« 2009年4月 | トップページ | 2009年6月 »

『施無畏』1。

0002_3   柳宣宏さんの第2歌集『施無畏』(砂子屋書房)をいまごろだけど、読んだ。

 小島ゆかりさんが激賞していたのだ。

 これぞ歌集。平易な内容なのに、なかなか読み進められない。

 一首一首に小さく立ち止まって、自分の身体を巡らせてゆくうれしさがある。言葉がゆったりと入ってくる感じだ。

 穏やかで、豊かで、暖かくて、自然体で、無碍で、心がほころぶ。海の歌、山の歌を中心に、すべてのものに命を見出して、人間と対等に並べる。

 人間を肯定し、生きていることを肯定する感じである。

 病気のお母様のこともある。現実はとても厳しいのだろうけれど、読者に負担をかけることはしない。

 海の歌を引用する。柳さんは神奈川県の大磯にご在住である。(実は、面識がない。)

・曇りたる浜辺に波を聴いてゐるなにもしないでうれしくなれる

・砂浜にすわると尻があたたかいこれこれ夏の名残といふは

・真つ白な翼広げるかもめ見て思つたんだよ丸出しだつて

・砂に寝て聴いてをります波とわれ息が合ふつてかういうことか

・さざ波は小さな音を立てて寄る波の作法はただのそれだけ

・はればれと海の広がる渚ではまつすぐ歩くこともないつて

などなど。明日につづく。

| | コメント (0)

食堂。

Photo_3  土曜日。

 午後。2時まえの職員室に、6人の中一が押しかけてきた。

 放課後、サッカー部の部会のあとに食堂に行ったら、臨時休業(実は、別件のパーティーがあった)で、ご飯を食べ損ねたというのだ。

 ふだんは弁当が多いのだが、土曜日は食堂に行くのを楽しみにしている 生徒もいる。ちょっとオトナになった気がするのだろう。(食堂はそれなりに明るくてきれいである。)

 家に着くと3時を過ぎてしまうという生徒もいる。とにかくお腹が減ったという。

 困った末に、近くのコンビニで何か買って、店の前の溜まり場で食べればよいと伝えた。

 教員の指示など仰がずに、かってに食えばいいじゃないかと言ったら、それはセンセイがダメだと言ったじゃないですか、と反論された。なかなかエラい。

 私の中高時代も、神谷町駅近くの「ブーケ」というパン屋によくたむろしていたり、わざわざ浜松町の吉野屋まで行ったりもした。それが、ちょっと背伸びした感じでよかったのだ。

 写真は、先日の〈サルバトーレ〉のパン。グリッシーニがうまかった。

| | コメント (1)

趣味とホビー。

Photo  先日、I don't like books. をよくないと注意したと書いた。

 生徒のなかには、My hobby is sleeping. と言うのも出てくる。趣味は寝ること、か。

 これは、「ホビー」と「趣味」の違いが原因でもある。

Photo_2  例えば「クラブ活動」を「趣味」と呼ぶには抵抗がある。

 生活の中心として一生懸命にやっていることを、「趣味」とは言わないだろう。

 英語の「ホビー」は積極的でいい意味である。ジーニアス英和辞典によると、

〈スポーツ・ガーデニング・切手収集・写真・Photo_3絵画など、創造的で、ある程度の技術や知識を要する非職業的活動をいう。魚釣り・散歩など気晴らしとして行動は pastime。〉

とある。野球観戦はアメリカ人の「ナショナル・パスタイム(国民的娯楽)」と言われている。

 私(たち)の短歌も、決して「趣味」ではない。が、堂々とした「ホビー」である。

 逆に、「趣味は野球観戦・旅行」というのを英語に直訳すると、妙なことになる。ややこしい。

 生徒たちには、そう説明して、My hobby is playing basketball. などと言わせる。あるいは、そもそも、中高生に「ホビー」という語は似合わないのかもしれない。

 写真は、新大久保の〈栄寿司〉にて。もっとメニューが増えないかなあ。

| | コメント (4)

『水ぢから』。

0002  米田靖子さん第2歌集『水ぢから』(本阿弥書店)が届く。

(装画は、日賀志はまねさん。)

