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『妻へ。千年待たむ』

Photo_90  桑原正紀さんの最新歌集『妻へ。千年待たむ』(短歌研究社)を再読。

 おととしの4月に奥さまが脳動脈瘤破裂で倒れられてからの作品。絶望的な場面から、徐々に桑原さんの献身的な看病によって、奇蹟的な回復をしてゆく過程が詠まれている。

 批評とかコメントの余地の無いほどの愛の歌集である。

・妻よ、汝(な)が命この世にとどまれど汝がたましひのいづこさまよふ

・こんなにも熱心に妻の手をとりしことなかりしよ婚前婚後

・かへりみて思へば妻のおしやべりの大方は誰かを案ずる言葉

・風になびくほつれ毛をふと掻き上ぐるその仕草はやもう元の妻

 こうして引用すると劇的な歌ばかりになってしまう。しかし、一冊すべての大連作であり、日々の詳細が述べられていることによって、読者を引き込んでゆく。長文の「はじめに」を含めて、書きづらい具体があってこそ全体が生きている。ソフトカバー製本であることも救われる感じがする。

 毎日、病院に行かれているという肉体的・精神的ご苦労もあまり口にされないが、桑原さんだからここまで愛をこめてご病気の奥さまに接してあげられるのだろうと思う。

 辛い内容であるけれど、ついつい手にとって読んでしまうのは、桑原さんの明るさに、自分も救われたいという気持ちがあるからなのかもしれない。

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杉浦忠。

Photo_34 中間考査明けの日。気圧の影響もあるだろう。まったりとしていた。

 夕方、いつもの栄寿司に居たら、杉浦忠の話をしているお客さんがいて、むりやり話に少し加わった。杉浦氏は、私にとっては高校のときに南海ホークスの監督になった伝説の人で、現役時代は知らない。その方とは懇意だったそうである。

 下手投げの系譜は、杉浦→山田久志→渡辺俊介(千葉ロッテ)という話もあった。その間に、元ロッテの仁科時成投手がいたことを思い出した。ノーヒットノーランを9回2死で逃したことが2回ある、ということで有名だが、なかなかスゴイ制球力の人であった。

Photo_36 長嶋一茂の話のときに、桑原正紀さん(立教高校で当時野球部部長だった)の名前を出したらご存知であった。イッツ・ア・スモール・ワールド。

 食べ物は、自然薯とマグロの中落ちがうまかった。鯵もいまが盛りか。

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木畑晴哉トリオ。

 中間考査最終日(4日目)。10科目を終えて、生徒の雄たけびが聞える。でも、明日からすぐに授業再開。

 おとといの「棧橋」批評会のときに購入した、木畑晴哉トリオのCD「グレイドーン」を聴く。灰色の夜明け、という意味。

Photo_89 Photo_86「心に響く、伸びやかで美しい音色。絵画的なオリジナル曲。今、日本の若手でもっとも期待されているピアニスト木畑晴哉の初のリーダー作。」

と帯にある。ジャズピアノのことはよくわからな いけれど、聴いていて心地よいアルバムである。むかし小曽根真をよく聴いていたときのことを思い出した。

 「波照間」というタイトルのオリジナル曲が特にいい。波に身をゆだねるような静かな気持ちになる。

 関西を中心にライブをやっているようだ。ホームページは以下のアドレスから。

http://members.at.infoseek.co.jp/kibayan/

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烏冬。

  千葉聡さんが、連載しているポプラ社のページに引用してくださった。  http://www.poplarbeech.com/ 右上の、「一時間目、短歌。」からご覧いただけます。

