« 2007年11月 | トップページ | 2008年1月 »

『游子』

Photo_2  本多稜第2歌集『游子』(六花書林)を読む。

 証券マンだったか銀行マンだったか、とにかく世界中を出張してまわられている人である。さらに、ロッククライミングもダイビングもなさるという。

 必然的に海外詠が増える。中でも中国が多く、観察も深くなるようだ。他にも家庭の歌が挟まれていておもしろい。

 私の想像もつかない場所の歌だからか、地名に負荷をかけすぎているからか、海外詠は分量の割りに成功作が少ないかもしれない。

 それでももともとが難しい海外詠である。未知の状況を連作で切り開く歌はパワーがあってすばらしい。一つの土地で一作品では観察が甘くなるのかもしれない。もっと全体を俯瞰した歌がいいと思った。

 海外詠は無条件で応援したくなる。もっと議論されてよい分野だと思っている。

・タンカーの汽笛にしばし消されつつ夜明けとともにビル建つる音 (上海)

・お辞儀いややはり握手ととまどはれお辞儀して握手してまたお辞儀せり 

・いきなりの十二曲がりを登り終へ空気の味のちがひに気づく (甲斐駒)

・氏名年齢国籍に次ぎ部族名(トライブ)の記入欄あるタンザニアの宿

・銅版は裁断さるるたまゆらに甘きにほひを放つと知りぬ

・下がるにはテロの死者数が足らんなあ 囁くやうにトレーダーが言へり

 ふだん私に縁の無い世界を、短歌という形式に乗せてくれてるからこそよむことができる。貴重で頼もしい存在である。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『ぼんやりしているうちに』

Photo_2 どどっと楽しみな歌集が来ている。

 高野公彦『天平の水煙』、小島ゆかり『ごく自然なる愛』、本多稜『游子』、魚村晋太郎『花柄』、久々湊盈子『鬼龍子』などなど。

 そのなかでも、永田紅『ぼんやりしているうちに』(角川書店)を一読した。

 淡くてもろい心のありかを静かに探しているのだろう。ご本人の印象と違わない、率直で謙虚な歌群である。

 自分が作品より強く出るような意識の若手が取りざたされるなかで、やはりこうした短歌本来の静かさはいい。綱渡りのような危うい表現と技巧を連ねて、水彩画の重ね塗りのように自分の世界を表わしているようだ。

 序盤、やや退屈な感じもあったが、すぐに引き込まれて読んだ。実験室の歌、学生・研究者という立場を考える歌、年齢意識、相聞、ご病気の歌など、テーマはいくつもあるが、括ってしまうのはいけないだろう。

 何を歌っても、作者の独自の視線がしっかりと通っている。瞬間の記憶を大切に反芻しながら生きているのだろうか。今を生きるとは、逆説的にいうと、そういうことかもしれない。

・何か重さの核になるもの揺らしつつカラスが跳ねて、跳ねて横切る

・窓に貼りし修了までの実験の予定の彼方に「法」の字が見ゆ

・この客はよくヨーグルト買う客と思われておらむ、ほどの自意識

・やれやれ、と僕は思った。ぼんやりと村上春樹の文体に寄る

・眩しがる我にカーテン閉めくれし数秒のことしきりに思わる

 など。歌集で縦書きで読むべき作品である。この五首目のような静かな歌が本当に良いと思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

汁麺。

200712_28_002_2    昨日は、3学期の準備のために出勤。

 昼前に高田馬場のタイ料理〈ボス〉で、「汁麺」、つまりビーフンを食べた。微妙な味のスープがうまい。(ちなみに680円)厨房から大声のタイ語(たぶん)が聞こえてくるのもいい。

 小麦が不足している?現在、地球上でもっとお米製品が食べられればい200712_28_007_2いのではないか。ラーメンをやめてビーフンにするとか、パンをやめてお餅にするとか。

