« 2008年10月 | トップページ | 2008年12月 »

青霊。

Photo 喜多昭夫さん第四歌集『青霊』(ながらみ書房)を読んだ。

 全体的には、〈あけすけ〉な感じ。

 言葉を追い詰めてゆく、という作り方ではない。

 そのときどきの感懐を、あえて鎧わずに、なるべくあっさりと、言葉に負荷をかけずに読もう、という態度なのだろう。

 もっと一首の核が大きくてもいいなあとか、やや既視感があるなあ、常套句が多いなあ、とは思った。

 が、そこが不思議な心地よさを作っているのも確か。

 ほのかにエロティックな顔を見せて、中年のもやもやとした情感を出しているのもよかった。

・西口に出てゆくなり東口思ふこころのとどめがたしよ

・盤のうへ肩身の狭くゐるならむつひにト金となれぬ歩の駒

・恋すれば添削されてゐるやうな気がして遠い夏のひかりだ

・はじめての寝返りをうちみどりごのなーんもなかつたやうな顔する

・をさな子のひとりは花のやうでありもうひとりは雲もやうでありたり

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ボンベイ。

Photo  どうしても、ボンベイ、と言ってしまう。

 いつからムンバイになったのだろうか。

 ビルマ改めミャンマーとか、コンゴ改めザイール改めやっぱりコンゴとか、ダイエー改めソフトバンクとか、慣れているものはなんでもない。

 ボンベイサファイア、というジンの印象が強いのか。

 このたびの事件で亡くなった男性商社マンの方はお気の毒。さらに、全国ニュースで、38歳なのに高校3年生のときの詰襟姿の顔写真が公開されているのもお気の毒。合掌。

 大きな会社なのだから、社員証用の写真くらいはあるんじゃないのかな。提供を惜しんだのか。あるいは無かったのか。

 教室では、先日願書用に撮った写真が、なにかのときに使われるかもしれないと言って、不謹慎ながら笑いをとった。

 写真は、〈コパン〉の「海老とハマグリのジェノベーゼソースピザ」である。具を変えれば、何通りもの組み合わせの味が楽しめるのが、ピザとパスタ。

 蕎麦やうどんでは、それほどの変化は望めない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

フリーダム。

 もう月遅れとなって許されると思うので、「短歌往来」11月号の13首を備忘的に載せておきます。クリックすると、少し大きくなるようです。

Photo_13

| | コメント (0) | トラックバック (0)

五花肉。

Kaki_2  「首相、辞任を拒否」と新聞にあった。

 もうそんな話になっているのかと驚いたが、タイの話であった。新聞受けから出して一瞥するとそういうことがある。

 バンコクに行けないのはいいとして、帰って来られないのは辛いだろう。

 昨日は、夜8時過ぎまで英語科の会議がPhoto_2あった。(私としてはかなりの残業。)

 その流れで、中華の〈一六八〉にゆく。

 数学科の数人もいて、なんとなく合流してわいわいと食事、というか宴会。初めて話をする人もいて有意義だった。

 好物の、カキの黒胡椒炒めや、トマトと卵の炒めものや、タンタンやきそばなど、たっPhoto_4 ぷり食べる。

 珍しいものは、紙に書いて貼り出してある。

 〈酢白菜炖五花肉〉を頼む。

 「五花肉」とは何なのか聞いても、ブタニクとしか答えてくれない。調べてみると、皮付きの豚バラ肉、のことらしい。

 バラ肉、くらいの日本語は覚えてください、

 〈炖〉というのも、ニル、ニルしか言わない。が、辞書には、「とろ火で長時間かけてじっくり煮込む」と書いてある。トゥンと発音するらしい。

 おそらく(中国の)東北地方の家庭料理であろう。おいしかった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