 米田さんは、奈良県御所市在住。「コスモス」「棧橋」の先輩。歌壇賞を受賞されたこともある。

 土や神や霊と共存している様子がじっくりと歌われている。もののけを感じる力というのか。

 自ら稲作をしたり野菜を出荷したりしているようでもある。

 食の豊かさは、生活の豊かさである。しっかりと地に足をつけて、自然に囲まれて生きている人の歌である。

 いいと思った歌を挙げる。

・切り口に汁にじみ出る竹の子が戸口に置かれあり人見えず

・漬物のおもしとなりてこの石はなでると軽したたくと重し

・田の神をまねかむ匂ひそこはかと乳のにほひて山ざくら咲く

・火(ほ)あかりの鎮守の森の鈴鳴らすひとつ鳴らしてひとつ祈れり

・春の土にこころのうちを語りたりきらきらとまるでうなづくごとし

・戦地より姑に宛てたる舅(ちち)の文 姑のひつぎを南無明かうせり

 少し残念なのは、すこし独特な世界でもあるから、それを説明しようとして、ついつい詩の求心力から離れてしまうところか。

 分かってもらおうとして、散文的に回収しがちな真面目さが、今後はどう吹っ切れるかが楽しみである。

| | コメント (0)

京樽。

Photo  写真は、「京樽」のイカ丸ごとなんとか弁当。

 新井薬師前駅の敷地内にある店。夕方6時くらいになると、一部を半額でワゴンセールしている。人が群れてつぎつぎに買う。

 半額だから私もふらりと買ったが、定価680円はやはり高い。500円が相場ではないかなと思う。味はそれなりなのだ。

 昼間にどれだけ売れているのか知らないけれど、経営は厳しいと思う。しばらく前に経営破綻した記憶がある。大丈夫なのだろうか。

 できれば、隣の沼袋駅にある「ちよだ鮨」に代わって欲しいと思うのだが。(と利用者はシビアである。)

 昼の仕事では、中間考査の課題英作文の解答に、I don't like books. と書いた生徒たちに真顔で注意した。

 そういう発言を平気でするのは、人間としての信用を失くすと思う。自分のことをバカでございますと言っているようなものだろう。

 生徒たちは静かに聴いていた。どうなることやら。

| | コメント (3)

宮崎のマンゴー。

 笹公人さんが、ブログで『アスタリスク』を抽出してくださる。多謝。http://www.sasatanka.com/detail.php/196

 また、吉浦玲子さんもブログで1首紹介してくださっている。多謝。http://homepage1.nifty.com/rei924/index.html

Photo  さて、4日間の中間考査が終わった。

 中1「英語」3クラス分、121枚を採点。

 英語は、つづりと発音のルールがメチャクチャだから、単語を覚える点では、初学者には根気の要る言語だと思う。

 だが、まだ、シンタックス的にも、初歩の初歩をやっている。この時期(23回の授業があった)で躓かれては困る。

 平均点は7クラスでちょうど80点。とはいえ、目標とちがって、「正規分布」(真ん中にヤマがあるかたち)になってしまっていた。これはよろしくない。

 このころは、ほとんどが80~90点台に固まる分布になってもらいたいのだ。今回は、取りこぼしのある生徒が目立つということでもある。

 明日から呼び出して、しつこく指導するのだ。とにかく、教科書を書き写すことから始めないといけない生徒がいるのだ。

 写真は、宮崎からお送りいただいた「完熟マンゴー」。県知事がテレビで宣伝しているプレミアのついたものではないけれど、すごーくおいしかった。かたじけない。ありがとうございます。

| | コメント (0)

98号批評会。

Photo  きのうは「棧橋」98号の批評会@東京・竹橋。

 休憩をはさんで6時間半。(その後、茫々6時間。)

 兵庫県在住の3名の方がご遠慮されて欠席。私なら、、、という気楽な仮定を超える事態が現地にはあるのだと想像する。

 愛知のお一人は、新幹線が怖いということで欠席。(うーむ。それはどうか。)

 この批評会だと、いつもきびしく発言してしまう。ホームグラウンドだという甘えもあるし、みんなでがんばりたい、がんばって欲しいという気持ちもある。

 確定的な意見でなく、思いつきの発言も許されるような雰囲気もある。個々の歌から普遍的なレッスン(教訓)を汲みりたいとも思っている。

 だから、これはいいと思う歌に手を上げて発言することなく、ここが気になるという歌の一部をあげつらうことが多くなる。すいません。

 特にいいと思った歌をあげたい。

・まんなかに草の生えてる細道がわがまぼろしのふるさとの芯  小田部雅子

・梅根性、柿根性るる入りまじりなかなか済まぬ夜のミーティング  平野清一

・葉ざくらがまた花になる時かけてわが父の脳いたく縮みぬ  小島ゆかり

・朝影をかへすみづうみ水切りをしてゐるあれはいつかの少年  浅野千里

・紺瑠璃の近江の海にひとはばのひかり生みつつ陽はのぼりくる  松尾祥子

・心などなかつたらいいこんなにも人を思ひて泣くことはない  片岡絢

・1Kの1からKへ走ること意外と多し電子音して  水上芙季

 写真は、〈一六八〉の高菜チャーハン。カオツァイチャオフン。本文とはまったく無関係です。うまかったけど、

| | コメント (0)