 夕方まで集中して、3学期早々の実力考査を完成させる。授業の準備もする。これで安心して年を越せそうだ。

 その後、同僚といつもの〈栄寿司〉へ。小忘年会。イナダとカキがおいしかった。

 ただ、年末最後の金曜日で、近くの会社や病院関係者で20人以200712_28_019上がいた。病院の人々もセンセーと呼ばれているので、混乱する。

 いつもの落ち着いた雰囲気はなく狭い席に座る。マスターが気を使っていろいろオマケをしてくれた。

 適当に切り上げて、となりの中華料理〈一六八〉に移動。豚の耳200712_28_017_2炒めの盛りがよく、おいしかった。厨房から中国語が聞えてくるのもいい。

 

| | コメント (1) | トラックバック (0)

義仲。

200712_27_002200712_27_001

Photo 昨夜は、桜上水の鳥料理〈義仲〉へ。

 「コスモス」事務室の、ハンティングフィールドさん、レッドポイントさんご夫婦(ルー語風に)も参加。つまり、それほどまでに回復されたということで、うれしい。

 ご主人が「コスモス」のK山さんの教室の元生徒さんだったらしい。きさくでにこやかな白髭の方である。

 ときどき編集会のあとのあとに誘われるのだが、いつも満腹で遠慮している。昨日はたっぷりとごちそうになった。

 葱の鳥肉巻き、山椒を振りかけてたべるつくね、山芋の天麩羅、鶏の天麩羅(から揚げでなくて)、もちろん焼鳥、などなど。

 すべてお店でさばいているらしく、焼鳥にはところどころ骨がついていた。

 話が弾みすぎで後半は写真を撮るのを忘れてしまった。いい忘年会になった。

 帰宅して、ブット元首相暗殺のニュースを見た。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

角川「短歌」1月号。

 角川書店の「短歌」1月号が来ている。

 いろいろ盛りだくさん。先日の座談会が記事になって出ている。25ページにもわたっている。「新春討論」と題されているのが恥ずかしい。もっとがんばらなくてはならない。

 写真の左が黒瀬さん、中央が吉川さんである。

Photo_13

| | コメント (2) | トラックバック (0)

沖縄再訪 その4。

200712_074_2   最終日。

 ビオスの丘に行く。15年前に小川をせき止めて作った植物園系テーマパーク。水牛や子豚がいた。10頭ほどいた山羊はリードを持って散歩させることができた。

 その後、那覇の国際通りと、近くの壺屋やちむん通りを歩く。

200712_061_2  教科書検定についての号外が出Photo_4ていた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

沖縄再訪 その3。

200712_050_3200712_057_2 ゆっくり朝食、ゆっくり出発。

 東の果ての伊計島を目指してドライブ。途中、勝連城跡(世界遺産の一部である)を見学する。見晴らしのいいところに王様(権力者)が居たのだなあと納得する。

 閑散とした伊計島の大泊ビーチがよかった。600メートル(公称)の砂浜に他にはひとりもいなかった。

Photo_6 嘉手納基地の見える 道の駅に寄ったりして帰宅、じゃなくてホテルへ。

夜は、フーチャンプルで満足。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

沖縄再訪 その2。

200712_011200712_017   ホテルの部屋から見えた残波岬灯台へ。上まで登ってみる。

 低気圧からか眼鏡が吹き飛ばされそうな強風。でも、眺めは最高 た。

Photo_10Photo_11   その後、座喜味城跡へ。復元された世界遺産。地味だけれどユニークな造りに感動した。どんな権力者がどんな顔をしていたのだろうか。

 それから、ヤチムンの里へ。ヤチムン、つまり焼き物。陶芸の窯元の集まった村。ここもよかった。言語を介さない、直感勝負の良さだろうか。素朴なデザインは私好み。

200712_024_2  登り窯を初めて見た。

最後に、沖縄サミットの会場の万国津梁館へ。実際の会場も見学した。
ホテル、ザ・ブセナテラスで一休み。
充実した一日だった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