Photo_31  きょう、大久保駅の辺りを歩いていると、こんな看板があった。

 カラスにフユでウトン。ハングルもウドンと書いてある。安い・おいしいは、中国語では、ピエンイー・ハオツーと書いてある。ハングルは、よく読めない。

 まさに大久保である。

夕方、NHK-BSで、阪神対千葉ロッテの試合を見る。青野の満塁ホームランなど。昨日につづき圧勝。昨年1勝5敗の相手にとりあえずお返しというところ。

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「棧橋」90号批評会。

Photo_23Photo_24   「棧橋」90号の批評会が、竹橋の日本教育会館で行われた。午前10時半から5時まで。休憩は合計30分くらい。(↑竹橋交差点)

 巻頭の、大西淳子さんの力作96首詠に約45分、そのほか巻頭24首詠5氏にそれぞれ約15分くらいかけて、じっくり批評をした。よって、その他は駆け足になってしまった。

 時間不足をみんな意識していたこともあろう、なかなかいい意見が出にくかったようだ。途中から、語法の間違いや意味不明な点の指摘ばかりが目立ち、大きな肯定的な意見が少なかったのは残念だった。場の雰囲気とか流れというものはある。

Photo_25Photo_26   5時から、同じビル9階で懇親会。その後、いつもの〈三幸園〉に場所を移し、一番遅い人6人は11時過ぎまで語り合った。お疲れさま。

 

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刀削麺。靉光展など。

 中間考査2日目。

  新大久保の〈一六八〉で昼食。店名は変だが味は良い。特に、刀削麺(とうしょうめん、面とも)があるのがうれしい。山西省の名物料理で、現地でもときどき食べた。宮柊二は食べることはなかっただろうけれど。

 小麦粉のカタマリを削ってそのまま湯の中に入れるもの。だから、初めは太目に、後は細めに削って茹で具合を調整するらしい。今日は、葱油刀削麺。それに、チャーハンもつける。フツウにうまい。

Photo_21Photo_22   

 その後、

 竹橋の国立近代美術館へ。〈靉光展〉を見る。生誕百年。靉光(あいみつ)の作品はどこかで見て、印象に残っていた。シュールのものあり、写実あり、その両者が融合しPhoto_85 たところの不思議な世界である。シロウトには分かりにくい画風だった。

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〈きむら〉でハモ。

  中間考査の初日。隣接する私立高校は、「はしか」のために休校になっているが、わが校の生徒たちはみんな元気。はしか、は英語でミーズルズ(measles)という。響きだけならかわいいのだけれど。

 夕方、自宅近くの日本料理〈きむら〉にゆく。長崎の鱧と静岡の鮎を食べに来ませんかと誘われたのだった。

Photo_17Photo_18 鮎の「うるか」も食べる。「うるか」は、卵巣・内臓・精巣のものがあるらしいが、どれかは聞きそびれた。

 ケイタイのカメラ(130万画素)で撮ってみたが、おいしさが伝わらない写真になってしまった。揚げ茄子の煮浸しも曇ったまま。

 〈十四代〉というお酒を飲む。香りがふくよかで魚に良く合う。

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「棧橋」90号作品。

 チャンピオンズリーグの決勝戦を見るために、3時半ごろ起床。6時前まで試合を見てから、出勤。サッカー好きの生徒たちは(中間考査前日ということもあって)眠そうであった。

 先日、「コスモス」の作品をこのブログに転載したところ、予想以上の好意的な反応をたくさんいただいた。そこで、今度は「棧橋」最新号の作品を転載したい。

Photo_84 短歌雑誌はほとんど流通していない。作品が多くの方々の目に触れる機会となるならばうれしい。

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深川めし。

 大会の初日。新宿から〈あずさ〉に乗る。あづさ、と美しく表記してもらいたいのだが、こればかりはしかたない。

001_29 新宿駅で買った「深川めし」弁当を食べる。もともとアサリの煮込みご飯を指すはずだが、予想に反して、穴子とハゼの甘露煮も乗っている。さすがに、アサリご飯だけでは商品にならないのか。贅沢な日本人。