3回。

Photo_3 角川「短歌」6月号が届いている。

 この3ヶ月、時評を書いた。

 6月号は、小高賢『この一身は努めたり―上田三四二の生と文学』、前登志夫歌集『大空の干瀬』、「短歌人」の座談会、について。

 5月号は、大辻隆弘『アララギの脊梁』(略称・アラ脊)、野口あや子歌集『くびすじの欠片』(略称・首カケ?)について。

 4月号は、森井マスミ『不可解な殺意』、「短歌研究」の穂村・吉川対談、他、について。

 それぞれ、短いものなのに、苦労した。もともと状況論的な大きな視点は苦手である。そもそも、あまり意味があるとも思われない。書籍をもとに地道な意見を言いあうことの集積が結局はいいのだと思っている。

 タイトルはそれぞれ、「言葉の誠実さ」「実作者の嗅覚」「がっちりした解釈から」。地味だったかなあ。

 「コスモス」の時評とも重なり、このブログに短歌の話題を書けなかった時期でもある。

 今日は、「棧橋」98号の批評会。詳細は後日。写真は、いただいた黒糖焼酎(原酒)。甘いけれど、すっきりしていい。

| | コメント (0)

中目黒。

Photo_2  『アスタリスク』が、書店に置かれたそうだ。

 東京では八重洲ブックセンター、京都は三月書房、大阪はジュンク堂本店。感謝。

 楽天ブックスやセブンアンドワイでもお求めいただけます。

 でも、六花書林への直接のご注文が一番ありがたいです。http://rikkasyorin.com/syuppan.html

Photo_3 さて、過日。中目黒へ。とても近しい人が、ある展示会をやっている。

 夜は駅近くの〈サルヴァトーレ〉へ行った。

 サラダは、ドレッシングがない。代わりに 酢とオリーヴオイルと岩塩と胡椒が置かれた。イタリアではこうするのか?

Photo ピザの窯は本当の薪(嘘の薪はないけど)を使っている。だからかどうか、うまかった。

 オルトナーラ(八百屋風といったか?)。たっぷりのモッツァレラチーズ(好物)に、たっぷりのトマト・ナス・ズッキーニなど。

 トリッパも上品な塩味。

 たっぷりは、幸せなことである。

 千葉ロッテは、オーマツ選手のサヨナラヒットで勝つ。たまには打たないと出番がなくなるんだぞ。

| | コメント (0)

伊佐美人。

Photo_5 今日から中間考査。

 早めに帰って、締め切り過ぎの原稿を5枚書く。まあまあすんなり。

 先日お送りいただいた、〈伊佐美〉をだいじに飲んでいる。写真を撮るにも、一升瓶は難しい。

 以前、タカノ氏の家で飲んだことがある。

 プレミアが付く理由がわかる。甘みが深い。屋久島の〈三岳〉に似ているか。たくさん飲めるものではない。少しで満足感をくれるお酒だ。

 伊藤一彦氏に

・曾木(そぎ)の滝よき大口は伊佐美人また伊佐焼酎「伊佐美」を生めり                              『新月の蜜』

がある。私も一首作っておきたい。

 大口市と記憶していた地名だが、今は伊佐市になっている。歴史的には伊佐市の方がいいということも聞いた。いっそのこと、伊佐美市にするという案は、ないだろうなあ。

| | コメント (0)

川崎病院。

Photo  新型インフルエンザの高校生が市立川崎病院に入院しているという。

 ああ、川崎病院は、母の実家から徒歩1分のところだなあとか。

 ああ、そこで祖父は息を引き取ったのだなあとか。

 ああ、そこから3分の川崎球場によく通ったものだなあ、とか。

 いろいろ思い出した。固有名詞の喚起力というのか。

Photo_2  10年ほど前、ヨーク(イギリス)に2週間いて帰国したら、水疱瘡になったことがある。

 潜伏期間を考えると、イギリスで罹ったことははっきりしている。機内感染かもしれなかった。

 ああ、直後の「コスモス」を欠詠してしまったなあとか。夏期講習は中止・返金したなあとか。思い出した。

 中学生には、ウイルス性の下痢がはやっているようだ。

 きのうも、登校中に駅のトイレに駆け込んだという生徒がクラスに4人いたし、授業中にトイレ(大)に行った生徒が3人いた。

 あれこれと、ある。

 今日のお昼は、〈コパン〉でフレッシュトマトとモッツァレラチーズのパスタ(大盛り)、とピザ・マリナーラを家人と分けて食べた。おだやかな初夏の木曜日である。 

| | コメント (0)