沖縄再訪 その1。

Photo  約2ヶ月ぶりに沖縄を再訪。那覇からレンタカーで読谷村へ。

 すでに日暮れ。コロニアル風のいいホテルだ。

 夜はビュッフェスタイルで、あれこれ食べた。中でも、梅風味の冷製冬瓜煮がうまかった。他にも野菜が豊富だった。野菜に感動する歳になったのかなあ。

 残波岬の灯台の灯りを見ながら眠る。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

アンパンマン。

 終業式、

 を終えて、午後、教職員組合主催の校内研修会に参加する。強制力はないのに、多数の教員が自主的に参加している。組合の執行部の企画力もすごい。

Photo_2 内容は、第1部が中学1年生の柔道の授業をビデオ撮影したものを見ながら、みんなで感想を言い合うもの。受身の練習を集中的にやるのだが、飽きさせず効果的に指導する方法はさすがであった。

 第2部が、大学の教員を招待して、保護者と学校との関わり方についての情報を交換するというものだった。内容の濃い3時間半あまりを過ごす。

 その後、新大久保の台湾料理〈麗郷〉で大忘年会、

 を中座して、白金台(目黒の近く)のシェラトン都ホテルへ。(こんなところに都ホテル、それもシェラトンになっている、があるなんて知らなかった。)

 ロサンゼルスから来た旧友夫妻に会う。日系人の友人は私の実家にしばらくホームステイしていて今はLAで弁護士をやっている。その旦那さんとも初めて会う。彼は日本人ぽい(というのか)、静かなタイプの人であった。娘さんのサヤちゃん2歳にも会った。アンパンマンが好きらしい。普段は英語だが、日本語でも、ダメとか見て、とかいう語を使っているようだ。

 明日から少し遠出。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

かすかなる媚び。

Photo 職員会議の日。

 通知票を書くという一大事務作業は、数年前にコンピューター印刷になってから、ただハンコを押すだけになった。(以前は全教科の得点を手書きで書き写していた。)

 その代わりに、成績分析をしたり、生徒を呼んで面談をする時間をじっくりととれる。ただし、欠課時数などの誤入力もあるので、最終的には人の眼を通さなければならない。

 岡部桂一郎全歌集を読んでいると、とんでもない歌に出会う。ここ数Photo_2日、アタマから離れない一首がある。『木星』の歌。

一合の酒わが体(たい)にかすかなる媚びをつたえていずこにか去る

 この感覚は何だろうか。言葉を超えてわかるという感じ。 

 夜、初台の新国立劇場へ。バレー「くるみ割り人形」を見る。きちっとした仕事。

 オペラシティ中庭には巨大なクリスマスツリーがあった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ビタ・ブレビス・アルス・ロンガ。

20071220_001  午後、原宿駅下車、表参道を歩く。

 クリスマスの時期の街路樹に大量の電飾をほどこして狂乱していたころもあった。しかし、今は地元住民の反対運動のおかげか、そういうバカなことはなくなった。(他の地域ではまだやっているのだが。)

20071220_007_2 青山通りに出ると、紀伊国屋スーパーの跡にビルができ始めている。村上春樹が、レタスに夜間秘密特訓をしてシャキシャキさせている、と書いた紀伊国屋である。

 その後、青山学院女子短大へ。高野氏と会う。

 チョンガケ独楽というものを教えてもらうが、いっこうに成功しない。高野氏は幼少のころに覚えた技がさえていたが。

20071220_013  その後、いつもの〈ひごの屋〉へ。

 くだらない話から有意義な話まで。

 高野氏の歌壇1月号作品に登場した「ビタ・ブレビス・アルス・ロンガ」の意味を聞く。人生は短く芸術は長い、だったかな。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

クエッティオ。

071219_11430001_2  学年会の日。
 教員15人が集まって、9クラスの生徒についての報告をしあう。成績の喜ばしくない生徒や気になる生徒についての報告がほとんどを占める。そういうものである。

 新大久保駅付近でで立て看発見。ハングル中心であることには理由があるのだろうか。不思議な感じである。まあ、これだと日本人も興味をそそられる(私だけでもないだろう)ので良いという計算があるのだろうか。ナルチギ・タバルだろうか、意味はわからない。