折からの雨。

 小島ゆかり『折からの雨』(本阿弥書店)である。

0001 多作の時期。「歌壇」の雨、「雁」の風、それぞれの工夫を楽しんだ。それらは歌集の縦糸。

 しかし、あえて誤解を恐れずに言うと、そういう言葉を無理に挿入した歌はおもしろくない。

 歌巧者の小島さんならそれくらいで唸らせることはできる。でも、用語の必然性が薄いと思うのだ。

 斉藤斎藤さんふうに言うなら〈とってつけた感〉が強いのである。

 しかし、この歌集の横糸は、家族と猫。ほんとうに手放しで、良いと思える歌が多いのは、こうした素朴さの中に〈命〉の姿が見える歌であると思う。

・埃くさき制服すこし着くづせるこの子に多くよき友がある

・娘らの男ともだち出入りしてわたしは遠き草生にすわる

・をりをりにだまつてふかく猫を抱けり受験生なる下の娘は

・下の子のボーイフレンド来るたびにていねいすぎる夫の挨拶

・この家は猫も娘も言ふことをきかぬと猫を怒れり夫は

・しばしばもわれに虚ろのときありぬうしろにかならず猫が来てゐる

・母はだんだん声の大きな人となり泥つき牛蒡さげて来るなり

など。日常の平凡な風景から詩を探すのが好きなのかもしれない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

こがし醤油。

 放課後、個人面談の残り4組。

 中1からの6年間のうち、4年間を担任している生徒が何人もいる。

 高校から入学の生徒には理系が多い。それで、文系の私のクラスには中学からの生徒が多く残ったのだろう。

Photo そういう生徒とは、なんとなくお互いに最終的には許しあえる関係、のような気がする。(良し悪しは別です。)

 修学旅行を2度、アメリカ・イギリス研修に1度づつ同行した生徒もいる。

 親とも長い付き合いである。たまにしか会わないから、容貌の変化にも気づきやすい。

 5年8ヶ月の歳月は親の顔も変える。つまり、私の顔も大きく変わっているということだろう。

 サービス業はいろいろ。一期一会もあるだろう。匿名だが長く濃く付き合う場合もあるだろう。お客さんの顔を直接見ない場合もあるだろう。

 ただ、私には、ある期間を公私をともにじっくりと付き合うことのできるこのサービス業は向いているのかなあと思う。特に、今回の個人面談ではそう思った。

 昼は、セブンの「こがし醤油の焼きめし」。冷めてもおいしいかった。コンビニ弁当も侮れない。

 右下はラーマ9世(いわゆるプミポン国王)。職員室の机である。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

S坂。

Photo_5

 森尻理恵さんの第2歌集『S坂』(本阿弥書店)が届いた。

 縁あって、栞文を書かせていただいている。真中朋久さん、松村由利子さん、私である。

 前作『グリーンフラッシュ』というタイトルを思い出す、大胆な装丁である。花山周子さんという人はすごい。

 その人にしか書けないものを書く。これが短歌に限らず、何かを書くことの一番の価値である。

 森尻理恵さんの作品の特長のひとつは、地球科学の研究者としての職業詠にある。その特殊な(と言っていいのかどうかはさておき)仕事内容と、それに伴う個人的な感情は、論文やエッセイなどでは表現されないものだろう。しかし、短歌という器に出会うことによって、ざくりと掬われたのである。

 で始めて、

・「何ですか」と聞かれたときに言うセリフ「国の仕事で地盤の調査」

・妙に赤い土と思えば案の定帯磁率高し火山性らし

・気力そろそろ萎えて来たりき磁力計に今日六百回目のサンプルセットす

・頑張れと言われてへこみしわれのまま子に頑張れと言い続けいる

・理科教育法一時間目は学生にマッチの擦り方教えるという

・「死にたいと思ったことはありますか」定期健診の問診追加

などの歌を引用した。

読み応えのある歌集。ぜひ、みなさんに手にとっていただきたいと願う。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

しゅーせーえき。

Photo 「風通し」(その1)の作品欄を通読。

 意欲的な作品が並び、楽しく読んだ。10人の中では、野口あや子さんの作品が一番よかった。

・しゅーせーえき、と薄桃の舌で言われたり古き愛語のようにさみしい

・Because/まで鳴らして止めたオルゴールの櫛 どこまでが無意識なのか

・クーラーの効き過ぎたカフェに連れ立ちて入るなんだこのそらぞらしさは

など。

 斉藤斎藤さんの力作もおもしろかった。が、歌ではなくて散文としてもおもしろさであった。

 石川美南さんの連作もいい。が、連作ではなく独立した一首としてのおもしろさであった。

・ぼんぼりにキリンビールと書かれありその下の赤い人青い人

・遠目には 光る夜汽車の内側に怒つたひとは一人もゐない

などである。今後もたのしみな雑誌だ。

| | コメント (0)

ねぎ焼き。

 全校保護者会の日。(授業は無し。)