小野市。

Photo  小野市(兵庫県)教育委員会から手紙が来た。市長名の「緊急告知」である。

 教育委員会と市長は管轄が違うんじゃないか、という(余計な)考えはさておき。

 今週末の「第1回小野市詩歌文学賞」「第20回上田三四二記念・短歌フォーラム」の「中止」について、であった。

 新型インフルエンザの発生と感染拡大を防ぐためである。こういうところにも飛び火するのだなあ、とアンノンと構えていられるのは、私が東京在住だからだろうか。

 今日は、4時前から、大会議、小会議、英語のリスニングテストのためのスピーカーチェック(音量、機材チェック)で遅くなった。

 写真は、新大久保の近くのたて看板。そんなに怖いところではないと思うけれど、なあ。

| | コメント (0)

生従。

Photo_2   毎日新聞の「短歌月評」(5月17日)に梅内美華子さん『アステリスク』から1首取り上げてくれた。感謝。

 「仕事の歌」というタイトルの文章の最後の部分だけ映しておく。備忘的に。

 学校では、be 動詞のあと、一般動詞の導入。

 Do you play baseball? とか、Do you have a computer? という文章を、さんざん復唱させ(50回くらいかな)、ペアワークで擬似体験的に使わせる。

 そのあと、(     ) you play baseball? という問題をやらせる。

 すると、1クラス2、3人は、( Are ) you play baseball? と書くのだ。

 はじめに、Are you from America? という文が刷り込まれているからだ。

 まったくもって、ぼんやりしているというか、授業の流れをわかっていない。周りの生徒からは、空気読め、とか言われたりしている。

 まあ、こういうトンチンカンな生徒が、2、3人で済んでいるのは幸せなのか。私の教え方が未熟なのか。

 という感じで、日々過ごしております。

| | コメント (0)

触り合う。

Photo  さわやかな月曜日。

 まったく元気です。ご心配ありがとうございます。

 関西のインフルエンザの拡大は、学校関係者としても他人事に思えない。私立中学・高校はどうなったのか。詳しく報道がないみたいだ。

 バレーボール大会で感染が拡大した、らしい。

 高校生のバレーの試合を見ている立場からすると、なるほどと思う。

 ひとつのボールをずっと回し続けることもある。サーブのたびに、バシバシとボールを弾ませる。顔面に着くこともしばしば。

 それ以上に、ワンプレーごとに、6人の選手どうしで手を触り合うのが危険かもしれない。得点を喜びあったり、失点を慰めあったりするのだ。

 他の競技よりも、掌を触れ合う頻度は高いだろう。思い浮かぶ球技の中で最も高い。バスケットボールやアメフトや相撲よりも危ないかもしれない。

 写真は、中野の「ちむ屋」のタコライス。「ちむ」とは沖縄語で「心」を意味するそうだ。

 なかなか美味。ちょっとケチャップが多過ぎだったかなあ。

| | コメント (0)

五十一歩。

Photo  どんよりとして、元気が出ない日曜日。

 ある同僚が言っていた、五十歩五十一歩、という言葉を思い出して笑う。

 午前中、マンション管理組合の理事会。大きな問題なく終了。

 昼は、近所の〈コパン〉へ。

 ビアンカで供されているお薦めピザをロッソにしてもらう。なんとかハムと春野菜のピザ。

Photo_2  盛り合わせもうまかった。

 午後、あまりやる気がでない。学校の方の仕事が充実しているためか、「展望」をなんとか書いたためか。低気圧のためか。

 ちょっとした事務作業に没頭。

 千葉ロッテは連勝。いい内容で、借金3まできた。風が強かったらしい。

 サラリーマンNEOが楽しみ。

| | コメント (1)