 お昼は、タイ・ベトナ071219_115900013ム料理(強引な組み合わせだけど)の〈ソムオー〉にて。和名トムヤンクンラーメン、タイ語名〈クエッティオトムヤム〉を食べる。おそらく、クエッティオ、がクイチュウともいわれるお米の麺のこと。ベトナムのフォーの麺

 激辛で参ったが、冷めてくると出汁の濃さがよくわかっておいしいかった。トムヤムクンのクン(海老)の代わりにたっぷりと入っていたシメジが美味しかった。

 夜は学年の忘年会で大久保の〈あうん〉へ。

 学年会の続きになってしまう。ワインと料理は良かったのだが、やはりつまらなかった、と言わざるをえない。なんで教員は生徒と教員の噂話しかできないのかなあ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

予習してこない。

20071218_002  午前中は、英語科教科会。

 中1から高3まで6学年の担当者18人が集まる。時間もかかるが、抱えている問題を共有できておもしろい。

 どの学年でも、予習をしてこない(あるいは宿題をやってこない)生徒の割合が増えてきていることが問題視された。

 先進国の中高生の特徴なのか、日本だけなのか。ひとつの学校だけの変化ではないようだ。中国だって一人っ子で甘やかされている子供が問題になっていると言うし。

 昼はいつもの〈一六八〉にゆく。

 カキのあんかけソースがどうしても食べたくなって(本来は夜のメニューなのだろうけれど)注文。快く作っていただく。同僚氏に少し食べてもらう。

 「コスモス」1月号では、拙作が巻頭2人目に掲載されている。1人目の橘芳圀氏は、髪の毛ふさふさのナイスミドル的なお坊さんである。

 並べてアップさせてください。裏うつりしないように、真っ黒い紙を重ねてスキャンしてみました。どうでしょうか。

1_2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

O先生賞。

 答案返却日。4日ぶりに生徒と会う。

 帰ると、「コスモス」2008年1月号が届いている。結社誌として、ある月の半ばに翌月号が遅滞無く発行されているのはすごいことではないだろうか。

 第54回「O先生賞」が発表されている。オー先生とは折口信夫先生のことである。

 「コスモス」内の応募30首の賞。今年の選者は奥村晃作・桑原正紀・高野公彦・木畑紀子の各氏の豪華な顔ぶれ。

 応募143篇中、受賞したのは、入会2年目の水上芙季さん(1980年生まれ)と、入会40年目の鷲巣錦司さん(1932年生まれ)であった。

 水上さんの作品が特におもしろいので掲載しておく。裏うつりしていてすいません。Photo

Photo_3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ボニート。

 昼前、シーチキン入り、トマトソースパスタを作る。シーチキンと言ってもツナではない、カツオである。英語で言えば、ボニートとなるのか。煮てしまえば食感の差はよくわからない。

20071216_002 高野公彦さんの嫌いな食材の1つがシーチキン。理由はあるらしい。(カラシも苦手である。昔、お母様の背中にカラシの入った湿布薬を塗っていたのが理由だと聞いている。)

 午後、千代田区一ツ橋の日本教育会館へ。恒例の「コスモス」2007年度後期合同出版記念会。

 いつもより少なめの12冊の歌集の批評を行う。小島なおさんの『乱反射』から宮英子さんの『やがての秋』まで。一人@約15分。

 私も少し司会のお手伝いをする。

 5時から祝賀パーティー。体調を崩された方もいて、心配したが平気だったようだ。

20071216_00320071216_004  次回は、東京駅近辺に会場を戻すと聞いている。

 その後、いつもの〈三幸園〉へ。餃子などを楽しく食べる。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

青いバラ。

200712_15_001 午後、三鷹市井の頭の〈カフェ野田〉経由、「コスモス」事務室へ、校正をちらりと手伝いつつ、所用をこなす。

 それにしても、「コスモス」の校正の方々には頭が下がる。基本的には、事務室に来ての作業。(例外はあります。)一字一句という言葉のとおり、まさに一字一句にこだわって作業されている。微妙な語句があればそのたびに数人が集まって辞書を確かめながら、丁寧に確認して判断をくだしてゆく。