 1時間のクラス保護者会を挟んで、計21組の保護者の面談をする。

Photo_6 目先の入試はさておき、ここまでの5年半(高校からの入学者は2年半)を振り返ってみると、話がはずむ。

 親としては、成績はともかく、子供がクラブ活動や友達づきあいで活発だったことを喜んでいるようだ。教員としてもホンネはそこにある。

 終わって、顔の筋肉がこわばっているのに気づく。

Photo_4 同僚と反省会にゆく。新大久保の「丹波亭」というところ。

 ねぎ焼き、を初めて食べた。葱を卵(と小麦粉?)で軽くとじた土台の上に、具が乗る。この場合は牛スジ。

 容量の半分以上が青ネギで、うまい。大阪方面の方はこれを頻繁に食べるのだろうか。

 下の写真は、イカ丸焼き、なのだが、ネギで埋め尽くされている。風邪をひいたらここに来よう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

神々しい。

Photo  午前中授業で、午後は保護者面談などの日。

 6人のお母さんと話す。

 高3のこの時期だから、考査の成績とか塾とかクラブ活動とか、そういう細かな問題はない。ただ、数ヶ月後の目標に向かって励まし、現状の厳しさをわかってもらうのみである。

 お母さん方にも、もちろんいろいろある。プライドだけは高い人、何もやっていないと言いながら献身的な人、入試に詳しいけれど必死に言わないようにしている人、など。

 桐野夏生『ダーク』(文庫で上下)を読み終わる。

 とんでもない物語設定なのだが、絶望的な感じはしない。人間のぎりぎりの感情とか心の闇とか希望とかを描くのは、小説でなければできないことだろう。圧倒的な筆力という惹句があるが、まさにその通りである。

 韓国人が登場するのだが、日本語がごく自然にできる設定になっている。日本人の主人公もほんの数ヶ月でかなり複雑な韓国語ができることになっている。うらやましいかぎりである。

 写真は、通勤途中、戸山(とやま)公園のイチョウ。神々しかった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

のびしろ。

Photo_5  研究日。

 自宅で、自由英作文の添削など。

 手探りではじめた添削であるが、さすがにこの時期になると生徒のやる気が違う。手ごたえを感じて楽しい。

 希望者だけに提出させているからかもしれない。採点となると別の話だ。

 英文読解の分野に比べると、のびしろ(伸び代?)が大きいようだ。書いていくうちにおもしろさを感じてくれればありがたい。

Photo_6 昼は、近くの〈コパン〉へ。

 12時過ぎには、30弱の座席が老若男女で満席となる。ここから少し南のところにも同じようなイタリア料理店があるのに、いつもがらがら。外食産業は恐ろしい。

 スモークサーモンとキャベツのピザ・ビアンコ。適度の塩味と多様な歯ごたえ。一枚をペロリと食べてしまう。

 ちゃんとしたコーヒーのお代わりができて、カジュアルな雰囲気で、適度なものが食べられる。1時間居座って1050円はかなりお得。みんな知っているんだなあ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

女子大化。

Photo_2 放課後、S台予備学校の担当者が来校。

 入試の動向を説明してもらう。10月の全国模試の時点で、受験生がどこの大学を志望校として挙げたかの統計など。

 私の視野にはまったくなかった一橋大学がキーワードとして登場する。朝鮮大学校には何度も行ったけれど、一橋大学には行ったことはない。ほんとうに存在するのか。

Photo_4 大学名が記号のようにやりとりされるのは不思議な感じ。実際は同じ試験場で他の生徒よりできたかどうか、が合否を分けるはずなのだが。でも、実際にはもっと深い闇のような世界なのかもしれない。

 ちなみに上智大学については、女子大化しています、というコメントをいただき、学年会は大爆笑となった。

 夕刻、渋谷の〈うなぎ松川〉へ。

 うどの酢味噌和え、など。大先輩の歌人や放送局の人を交えて楽しく話す。

・即決をせぬこといくつ うやむやに生きつつこよひウドの酢味噌食ふ  (高野公彦『般若心経歌篇』)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