おばあさん。

Photo_2 ちょっと涼しくて過ごしやすい土曜日。

 授業で、「grandmother (グランドマザー)」の和訳を問う。

 「祖母」「おばあちゃん」が正解。「おばあさん」はどうかと問われる。不正解にする。

 日本語は(たぶん他のすべての言語と同様に)ややこしい。

Photo_3 母親は、おかあちゃんともおかあさんとも呼ぶだろう。

 叔父のことを、おじさんとは言っても、おじちゃんと言うか。兄のことを、おにいちゃんと言っても、お兄さんと言うか。

 地域差もあるかもしれない。

 午後、「コスモス」編集室へ。

 編集会。宮英子さんは外出。

 あれこれと仕事。『アスタリスク』の完成を祝っていただく。

 帰ると、伊佐美が届いている。すこし興奮。

 写真は、中野「ちむ屋」の沖縄やきそば・塩味(という名前かな)と、自家製黒糖バナナケーキ。美味であった。

| | コメント (4)

スピーチ。

 松村由利子さんが、「そらいろ通信」で取り上げてくださっている。

 感謝。

http://soratanka.seesaa.net/article/119508244.html?reload=2009-05-16T00:04:44

Photo 今日は、空き時間が2時間しかないのに。

 まず、国語の教員に担任のクラスのスピーチを見に来いと言われる。

 入学前の課題図書の池田晶子『14歳の君へ』と、清水義範『幸せになる力』をもとにしたスピーチ。

 一人2分くらいの7人分を聴く。本の言葉を借りつつも、懸命に、生きているとはとか、存在とは、とか背伸びして語っているのは微笑ましい。

 もちろん、原稿は無し。メモを見る生徒もほとんどいない。よくしつけられている。

 そのあと、社会科の教員にスピーチを見に来いと言われる。

 自由課題についての5分位のスピーチ。

 聴いたのは、「紅茶とコーヒーの歴史」「12進法と60進法について」だけだったが、こちらは、メモを見つつ、しっかりと発表していた。

 国語も社会も、聴いている生徒の体勢がよく、フィードバックもうまくやっていた。

 こんな教育、受けたかったなあと思った。まあ、私が着いて行けたかどうかは別の話だけれど。

 写真は、荒巻さんにお送りいただいた、「霧島酒造」の原酒36度。香がよく、雑味がなく、飲みやすい。ありがとうございました。

| | コメント (0)

ロリビエ。

Photo_3 「キッシュとフランス風惣菜屋 ロリビエ」。

 これ(→)を買う。

 プロヴァンス風野菜のキッシュとカマンベールのキッシュ。

 名刺を見ると、L'olivier であるらしい。オリビエとロリビエとどっちがいいのか。

 たぶんフランス人(白人)の、口ひげの気のよさそうなおじさんが開いた店。新井薬師の近くにある。ご家族でやっているらしい。

 ふだんは午後4時からしか開いていない。なぜか昼前にやっていた。

 以前、キッシュは一度冷えないとうまく切れないから、営業は夕方からになる、というようなことを聞いた。

 味もなかなか。温めると、香が増す。もうちょっと安いといいのだけれど。

 福井県のFさんが、ブログに暖かいお言葉をくださる。多謝。http://shinsasuke.mitelog.jp/0744/2009/05/post-3150.html

| | コメント (1)

285番。

Photo_2  来週後半に、中間考査が始まる。

 中1にとっては、初めての考査。4日も授業を停止して考査期間として専念させる理由と、そのシステムをじっくり説明して聞かせた。

 彼らにはなるべく、生活面は小学校と比較し、学業面は塾と比較して話すことにしている。

 詳しくは聞かなかったが、小学校の通知表は、30年前のように54321、とかABC、とかで、すっぱりと評価が書いてあるわけではないようなのだ。(そういう地域もあるようですけど。)

 ところが、進学塾では、きれいに序列が出る。彼らはそういう試験に慣れている。ある意味で、楽しんでさえきたのだ。

 勤務校も、学年285人いるので、だれかが1番でだれかが285番になる。そういう成績表を手にすることになる。

 どうなることやら。

 写真は、先日、某回転寿司店で食べたヤリイカ。好物である。

| | コメント (0)

『アスタリスク』。

0001  第3歌集『アスタリスク』ができあがりました。

 すでに一部のみなさまのお手元には届いていると思います。

 今回は、六花書林・宇田川寛之社主にたいへんにお世話になりました。

 とても丁寧で粘り強いお仕事で、いい造本になりました。

 この場であらためてお礼申し上げます。

 六花書林に申し込みいただければ、送料無料です。2520円(税込み)。

info@rikkasyorin.com

http://rikkasyorin.com/

Tel:03-5949-6307
Fax:03-3983-7678

とりいそぎ。よろしくお願いします。

| | コメント (0)