 そうした地道な作業の連続で毎月の「コスモス」がしっかりと出来上がるわけである。

200712_15_008_4  他の結社の方々もいろいろな方法でがんばっているはずだけれど、「コスモス」の校正の方々もすごいと思う。(「塔のできるまで」という名企画があったが、「コスモス」のできるまで、も記事にすればなかなか感動的であるはずだ。)

 宮英子さんに青いバラを見せてもらう。不思議なものである。

 夜、先日、横浜で見た〈ACミラン対浦和〉のサッカー試合の録画を見る。感動がよみがえる。

改めて、ミランが浦和と公式戦を行っているということに違和感を覚えてしまう。でもそれが現実だったのだ。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

5時間。

200712_14_003 夕刻。旧友のUさんとUさんに中野までおいでいただく。狸小路の〈ボナペティート・パパ〉にて忘年会。

 3人だけの会。15年以上の知り合いであるので心置きなく本音で話す。短歌の話ばかり5時間もして飽きない。今年の歌集の評価、歌集出版の話、執筆の話、結社の話、などなど。それぞれ評価が違っているからこそおもしろい。200712_14_008_2

 今年の歌集ベスト3みたいなものをメモしたのだが紛失。米川千嘉子さんに2票入ったが、私としては渡辺松男さんの歌集もすばらしいと思った。小高賢さんの『眼中のひと』を押す声も大きかった。(たった3人のうちだけど。)あれ、みんな「かりん」だな。

200712_14_005_2 何かの賞を受賞することと個々人の思っていることにはぞれなりのズレはあるもの であるともわかる。

 全歌集では、安立スハル、山中智恵子、岡部桂一郎、それに築地正子それぞれどれも甲乙つけがたいというところ。

 スパークリングワイン1本、赤ワイン3本が空いた。

 トリッパの煮込みからトリコロール(つまり三色。イタリア国旗の色です。なぜかフランス語。)のピザ、それに生パスタまでたっぷり食べた。ありがたい夕べであった。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

生マルディーニ。

200712_1013_003  夕方、横浜国際総合競技場にゆく。FIFAクラブワールドカップの〈ACミラン対浦和レッズ〉を見るため。

 今までテレビだけで見てきた、ミランの選手たちが目の前で動いている。興奮というよりも非現実感があった。しかし、現実はたんたんと進行してゆく。地球上ならヒトはどこへでも簡単に移動できるのだという真実200712_1013_004を目の当たりにした感じ。

  90分。あっと言う間、というのはこういうときに使うのが正しのだろう。

 生ピルロ、生ジーダ、生ガットゥーゾ、生ネスタ、生カカ、などなど。途中から生インザーキ、生マルディーニ様も登場してくれて、大満足であった。

200712_1013_002_2 浦和のサポーターも元気でうるさかったが、千葉ロッテのサポーターくらいか。

 ちなみに、横浜国際総合競技場は、通常「日産スタジアム」と呼ばれているのだが、この、トヨタの冠大会では、日産の文字は隠されている。なんたる皮肉。

 帰りは、新横浜から新幹線に乗った。ホームは新宿の山手線のホームような大混雑。指定券を持っていないだろう人々(私も含む)もどんどん乗って、乗車率おそらく250パーセントくらいだったのではないだろうか。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

倫理。

 期末考査4日目。

 「倫理」の試験監督中、問題を見てみると、次のようなものがあった。

 (1)次はMr.ChildrenのI'll beの歌詞の一部である。番号の内容にあたると思われる最も適当な実存主義者の思想を、下から選び記号で答えなさい。

いつも心にしていたアイマスクを外してやればいい

不安や迷いを無二の親友になればいい

旅立とう①明日はないぞってな具合に 

胸に刻みながら一歩ずつ進んで     

いつだって夢中だ        

②生きてる証を 時代に打ち付けろ

貧弱な魂で 悪あがきをしながら  

③何度へましたっていいさ

(以下略)