くさのには。

Photo_3 ある読書会で、小池光を読んでいる。

 今回は、『草の庭』。参加6人、所要2時間。

 小池さんはどれも大好きだが、『草の庭』も一時代をなしているといっていい。

 まったく読み飽きない。長時間フライトにはぴったり(実体験)。読めばすいすいと自分の歌が湧く。

 ただし、エセ小池調になってしまって、いい歌にならない。

 今回、10首を抽出する段になって、選びにくいことに気がついた。ベスト50は簡単に決まるのに、ベスト10は選びにくい歌集だ。

 野球の比喩で言えば(言わなくてもいいんだが)、ヒット(単打)ばかりの印象。それも、ポテンヒットとか内野安打とか、左バッターのレフト前ヒット、の感じがする。二塁打もあるけれど、左中間の取れない打球というよりも、しぶとく3塁線を抜くといったところ。

 だから好きなのだ。

 サッカーで言うと(言わなくてもいいんだが)、フリーキックでゴールの上隅のキーパーの手の届かないところに見事に決まる、というところか。

 選んだのは、こんな歌。

・そこに出てゐるごはんをたべよといふこゑすゆふべの闇のふかき奥より

・背中より丸太抜かるるだるさにてくるしまぎれの眠りにゐたり

・日本語をあやつるときの天皇をつねはらはらとわれらおもへりき

・地下道をくぐり彼方へいづる間(ま)を長(をさ)のむすめの沈黙したり

・ガスボンベ横たへられて在(あ)りふれば冬草はらにわづかなる風

いやあ、しびれる。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

ブックファースト。

Photo_6 用あって新宿西口へ。

 ついでに、6日にオープンしたばかりのブックファースト新宿西口店に寄る。

 あの、奇抜なデザインの、東京モード学園の50階建てビルの1階と地下1、2階である。(中央地下通路から入れる。)

 渋谷店が閉店して約1年。出版不況の中、大胆な出店である。(渋谷はビルの建て替えのための閉鎖で、撤退ではなかったようだが。)

 著名人のお勧め本を3冊ひとくくりにして(本当に紐でくくって)陳列したり、大型店の贅沢を生かして、同じ本を大量に並べてあったりする。

Photo_9  短歌の棚も1つあって、ちょっと安心。でも、よく見ると、穂村さんのエッセイが1段を占めている。穂村さんは、歌人としてエッセイを書いているという認識なのだなあ。

 表紙が見える積み方で、点数は少ない。

 流通の問題なのか。売れそうな本しか置かないということか。

 近くで「サバラン」というケーキを食べて帰宅。スポンジケーキにラムがたっぷりしみ込んでいておいしかった。乗っているのはオレンジ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

資料室。柚木さん。

Photo_4  「コスモス」には「資料室」という1ページほどの欄がある。

 事務室の方々が、寄贈された雑誌をチェックして、会員の作品や被紹介を調べて載せてくれる。

 会員の名前を覚えていないと対応できない。すごい労力のかかるシステムである。

 「コスモス」12月号のその欄に、拙作が「短歌人」11月号に引用されていると出ていた。

 河村奈美江さんご執筆の、特集〈音楽の見えるとき〉の1首評。ジョン・コルトレーンの歌であった。うれしい。ありがとうございます。

 「短歌人」11月号には、柚木圭也さんの8首もあった。

Photo_5 柚木さんには、「短歌人」若手の会?にお邪魔していたときにお会いした。粘着的でありながら涼しげな、つまり、短歌のリズムを熟知した作品と批評に心酔していたのだった。「コスモス」の私にも親切にしてくださった。

 その後、しばらく短歌を離れられ、最近、復帰されたと聞いていた。

・夾竹桃はもう咲くか、まだ咲かぬぞと見上ぐる立夏こゑ降り来たる

・石榴ぼろぼろ実をほぐしては食み続く朝まだきの夢吾(あ)はまだ生きて

 など。

 写真は昨日の編集会のあとの食事のシーン。おちゃめなタカノ氏の指である。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ポテイトウ。

Photo  麻生首相のミゾユウのハンザツな間違いをフシュウしてはいけない。

 でも、われわれは漢字の間違いに異様に厳しい。だれかが間違ったら、まさに〈オニの首をとったように〉指摘してからかうべし、という決まりになっているようだ。

 英語圏の人々も想像以上にスペリングの間違いにはうるさい。大学のレポートなんかでも、ずいぶん怒られたものだ。

 父ブッシュの副大統領だったダン・クエールがある小学校訪問で、児童が potato とノートに書いたのに、potatoe  と e を付け足した、というエピソードがあったなあ。

