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なつかし。

Ca3g0166  先日の、『一握の砂』を再読する会(という正式名称ではないけれど)、で、

・旅七日(なのか)/かへり来(き)ぬれば/わが窓の赤きインクの染(し)みもなつかし

という歌で少し話になった。

 最後の、「なつかし」(あるいは「染みもなつかし」)が必要かどうか。

 もちろんこの「なつかし」のダメ押しによって啄木的感傷的世俗的人気を獲得しているのだと認める。

 もし、三行目が、

 わが窓の赤きインクの染みもありたり

であれば、歌としては清潔であるし玄人好みではあるだろうけれど、短歌を読みなれない一般の人々(1910年当時の人々を含めて)には、不親切だったのではないかと思う。

 そういう、しつこさ・無遠慮の積み重ねが、啄木を100年後にまで残しているのだと思うと、ううむ、である。

 読書会のまえ、新宿・末広亭の前を通りかかると、いつもにない行列。円楽襲名披露があるからだろうか。とにかくすごい行列。

 写真は、新井薬師前の〈めーばる製麺〉の「あおさそば」。たっぷりと海苔(あおさ)が乗っている。これがソーキそばと同じ値段というのも驚き、どんだけアオサが貴重なんだろう。

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