ア)ニーチェ 受動態ニヒリズム    

イ)サルトル 実存

ウ)キルケゴール 実存の三段階  

エ)ニーチェ 自己の肯定

オ)ハイデッガー 死への存在    (以下略)

200712_1011_001_2  こういう問題が出るのだから、それに応じた授業がなされれいるに違いない。解答は聞きそびれた。なかなかおもしろそうだ。

 昼は、〈栄寿司〉で。いちばん落ち着く。白身の味はよくわからないのだが、今日の平目はうまかった。

 夜。国立競技場でやっている、ボカジュニアーズ(アルゼンチン)対エトワール・サヘル(チュニジア)(サハラ砂漠の星という意味か?)をテレビで見る。さて、明日はミラン対浦和。わくわく。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

「竹叢」

 『岡部桂一郎全歌集』(青磁社)をちらちらと読んでいる。

 最新未刊歌集の「竹叢(たけむら)」の部分。とんでもない歌があって、立ち止まり、行きつ戻りつしている。なかなか進まない。満足度の高い歌人である証拠だ。

 こんな歌がある。

・しゅるしゅると雨戸を閉める向こう側十一月はもう戻らない

・卓上に地震(ない)のしずかによぎりしが途方に暮れし眼鏡ありたり

・さびしさの極みにあれば夜をこめて雪ふる音をきみは聞いたか

・合歓の葉のゆれて静まりゆく時を何も思わず何も願わず

 もうどうにでもしてくれ、という感じ。すばらしすぎて思考停止になる。

200712_1011_003_2  昼は〈一六八〉で、八宝菜定食。辛くなく甘くなく、絶妙の味わい。

 胡瓜の輪切りのようなものが入っていたが、よく見ると、ブロッコリの茎(?)(いわゆる蕾の下の部分)であった。なかなかうまい。

 みなさんはブロッコリの下のほうの部分をどうやってお召し上がりですか? 私は蕾の部分から縦に下まで長く切って茹でて食べているのですが、茎の部分だけ単独では食べたことがありません。太すぎて形が整わない茎は捨ててしまいます。ご教示くださればありがたく。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

SS君。

 期末考査の2日目。

 担当の高2〈オーラルコミュニケーション〉の試験があった。事前にMDに英文と指示を全て録音しておき、放送室から一斉に流す。40分弱。教室を見回って音量などをチェックする。解答は全てマークシート。

 採点は、「SS君」というマークシート読み取りソフトに、生徒氏名、解答、配点を入れておく。今日は、360枚あまりの「答案」を記入ミスなどに手間取りながらも、30分ほどで採点完了。選択肢それぞれの正答率も見られて、便利である。(これを普通の考査の一部に導入している教員もいる。)

200712_5_016 高校「2年生」だが、中高一貫校であるので、「5年生」にマークするのだが、10人ほどが「2年」にマークしている。

 試験監督の先生がピシッとしているところはミスがない。教員の一言は意外と効くのだなあ、と実感する。

 先日〈一六八〉で食べた、カキあんかけ炒めが忘れられない。

 先週のチャンピオンズリーグの録画、「ミラン対セルティック」を見る。ミランに元気が無いのが気になる。

 そうそう、浦和が勝って、木曜日の横浜は、「ミラン対浦和」になってしまった。うーーん、楽しみ。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『微笑の空』。

Photo_3 伊藤一彦歌集『微笑の空』(角川書店)を読む。

 第10歌集。初期作品に匹敵するくらいの傑作だと思う。率直に言って、このところの伊藤さんはだいぶご多忙でお疲れだったのか、やや歌が淡白になりかけていたような気がしていた。

 それが今回、一首一首の視点や姿勢は変わらないのだが、ぐっと深まりを見せてくれた感じがした。一歩突き抜けた感じである。

 〈アニムズム〉というと安っぽいけれど、自然や魂と共生していて、それに寄り添う気持ちがある。しかし、自分が自然の中での異物であるという感覚もある。具体的な自然物の中で、人間という存在を抜き出していろいろ考えている感じである。