 午後、三鷹台の「コスモス」事務室へ向かう。

Photo_3 いわゆる「中央線」は、新宿駅南口の架橋工事?のために運休。すべて各駅停車になって、「総武線」の線路を借用している。

 臨時時刻表を見ると、昼間の時間帯に、1時間に24本走っている。平日のラッシュアワーなみである。

 おつかれさま。

 写真は、宮英子さんにいただいた柿。新潟の会員の方からの贈り物だそうだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

芽。

081025_21380001  高校3年の授業では、例のバラク・オバマの演説を2回に分けて読んだ。

 (You Tube から音をもらおうとしたけれど、私の技術では無理だった。)

 センター試験まであと2ヶ月余りの彼らには嫌がらせのようでもある。

 だが、入試問題的内容に煮詰まっていたのか、予想に反して各クラスのノリがよく、ほとんどの生徒が集中して聞いてくれた(と思う)。さすがである。

 当然、アメリカ史にも触れるわけで、世界史受験者には多少は役立ったかもしれない。

 1789年にジョージ・ワシントンが大統領に就任して以来、アメリカはローズベルトの3選、4選の例外を除き、4年か8年ごとにきっちりと大統領が交代してきた。200年後の1989年には、ブッシュ父が就任している。

 リンカンが就任したのが1861年、ケネディは1961年。覚えやすいのだ。

 こうして、220年も同じ体制で国家元首を選び続けてきたことに驚く。

 新井薬師前の焼き鳥やきとん〈四文屋〉へ。こういうのが「安い」というのだ。

 カウンターには野菜が並んでいる。写真はにんにくの芽。他にも、カボチャ、シイタケ、ニンニクなどなど。塩を振って焼くだけ。こういう食べ方がいちばん野菜のうまさを引き出すのかもしれない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

感電注意。

Photo_2 私の住む辺りには、車1台がかろうじて通れる路地がいくつもある。

 電柱の影に隠れて自動車が過ぎるのを待っていると、日本の都市の貧しさを思う。

 家を建て直すときには、道幅拡張のために、セットバックといって、道路側の土地を供出することになっている。条例か?

 だから、古い家が取り壊されると、うれしい。

 蒼然としたお屋敷がなくなって、4棟くらいのお菓子の家みたいな一戸建てになるのもいい。

 まったく庶民の考えである。

 奈良県御所市を訪れたとき、いのしし除けに電流を流していた田んぼがあった。そこにも感電注意と書いてあったような気がする。

 ブログをはじめて、これで700回目の記事になった。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

221年間。

 給付金が出たら、ホテルのバーに行くべきか。

 オバマの例の演説にこだわる。

 母、父、という言葉は直接出てこないけれど、the family として登場するのは発見。

And while she's no longer with us, I know my grandmother's watching, along with the family that made me who I am. I miss them tonight. I know that my debt to them is beyond measure.

というあたりである。亡くなったばかりの祖母に比べて、いかにも扱いが小さい。

Photo  また、「221年間アメリカがやってきた・・・」というくだりもある。

2008年マイナス221年イコール1787年。

そんな年になんかあったっけ

合衆国の独立宣言は1776年、パリ条約で独立が承認されたのが1783年、ワシントンが大統領に就任したのが1789年である。

1787年は、フィラデルフィアで憲法が制定された年であった。オバマは独立宣言の年よりも、その年号を重視していたのである。

さいきんのオニギリは能書きが多い。裏面にも金芽米の説明が図解してあった。えらくなったものだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

オバマの父母父。

Photo  英語科で、バラク・オバマの話題になる。

 あの、シカゴでの勝利スピーチでは、数日前にホノルルで亡くなった祖母には言及があった。が、両親への言葉はなかった。

 調べてみると(と言っても、日英のウィキペディアだが)、父親は82年にケニアで交通事故死している。母親の再婚相手はインドネシア人で、87年に肝臓の病気亡くなっている。

 そして、その母親はしばらくインドネシアにいたあと、95年にハワイでPhoto_2卵巣がんで亡くなっているのだ。

 うーむ。

 夜、中野の〈ボナペティートパパ〉へ。

 前菜の盛り合わせが華やかでいい。野菜たっPhoto_3ぷり。厚切りトリッパといろんな豆の煮込みがいい。

 不思議な香りの香草がいくつも付け合せてある。パセリ・セージ・ローズマリー&タイムだろうか。スカボローフェアーみたいに。

 しかし、一番は、鶏レバーのムースだったか。はじめからパンに塗ってあって食べやすい。適度な塩加減と臭みがたまらなかった。 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『ことばの森林浴』。