マークシート。

Photo  中1の5月も、なかなか慌しい。

 今朝は、マークシートで通学路調査を行った。中には人生で初めてマークシートを見たという生徒もいて多少の混乱。

 こういうのは塾でさんざんにやっているのかと思っていたが、それは高校の話であるのか。小学生はそんなにマークシートは使わないのかもしれない。

 そのうえ、こちらの指示をまったく聞かない奴もいる。マークシートの数字にマルをつけて提出する奴までいて、なかなか愉快。自分で世界を切り開くタイプであるのだ。

 (それでよく入試を突破したと思うのであるが。)

 まあ、がっちりと指示しなかった私が悪いのである。(と、思うことにする。)

 生徒同士のいざこざもないわけでもない。

 ある尊敬する先輩によると、今は「陣痛」の時期であるという。ひとつひとつの事象を見てみぬ振りをしないで、ひとつひとつ注意しなくてはならないという。まさにその通り。とくに忍耐のいる(でも、明るく積極的な)時期であるのだ。

 写真は、中野通り〈季の苑〉(ときのは)の「アールグレイ」。オトナの味であった。

| | コメント (2)

行商。

Photo  先日、京成線佐倉駅で撮ったもの。調べてみると、多くの人がブログなどで取り上げている。

 やっぱり、インパクトがある。

 京成線利用者の間ではけっこう有名らしい。初めて知った。さすが京成。えらい。

 私の小学生のころにも、文京区白山の実家に、「千葉のおばさん」と呼ばれた人が野菜を売りに来ていた。

 なかなか豪快な感じの人で、お茶屋(日本茶を販売している小さなお茶店でした)をやっていた祖母のところに来て、勝手にトイレを借りていったり、大声で話していたのを覚えている。

 そのひとは自動車だったけど、強烈に、「千葉」の印象を残した。

 今の、千葉ロッテマリーンズのスマートなイメージとはかけ離れていたのだった。

| | コメント (0)

156センチ。

Photo_2  初夏の日曜日。

 午前中、「水着サイズの入力」をした。

 7月に中1が臨海学校に行くときのため、水着を一括購入するのだ。

 そのサイズを調べて、担任がエクセルに入力。(そして、メールで体育担当に送る。)

 平均は、身長156センチ、体重45キロ、(ウエスト67センチ、太もも周り47センチ)であった。そんなものか。

 昼は、〈オリエントスパゲティ〉「ナスとベーコンと野菜のサラダスパゲティ、半熟卵のせ」を食べる。

 写真では、ただの丼に入ったサラダにしか見えない。でも、麺100グラムと焼き茄子がたっぷり入っている。

 新しい冷蔵庫も到着。

 自動的に氷がじゃんじゃんできるのがうれしい。今は標準装備なのか? これから素麺の季節に活躍しそうである。

| | コメント (1)

『ゆきぐも茜』。

0001_2   後藤美子さんの歌集『ゆきぐも茜』(柊書房)を読んだ。

 「コスモス」の大先輩。なんと入会から45年を超えたという。

 札幌にお住まいで、ときどき「煮詰まると」東京に来られるそうだ。私の心の中では北に後藤さんあり、南に荒巻さんあり、である。

 こういう作品群が、「コスモス」の(あるいは現代短歌の)良質な部分なのだろうなあ、と思わせる。 

 まじめで、味わい深く、人生と生活の機微を見つめているというところ。

 お子さんがいらっしゃらず、教員で(退職されたが)、マンションに暮らしているというのは、私と共通点がある。

 キリスト者であることも後藤さんの歌のぶれない芯になっているのかもしれない。(裏を返すと、ちょっとキマジメすぎるきらいもあるけれど、それは個性というものだろう。)

・ゆふぐれに降りなば逝きし誰彼に逢はむ〈天空橋〉といふ駅

・生きの熱しづかに放つ裸樹のめぐりに生るるゆきどけの円

・先立たばかく葬れと言ひ合ふは戯言(されごと)に似てかなり真剣

・どうしても信じられない七十歳ジーパンと春のスニーカー買ふ

・浮世離れしたる娯しさロシア語訳「大宝律令」ありといふこと

 天空橋は羽田空港近くの京浜急行の駅名。

 3首目の「かなり」は、歌の巧さを表すだろう。内容も笑わせつつ怖い。

| | コメント (2)