 もちろん、カウンセリングを通しての社会への視線もやさしくて強い。何度も再読したい歌集の登場である。

 何首か抽出したい。

・朝の日に照る吾亦紅さいはひはどこよりも来ずどこにも行かず

・木の扉木のこころあり鉄の扉鉄のこころのあるに感ぜず

・わがうちに熊襲棲むはずがこの頃は留守の多しよ人に言はねど

・家庭内殺人のニュース見る家家(いへいへ)かつてのごとき暗がりあらず

・みなづきの夜の稲田をわたりくる風に立ちたり邪魔者として

 前半だけでもすごい歌がたくさんある。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

有田焼。

200712_8_002_4  午後、「コスモス」編集会へ。

 途中ちらりと、カフェ野田に寄る。ご主人が有田焼のカップを選んでくださった。

 編集会では、宮英子さんが原稿を書かれるのを目撃した。4枚くらいの文章であった。

 その場での急な依頼を、しばらくは、うーんむーんと考えておられながら、そのあとでさらさらすらすらと書かれていた。

200712_8_007200712_8_009 楕円形の10人がけくらいのテーブルのとなりの席で、私は他の仕事をしながら観察していた。いつものダジャレ連発のお顔ではなく、話しかけられるスキはなかった。齢90を超えてのそうしたどんどん書きすすまれる姿は感動的であった。

 その後、さまざまでいろいろでなどなどであれこれのことを決める。のち、いつもの〈美たか庵〉へ。

 カキフライに劣らずアジフライのおいしい、美たか庵である。この時期、河豚のひれ酒がある。これもうまい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

フスィリ。

 研究日。

 「棧橋」の原稿依頼状用の封筒を作成。宛名を印刷して切手を貼って住所印を押す。(「棧橋」は84人の季刊同人誌だが、毎回、編集人の高野公彦氏から依頼状を出している。巻頭詠24首、48首、散文などがときどき回ってくるからである。)

200712_7_001  昼は、いつものトマトソースパスタを作る。パスタはディ・チェコのネジネジのフスィリにする。ソーセージを削いで入れてみた。うまい。

 午後、映画「クワイエットルームへようこそ」を見に行く。復活した内田有紀を見に行ったのだ。内田有紀はほんとうにいい。

 監督は松尾スズキ。精神病院に入院することになってしまった女性をめぐる話。舞台のような演出も強かったか。ブラックユーモアがとてもよかった。狂うということについても少し考えた。オススメなのだが、新宿では今日が最終日。

http://moviessearch.yahoo.co.jp/detail/tydt/id327423/

 

| | コメント (0)

点描。

 Photo_6「角川短歌」1月増刊号が届いている。

 その中の「作品点描」に取り上げていただけるようになったのはいつからだろうか。ありがたいことである。江戸雪さんから下の最年少世代は13人。他のほとんどの人が総合誌の新人賞からデビューしている。(うち7人は角川短歌賞。)それを考えると、総合誌の受賞経験のない私を入れてくれた当時の山口十八良編集長には大感謝である。

 その〈作品点描10〉の欄は、加藤治郎さんが書いてくださっている。褒められて恥ずかしい。

 大きさも形もヘンなのだが、感謝の気持ちをこめてあげておきたいPhoto_4

 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ハルビン。

200712_5_009200712_5_011  放課後、英語科の会議をばっちりやる。

 遅くなってから、いつつもの〈一六八〉にゆく。

 英語科の現在を将来200712_5_013_2を熱く語り合う。まあ、語ってもしょうがないのだが、共通する一番の関心事だし、話が濃くなっておもしろい。

 じゃがいもの千切り 炒め、卵とトマトの炒め、など、いわゆるふつうの中華屋にはないものがある。山西省ツアーなどで田舎で食べた、ごくふつうの家庭料理がいい。

 お店の人々はハルビン出身だそうだ。どおりで中国語がきれい(つまり、中国語講座の発音に近い)のだ。

 他には、カキの胡椒炒めが大ヒット。さらには、カキのあんかけ炒めなども食べた。炒め物ばかりだが、それが本格中華なのだからそれでいいのだ。 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