Photo  高野公彦『ことばの森林浴』(柊書房)ができた。

 すでに、ゲラで読んでいたもの。タイトルどおり、「ことば」の本である。まだ出ていない「コスモス」12月の書評の一部を引用する。フライイングだけど。

愛媛新聞社が刊行していた「えひめ雑誌」という月刊誌の連載をまとめた一冊。一般向けに書かれた読み物であるのがひとつのいいところ。〈あとがき〉に「わがエッセイはまるで迷走状態を呈した」と書かれているが、その迷走具合が実に心地いい。

 日本語を題材とした、大学の講義の(ちょっと長めの)枕といった風である。小論と雑談の中間くらいのレベル。われわれの生活を土台にして、日本語の生き物として側面を考えてゆく。知的で愉快で人間臭く、知り合いに話して伝えたくなるような内容ばかりだ。

 題材は、古語、オノマトペ、外来語、俳句、辞書、詩歌の技法、敬語、漢字、方言、文法、発音、造語、物や人の名前などを中心に多岐に渡る。そこからは日本語を通して見る「日本人とは何か」という大きな問題も見えてくる。詩歌に関することが多いのは当然だが、そこから、言葉を考えることの何がおもしろいのか、つまり〈言葉のおもしろがり方〉の視点を教えてくれる本なのである。

 冒頭、このように書いた。

 柊書房(電話03-3291-6548) 税込み定価2000円(送料無料)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

紅いも。

Photo  日曜日。

 ふだん通りに起きて、吉祥寺経由、都立三鷹高校へ。(途中、ジブリの森などを左に見る。)

 バレーボール部の新人戦の引率。暖房のない体育館で、寒かった。

 東京の約180校が、16の会場に分かれて試合をする日。私のところは5チームの変則リーグ戦。2試合(2敗)。

 ひとつのリーグの勝者が、別のリーグの勝者と来週、試合をする。そしてその勝者と、シードのチームがベスト16をかけて試合をする、という手順になっている。

 つまり、〈10校のうちの勝者〉対〈強いシードの1校〉という形態である。それほどまでに戦力が偏っているということなのだろう。

 昼は、吉祥寺駅ビルで買った〈紅いも蒸しパン〉など。

 並んでいるものがどれも油っこそうなパンばかり。そうでなさそうなコレを選んだのだが、かなり甘かった。

 紅いもといっても、乗っているのはサツマイモの砂糖漬けみたいだった。軽い偽装ではないかな。だまされるほうが悪いのだけれど。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

医薬同源。

Hoiko_2  土曜日。昼は「一六八」に出かける。

 ホイコーロー定食。回鍋肉、でわかる人も多いだろうが、〈キャベツと豚肉の甘辛味噌炒め〉と説明がついている。本来の回鍋肉とは違うようだ。

 メンマやフクロダケなども入っていてフクザツな味。量は多すぎ。

 いつもの卵スープに生姜が効いてうまい。さすが医食同源の中国人である。急に寒くなったから生姜をきかせたのだろう。気が利いている。

 ウエイトレスの小姐にそのことを伝えようとするが、失敗。

 スープを指差して、ショウガおいしいですね、と言ったら、わざわざ厨房から擂ったショウガをもってきてくれた。せっかくなので、スープに投入。ショウガ汁みたいになってしまう。

 模試の採点を終えて、新宿へ。

 先日、ソニーのウォークマン(パソコンから音を入れるやつ)が壊れたと思って修理に出した。ところが、それはソニー側のミスであって、リコールのような形で無料で直してくれた。その間たった5日。たいしたものだ。 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

マッチ棒。

 アメリカ人講師が、職員室でなにやら配っている。

 バラク・オバマの勝利スピーチのスクリプトだ。こういうのをコピーして、同僚に配っちゃうのはアメリカ人っぽい。

If there is anyone out there who still doubts that America is a place where all things are possible, who still wonders if the dream of our founders is alive in our time, who still questions the power of our democracy, tonight is your answer.

