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空の空。

Photo  風が無いからだろうか。まだまだ暑い9月9日。午前中からクーラーをつけて過ごす。

 竹山広『空の空』を読む。竹山さんが歌集をお送りくださるのは初めて。面識もないのだが、これまでなんどか書かせていただいたからか。どなたかかのお口添えか。とてもうれしい。

 この第8歌集で大きく変わったところはない。しかし、これまで同様、人間の脆さと強さをストレートに伝える簡素な作り、言葉によって地球や時代と対峙する力、などなど、まさに究極の現代短歌である。

・かがやきて声あぐる水この川のかの日の死者をわれは語るに

・息絶えし兄の傍へにたまはりしかのまどろみのたふとかりしか

など、長崎での被爆のことが深い水脈から染み出るように出てくるところは心を打つ。

 ほかにも、ご高齢の日常生活のなかで、死というものを現実的に意識されながら、どこか突き抜けている感覚なども、なかなかでないものだ。

 書き出すと長くなる。ぜひ、お読みいただければうれしい。価値ある一冊です。

(砂子屋書房 3000円 http://www2.ocn.ne.jp/~sunagoya/

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