はあらず

・降る雪をくぐりするどく庭にくる鳥に怠惰といふことあらず

・わづかづつわづかづつ食ひて尽くるもの人にそなはる〈命俵(いのちだあら)〉は

 最後の歌には、「いのちだあら―命俵、人の寿命」と詞書きがある。

 短歌に関わっていてよかったなあ、と思わせてくれる歌人である。

 今週、O先生賞の選考でごいっしょだ。

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矩形の海苔。

Ca3g0920_2 私の中の海へ、という ブログが現代歌人協会会報について触れている。

 千葉聡さんと私について、目黒哲朗さんが書かれた小文について。

 昨日は中学の運動会。(高校は平常授業。)

 予行練習のうち、4時間が雨、4時間は晴れだった。

 それに前日は都民の日でお休み、という(悪い)条件。

 しかし、本番はこれ以上ない晴天。

 競技そのものもそうだが、いろいろな係として働く生徒たちを見るのもいいものだ。

 写真は、新井薬師前〈がんこ一徹〉のメンマ入りラーメン。

 店名はベタだが、味はいい。

 平凡な味噌ラーメンに見えるかもしれないが、超濃厚な魚介の出汁。スープの喉越しがすっきりしているのもいい。

 私の知っているラーメン屋の中でトップ3に入る。

 高野公彦の、

・らーめんに矩形(くけい)の海苔が一つ載りて関東平野冬に入りたり  『天泣』

を思い出す。高野さんには、

・ラーメンに疎くなりしは年のせゐか雷文(かみなりもん)を見つつし思ふ 『天平の水煙』

・ラーメンに行列をする人々の、ああ腑抜けとは魂(たま)失せし顔  『渾円球』

もあるなあ。

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リモコンが。117。

Ca3g0923_2   〈日々のクオリア〉。

 千葉ロッテは、かろうじて、3位に滑り込む。

 この喜びは、プロ野球ファンならわかってくれると思う。

 今年は、5月までにたっぷりと貯金を作り、あとは5割のペース。

 結果的に貯金8でシーズンを終えられたのは、ベンチの頭脳のおかげだろう。

 当初の先発、成瀬・渡辺・唐川・大嶺・小野、のうち、ちゃんと働けたのは成瀬(13勝)だけ。

 途中で、キャッチャーの里崎がケガして、(今年から橋本が横浜にいったし)、的場でしのぐ。

 打線も、新人の荻野が大ケガ、金泰均・オオマツの不調、サブローの離脱はあった。

 が、福浦の復調。鉄人井口、今江のがんばりがあり、何といっても、西岡剛が引っ張った。首位打者をとれたのは、高橋慶彦(現2軍監督)の指導に報いるものとなった。去年の屈辱は晴らしたでしょう。

 あとは予想外のマーフィー(12勝)、コーリー、(横浜をクビになった)吉見、それに伊藤・薮田・小林宏之などのリリーフが踏ん張った。

 つまり、打撃コーチの金森も、投手コーチの西本も、もちろん西村監督も、的確な仕事をしたのだろうと想像できる。

 8月終盤には首位に立っていたが、それは奇跡的なことで、ボロボロのチームがよくまとまって戦ったのだ。

 もう少し楽しませてくれることになった。次は来週の土日月。期待したい。  

 写真は、ファミリーマートの「2色の生パスタ 茄子とチーズ焼のミートクリーム」

 見た目もいいが、味もいい。コンビニでもこういうものがあるのは競争のおかげかな。

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追いつかない。

Ca3g0911  しばらく前にひいた風邪の咳がなかなか抜けない。

 近くの医者にゆくと、前回と同じ薬をくれた。もっと違う薬を試したい気もする。

 しつこく、堺雅人さんの言葉『ぼく、牧水!』から引く。

 (このタイトルは初めどうかなあと思ったけれど、なじんできた。出版社というのはうまいものだ。)

・フィクションは都合のいい物語を描くことができる。(中略)

 けれども、「カラダが追いつかない」って時もあるんですね。リアリティーを感じない、やっていて楽しくない、そんな時が。

 きっと、ただ澄むばかりが能ではなく、多少いびつでも、夾雑物が混じってもいいから、「今の自分の生(なま)の感覚」を大切にしなさいということなんでしょうけど。

 いい言葉じゃないですかねえ。リアリティーってのが問題なんですね。短歌でも。

 事実でもリアリティーのないことはあるし、フィクションでもリアリティーのあるものはある。

 写真は、高田馬場駅戸山口ちかくにある、300円均一中華弁当屋のもの。盛りの大きいチャーハンに唐揚げが2つ。エビも飾りではなく、2つ。きちんとウマイ。

 背景は職場の机。右は、宇治山哲平さん。その上がキース・ヘリング。

 明日は、勤務校(中学)の運動会。「体育祭」が正式な?名称。

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