で始まる。

http://www.asahi.com/international/president/obama/TKY200811060137.html

Photo You tubeで全体をなんども聴いた。18分くらい。http://jp.youtube.com/watch?v=jJfGx4G8tjo

 ややくぐもっていて、優しそうでも偉そうではない。黒人訛りはない。

 奥さんをベストフレンドだと言ったり、子供に子犬を買ってあげるから、いっしょにホワイトハウスに行こうと言ったりしている。

 黒人解放の歴史を語るときには、今回も投票に行ったという106歳の女性の話を出して、歴史として語る。この辺、泣かせる。

 リンカンとか、「われわれの港」(パールハーバーだ)とか、人類が月に降り立ったとか、ベルリンの壁が崩壊したとか、なPhoto_3かなか大袈裟だ。

 それでも、(外国語だからかもしれないけれ ど)、感動的で、部外者の私もなんだか込み上げてくるものがあった。なんで外人の演説を聴いて目頭が熱くなるのか。イエス・ウイ・キャン。

 この先、何事もなければ、このマッチ棒みたいなおじさんの映像を頻繁に見ることになるのだ。

 ここまで抜け抜けと話せる教員になれれば、カリスマなんだけどなあと思う。

 夜は、サンマの刺身と生シラス。これも感動的だった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

年24日。

Kaki  研究日だが、高3の校内模試のために出勤。

 予備校の模試日程が過密なこの時期に、学校でもやるのはいろいろ大変。

 今日、明日が学校の模試で、土曜・日曜が東大模試にあたる生徒も多い。

  教員サイドも、中間考査のちょうど3週間後に、また出題と採点をやらなくてはいけないのは辛い。(出題は夏休み中に用意しているけれど。)

それでも、学校のデータは過年度比較でかなりTakoの確実性と信憑性がある。不思議だが、そんなものかもしれない。

 ついでに言えば、定期考査が、年5回×4日=20日。実力考査みたいなのが年2回×2日=4日。合計24日も行われているのだ。

 1年うち1ヶ月を試験していることになる。

 ほかの中学・高校も似たようなものではないだろうか。授業をやるよりも効果的だということなのか。

 夜は、新井薬師前の「江戸や鮨八」という居酒屋で、軽く食べる。

 生たこ刺身と生カキがおいしかった。居酒屋でも品を選べばいいものはたうさんある。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

短歌行/ハーフ。

 五島諭(ごとうさとし)さんと堂園昌彦(どうぞのまさひこ)さんのやっているブログ「短歌行」をたまに見ている。

http://tankakou.cocolog-nifty.com/blog/

Photo 短歌ユキではなくて短歌ギョウでもなく、短歌コウであるらしい。白夜行のコウだ。

 検索すると、曹操の詩がヒットするけれど、関係ないのだろうか。

 お二人とも、かなりマニアックな読み巧者であることは知っている。ちらりと覗いていただきたい。ただし、いまのところ、更新は稀である。

 アメリカ次期大統領に、バラク・オバマ氏が決まった。英語科職員室でも、2人のアメリカ人が休み時間のたびにパソコンからの情報を入れてくれた。

 個人的には、1992年にビル・クリントンが当選して就任するあたりにアメリカにいたので、そのときの興奮がよみがえってきた。新しい神様を決めるお祭りみたいなものだ。

 バラク・オバマ氏は母親が白人だそうだ。ということは、ケニア人と白人のハーフというべきじゃないのかあと思う。

 まあ、国勢調査なんかでは、自分で人種を規定できるらしいので、本人が黒人といえば黒人なんだろうけど、白人のお母さんの血が軽視されたような気がしてかわいそうだ。。

 日系人と白人の子供が大統領になったらどう呼ぶのだろうかとか、疑問はある。

 写真は穴子の白焼き。本文とは関係ありません。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

20000日。

 新宿区の3ヵ所をまわる。

 午前、生業の教員として、担任業務と英語の授業4時間。
 午後、新宿住友ビルで短歌の話。120分。(高野公彦『地中銀河』と細溝洋子『コントラバス』について。)
081104_14110001 そのあと、定例の読書会兼歌会。7人で小島ゆかり『ヘブライ暦』を語る。つづいて食事会。