語彙表。

Photo_4 英語科には、(中学の)検定教科書の語彙表というものがある。

 主要な6冊の教科書の中学3年分に、どういう語が何冊に載っているかの一覧である。

 そういうのを調べて出版している(暇な)人がいるのだ。

 それをちらちら見ていたら、dictionary、calendar の2語がゼロ冊であった。驚いた。

 ちなみに、astronaut(宇宙飛行士)なんかが3冊に載っている。 

 ストーリーを作る上で、特定の文化的要素のある語が入ることになる。

 そこからはじき出される語もある。外来語といして定着しているから省くという考えもあるだろう。

 それにしても、ディクショナリーとカレンダーがないというのは、現在の英語教育の何かを反映していると思う。検定教科書を真に受けてやっているとダメなのは自明である。

 まあ、授業はそんなこととは無関係にビシバシやっている。NHKの基礎英語なんて、もっと激しく語彙が豊富である。

 写真は、新井薬師前駅前の〈駅前食堂〉「あんかけチャーハン」。オトコのメシである。

| | コメント (1)

一時代。

Photo_4  用あって青山女子短大へ。

 午後をみっちりとがんばる。 

 この、ときたまの青短訪問も、今年で終わりである。Tセンセイが今年でご退職(定年)だからだ。

 T氏は、私が教職に就く前の年から、短大の教授になって今年で16年目。十分に一時代を築かれたと思う。(栗坪センセイもすでに3月でご退職だ。)

 いつも、ここへ来るときには、JR原宿駅から表参道を歩くことにしている。いい散歩道。このごろさらに、有名ブランドのお店が増えたけれど、私は無縁である。

 キノクニヤスーパーも開店している。デコ ポン一個850円。私には無縁である。

 昼は、ナチュラルハウスの弁当をご馳走になる。こういうのを食べて(お酒を飲まないで)いれば健康なのだろう。

 仕事を終えて、いつもの〈ひごの屋〉へ。

 あれこれ盛り上がって解散。

 おつかれさま。

| | コメント (2)

縁。

Photo  午前、「棧橋」の依頼状用封筒作り、「コスモス」の選歌、英語科の仕事など。こなす私。

 午後、雨のなか、中野ZEROホール(中野駅南口)へ。

 勤務校の吹奏楽部の演奏会。もう何年つづけて見ているのか。今年は観客が1100人を超えたという。すごいことだ。

 それも、全員が、関係者・家族・友人。そのまた友人など、何かの縁でつながっているというのもすごい。

 男子校だから(というわけじゃないか?)、見ていて少し恥ずかしくなるような演出がある。まあ、青春である。演奏もきちんとしていて、ちゃんと楽しめた。

 写真は、芋焼酎。なかなかいい名前である。鹿児島直送の場合、五合瓶であるのもうれしい。

| | コメント (0)

ロスコ。

Photo_6 千葉県佐倉市の川村記念美術館へ。

 「マーク・ロスコ 瞑想する絵画」という展覧会を見に行く。

 家から、3本の電車とバスを乗り継いで、2時間20分ほどかかった。やれやれ。

 川村さんというのは、大日本インキの3代にわたる社長の名前。大企業の世襲も、文化面ではわるくないのかもしれない。

 はじめにレストランで腹ごしらえをして、庭園を散歩。藤が満開(というのか)であった。

Photo_7  広い敷地の中は、きれいな洋風庭園になっている。

 館内には、レンブラントが1点あって驚く。日本には合計3点しかないというのに。

 もともと、ロスコ・ルームがあり、ロスコを7点持っている上に、テイト・モダンや木場の東京都現代美術館などから借りて、大掛かりな展覧会になっていた。行った価値はありました。 

Photo_9   他にも、フランク・ステラとか、バーネット・ニューマンとか、 アメリカ現代絵画の実験者の作品が充実していてよかった。(ポロックは好きじゃないけど。)

 もっと近ければ年に1度は行きたいのだけどなあ。

 

| | コメント (2)

初マリン。

Photo_2  正午前、家を出て、千葉マリンスタジアムへ。

 今年の初マリン。

 やはりホームはいい。

 暑い中、屋外で野球を見るのは本当に楽しい。ビールがうまい。カマボコもうまい。

Photo_3 満員御礼であった。ロッテ戦の切符が買えないというのは、隔世の感があります。

 結果は、大嶺がボカスカと打たれて撃沈。この前の東京ドームでも稲葉に 3発、小谷野に2発打たれている。とんでもないなあ。

 小宮山先生を見る。ありがたい。

Photo_4 帰り、八丁堀で下車。(同行者の乗り換え駅だったので。)

