« めんこばんば。 | トップページ | ザンベジ川。 »

一であることの抒情。

Photo 慶応大学経済学部の合格発表の日。

 じゃんじゃんと合格を知らせるメールが来る、ということもなく、みぞれ交じりの一日は過ぎる。

 昨日、東大に出ていることに気づいた、原研哉『白』は、別の箇所が早稲田大政経学部でもでていた。これはすごい。

 と思っていたら、この本、ちょうど家人が読んでいるところであった。

 昨年5月の刊行だから、夏休み中に入試問題の準備をする(と思われる)大学の先生方が飛びついたのもよく分かる。

 ちらちらと、上智大学文学部(哲学・史学など非文学系)の問題を見ると、寺山修司が出ていた。

 松浦寿輝「一であることの抒情 寺山修司」からで、6首引用されている。

 問題はすべてマークシートだけれど、文章は簡単ではない。

・森駈(か)けてきてほてりたるわが頬をうずめんとするに紫陽花くらし

について、「「うずめんとする」の一字余りの声調に表現しつくされているこの躊躇の一瞬にこの歌の生命はかかっている。」

と傍線があったり、

 「空には本は開かれ、麦には血が寄り添い、荒野にはテーブルが広がる。」なんてところに傍線が引いてある。

歌人ならニヤリとするだろうが、受験生にはなんだかわからなかっただろうなあ。

|

« めんこばんば。 | トップページ | ザンベジ川。 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« めんこばんば。 | トップページ | ザンベジ川。 »