 途中、京王プラザの喫茶店「樹林」へ。さつまいものモンブラン。

 麻生某が、ホテルのバーは安いと発言して話題になったが、ホテルの喫茶店はどうか。

 まともなケーキと、コーヒー飲み放題(3杯が限界だが)、4人掛けテーブル専有、高い天井、全面ガラス張りの窓から見える木立、1時間20分の滞在、などを考えると、総額1155円は安いと思う。

 

『地中銀河』に、

・ひかり、やみ、あめ、ゆき、こだまなどの棲むこの世に二万日ほど過ごす

がある。

 計算してみると、
 10000日→約27.4年。
 20000日→約54.8年。
 30000日→約82.2年。
である。
 ちなみに、四万六千日(ほおづき市の)は、約126年であった。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

高橋是清。

 昨日の読書会は、司馬遼太郎『街道をゆく33』のうち「赤坂散歩」の部分。

 赤坂といっても、紀尾井町、六本木、青山、麻布、飯倉を含んでいる。

Hannpe 歴史をつきつめて冴えるというよりも、そのあたりを散歩して、稿をつないだというところ。

 高橋是清のエピソードが頭に残った。

 仙台藩から選ばれて幕末に14歳でアメリカ留学したとき、サンフランシスコで身を託した横浜商館主に奴隷として売られてしまったそうだ。

 それを後になってようやく気づき、四苦八苦してその身分から抜け出したという。

Photo 正岡子規が上京したときの英語教師が高橋是清だったという。

   二二六事件のあと、戒厳令が敷かれて、一ヶ月間も葬儀をできなかったという。(軍が参会者の多さが、軍への無言の批判や示威になるのを恐れたから。)

 まさにドラマチックな人生である。

 その後、「ニュートキョー・庄屋」へ。

 いつもの席がとれなく、20人ほどの宴会と仕切りを隔てだだけの席へ。男性はいいとして、20代(とおぼしき)女性の嬌声と拍手がうるさかった。

 写真は、はんぺんのチーズ焼き。マヨネーズもかかっている。その上に海苔を散らしてあるのがいかにも日本。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

モンブラン。

Photo_2   天気がいい。

 遠出をしたいところだが、もろもろある。

 とりあえず、「コスモス」の選歌72人分と、英作文の添削と、今日の読書会のための読書。

 詠草には、まんじゅしゃげと孫がやたらと登場する。そういう素材に秀歌はない。

Photo_4  昼は中野の「オリエントスパゲティ」へ。

 久々に〈タラコスペシャル〉。納豆、イカ、キムチ、キノコ、シソの葉、が入って、ひとつの宇宙(コスモスだ)を構成している。考えた人はえらい。

 モンブランを追加。モンブランって、白い山という意味のはずだが、そういうことにはこだわっていないようだ。

 融通無碍というか、言葉を軽視しているというか。そもそも、スパゲティに納豆とキムチを同時に入れたものを看板メニューにしているのだから、何でもありである。日本に生まれてきて良かったなあと思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

日向。

Photo  勤務校は創立記念日で休校。

 昨日、そのことを話題にすると、各クラスかならず数人が驚いた様子であった。

 高校生は、明日の予定さえ見えていないヤツがいるということだ。なかなか愉快。

 そういえば、上智大学の創立記念日も11月1日である。文化祭をやっているはず。

Photo_3  昼は近所の「コパン」へ。

 この店は、パスタよりピザがいい。生ハムのピザを食べる。胡桃の入ったケーキも食べる。月餅みたいだ。

 志垣澄幸さんの第10歌集『日向(ひむか)』〈角川書店)を読む。

 志垣さんは吉川宏志さんの恩師である。タイトルからわかるとおり、宮崎県の歌人。

Photo  あまり言葉や思想を突き詰めることを好まれないようだ。あっさりと、発想にもこだわらず、自然に詠まれているようだ。そこからはかとなく浮かび上がってくるユーモアやひとことが魅力的である。

 いいと思ったのは、次のような歌。

・エスカレーターのぼるにベルトの熱つたふけふはいくたりを敵にまわせし

・昭和すでに古き世となる厚紙を真顔に人は馬糞紙といへり

・はねてゐる梵字のいまだ新しき墓地抜けてきぬ近道せむと

・レストランを食堂と呼ぶわれのこと老人と思ひをらん汝も

・おのが齢問はれてあれば躊躇(ためら)へりいまだ素直に老いきれずゐる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2008年10月 | トップページ | 2008年12月 »