 反省会と称して、夕食。中国屋台料理「万豚記(ワンツーチイ)」というお店。

 餃子や炒め物など。大量のニンニクを摂取したようだ。

| | コメント (2)

『一天紺』。

Photo_2  夕方、冷蔵庫を買いに行く。

 野菜庫は真ん中がいいのか一番下がいいのか、悩む。

 その後、読書会。司馬遼太郎・『街道をゆく。叡山の諸道』の半分弱。

 それはさておき。

 桑原正紀さんの『一天紺』(柊書房)を読んだ。

 桑原さんは、先に『妻へ。千年待たむ』を出されたが、収録時期はこの『一天紺』の方が先で第5歌集にあたるようだ。2000年暮れ~2005年春の作品であるという。

 ユーモアに包んで人間の真実、つまり、大小の喜び悲しみを敏感に察知して提示している。まさに作者の優しい手の中の作品という感じだ。

 一首の容量がまさに短歌のリズムに合っていて無理がない。強い言葉はないのだけれど、それぞれの歌の芯は詰まっていて、なかなか手ごわい。

 歌集という形態のよさを生かした、塗り重ねのようでもある。小さな連作でじんわりとかたまった考えや気持ちを出しているものも多い。が、ここでは一首の立ち上がっている歌を書きとめておきたい。

・居直りてたどるほかなき五十坂うす暗きゆゑ見ゆる灯もある

・忙(せは)しからむ日のはじまりはことさらにゆつくりあゆむ重心さげて

・ふゆぞらにさむきひかりのあふれゐて無色界(むしきかい)にふと入りし心地す

・花期すぎて人ゐぬ午後の菖蒲田はときどき空に大あくびする

・秋の野の疎水にあそぶ日のひかり水音(みのと)を生める音符のごとし

・猫の名に次いでわが名を呼ぶ声す夕餉の支度終へたるころに

| | コメント (0)

もし豚を。

 〈天声人語〉を読み始めたら、冒頭に、

・もし豚をかくの如くに詰め込みて電車走らば非難起こるべし

Photo_2が引用されていた。

 作者は奥村さん。つまり、奥村晃作さんである。

 これは、第2歌集『鬱と空』所収。昭和53(1978)年の作品である。

 それから30年の月日が経ったのだ。

 このころの奥村さんは、ピーク前段と言ってよく、地味ながら、社会を低い視点から歌った名歌を多く残している。

 朝日の担当者は、原典で見たのかアンソロジーで見たのか。よく記憶されていたものである。と同時に、インパクトのある歌を作っていた当時の奥村さんの勢いを懐かしく思う。

 奥村さんはこの後の第3歌集『鴇色の足』でブレイクする。初めて読んだ歌集が『鴇色の足』であった私は大いに驚いた。そして、現在の私につながってしまったわけだ。

 昼の仕事もなかなかあわただしい。

 まあ、中1は「壁に耳あり障子にメアリー」くらいのネタで笑ってくれるので楽しいのである。

 写真は、泡盛と沖縄グラス。

 今週は、午後11時までお酒を我慢して夜の仕事の日々だった。

| | コメント (0)

取材。

Photo  過日、勤務校に取材が来た。

 あるジャーナリスト(女性)が、〈エリート〉というキーワードで世界の教育を比較した本を出すという目的であった。

 まあ、エリートという言葉は口から出すととたんに怪しげだ。心にじっと秘め持って重石にすべき言葉だと思う。

 さすがに取材を受けた(私を除く)教員はみな、地に足のついたすばらしい解答をしていた。エリート教育とは真っ当な当たり前の人間教育なのだろう。

 それはさておき、この人、私の授業の見学においでになった。が、その前にも後にも、ひとことも挨拶がない。

 ふつう、授業見学をする際には、直前によろしくと言い、直後に(教室の外で待っていて)お疲れさま、ありがとうと言うものだ(と私は思っているし、ウチの先生方はみなそうだ)。まともな人間なら自然にそうなる。

 加えて、その人、放課後のインタビューでも、自己紹介もなにもなく、私の名前すら確認せずに、イキナリ「エリート教育と聞いて想像するものは何か?」と訊ねてきた。

 海外取材も著書も多く、テレビにも出ている人らしいのだが、基本的な挨拶すらできないのは可哀想だ。

 他山の石としたい(と、こういうときに使うのかな)。

 写真は、自宅近くの夕空である。意図は無い。

| | コメント (8)

« 2009年4月 | トップページ | 2009年6月 »