南半球。

 期末考査が近づいてきて慌しいが、生徒たちもがんばっているようだ。

 夕刻、新宿にて定例の歌会。

 先日、「棧橋」の批評会で、「南半球では、お風呂のお湯を抜くときなど、排水口に水が入って行くときの渦の流れが北半球とは逆である」「いや、それは俗説で、どちらでもない」という議論(というほどでもないが)があった。

Photo_4 シドニーから9月に帰国されたばかりの方に聞いてみると、そういうこともあったが確実な話ではないとのこと。生活して上ではどちらでもいいことなのらしい。(オリオン座やシリウスが5月にそれも逆さに見えるというのは確かなようだ。)

 詳しい情報をお持ちの方、お教えください。

 歌会のあと、新宿三丁目の「鳥どり」にて食事。

 「せせりのホットチリソース焼き」とか、「うずら卵のつくね爆弾」とか、「納豆つくね油揚げ巻き」など変り種の焼鳥を食べた。それなりの値段で工夫したものが食べられるのはありがたいことである。写真にとるとヘナチョコだが、おいしかった。

 お酒は「吉之川」があった。すばらしい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

3人組。

 日本対台湾の野球の試合もなんとか勝った。

 7回。里崎の送りバントがフィルダースチョイス、サブローがスクイズで同点。さらにツヨシ西岡のタイムリーで逆転する。千葉ロッテの3人組が続けて打席に立つという場面もあった。

 まあ、国際試合なのだから、もっと大きな視点で見たいのだけれど、9人の打者のうちで千葉ロッテだけから3人も出してもらっているのはありがたいことである。

 ダルビッシュが投げて、里崎がリードしているという図も感動的だった。

 ところで、ダルビッシュはイスラム教徒なのかなあ。父親がイラン人だし。ウィキペディアには、そうかもしれない、と書いてあるけれど。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

92号批評会。

 「棧橋」92号の批評会。竹橋の日本教育会館。10時半~5時。山口や福岡や香川や愛媛や京都や奈良や新潟などからも集う。

 巻頭の小島ゆかりさんの96首、鈴木千登世さんの48首などもあったが、参加者が29名と少なく、比較的余裕をもって進んだと思う。

 拙作は、10月27日付けで掲載した。

Photo 教育会館での2次会では、木畑晴哉氏「グレイドーン」(灰色の夜明け)というジャズピアノのアルバムをかけたりした。

 その後、いつもの〈三幸園〉へ。

 テレビでアジア野球選手権をやっている。2回くらいから見始めて8回裏まで、ちらちらと見た。成瀬もがんばり、今大会は大村という名前出ているサブロー選手も同点打。やってくれました。

 砂肝の甘辛煮がおいしかった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

アンチョビ。

 今日の授業で、シェイクスピアは言葉の発明家であった、という内容の文章を読んだ。

 シェイクスピアの生没年は〈1564-1616〉で、これを「人殺し・いろいろ」と覚えるのは有名。劇中でいろいろ殺しちゃってるからである。

 そのころ、英語は各国語を取り入れたり、既存の単語に意味を付加したりして、語彙と意味を増加させたという。中には、アンチョビとか、スキムミルクとか、ネゴーシエイト(交渉する)とか、あるいは、ヒントなんていう新しそうな語も含まれるそうだ。

 ちなみに、ローマのトッティ選手(イタリア人)は、「シェイクスピア」って誰が書いた本なの? と言っておバカっぷりを発揮したそうだ。(作り話だろうけど。)

Photo_2Photo   夜は、近くの〈コパン〉で。

 小海老とポルチーニ茸のフェットチーネが最高。香りの組み合わせが良い。他にもムール貝のトマト煮込みがおいしかった。スープに貝の味が染みこんでいた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2007年11月 | トップページ | 2008年1月 »