 ハゼなんて、久しぶりに食べた。

 小学生のころには、父親に連れられて、お台場によくハゼ釣りに行ったものだ。だいたい一日で100匹程度は釣れた。子供でも飽きない釣りである。まるごとテンプラにして食べた。今となって、いろいろ連れて行ってくれた父親に感謝するのである。

 ときには、東西線の行徳の方にも行って釣った。高野さんのお住まいの関係でたびたび行徳地区に行くのは不思議な縁である。

 今の開発されたお台場地域に行くと、ついつい昔話をしたくなる。歳をとるというのはこういうことなのか、と先輩方の気持ちが分かる気がする。

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そらいろ短歌通信。5月18日。

 松村由利子さんのブログ、「そらいろ短歌通信」に一首ご紹介いただきました。

http://soratanka.seesaa.net/

 光栄なことです。ありがとうございます。

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「コスモス」全国大会@松本③。

039040_1 会場は松本市のホテル。そこからの眺めはとてもよかった。東京に暮らしていると、山を見る機会があまりない。毎日、こういうすごい山を見ている人は思考が違ってくるのではないかと思う。

 2日目。歌会は、半分に分かれて、奥村晃作さん、仰木香織さん。

 仰木香織さん(奈良在住)は、故仰木彬氏(プロ野球監督)の元夫人である。ずいぶん前に離婚されてからも、たびたび電話などで励まされてきたとか、離れて暮らしてからの方が二人の間の距離が縮まったようだ、などとおっしゃられていた。なるほど、そういうものか。

 私は仰木さんのグループ。やさしく丁寧な批評であった。

 その後、奥村氏の短歌史の話を聴く。近著『ただごと歌の系譜』を20分で語られるという、お得なもの。明治以降に始まったと思われている「短歌」(和歌ではなくて)の歴史は、実はさらに100年遡るというもの。奥村さんがいうのだからそうなのだろうと思う。

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「コスモス」全国大会@松本②

019_2017_19016_11027023_2028_2   今回の大会は、参加者約160人。最高齢95歳の方がお二人、宮英子さんが90歳。30代は私一人。40代もひとり。50代が22人。なんだかなあ。

  初日の夕方から宴会。

 かつての松本での大会(1982年)のスライドを見る。いつもの出し物もある。地元の和太鼓チームの演奏はよかった。が、他の支部の方々の学芸会的な歌などは、ちょっと前時代的であるなあ。

 写真は、挨拶をする宮英子さんなど。スライド(左)の女性も宮英子さんである。右は発表をする奥村晃作さん。

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「コスモス」全国大会@松本①。

 「コスモス」第一全国大会に参加。長野県松本市。

 新宿9時発の〈あずさ〉で11時56分に松本着。新幹線でないと時間がかかる。こういうわがままが、全国の(ムダな)新幹線建設を後押ししているのかもしれない。駅前には、「新宿・松本間2時間を目指す」というような看板があった。

 通常の大会は初日に歌会、2日目に周遊。だが、今回は美術館の開館日の関係で、例外的に初日に周遊があった。

005_21008_16  まず、豊科近代美術館へ。宮柊二のおじにあたる、宮芳平画伯の作品やアトリエの再現などを見る。(こういう画風。とてもよPhoto_79い。)

 

その後、碌山 美術館、わさび農園などを見学。

009_30012_21  晴天であったが、風が強く、屋外に15分くらいいると寒く感じた。

奥村晃作氏のページにも詳細にアップされている。http://www5e.biglobe.ne.jp/~kosakuok/nisi.html

 

 

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アジサイの高校生。

Photo_14Photo_15   中間考査が来週の金曜日からにせまる。授業を終えても、ひたすら問題作りに取り組む。「コスモス」編集会にも夕方になってから駆けつける。

 途中、大久保の路上で、アジサイに出会う。これから咲くというところ。アジサイの高校生という感じか。ひらく前のわくわくする感じがとても好きである。

Photo_1Photo_16  編集会を終えていつもの「美たか庵」へ。定番の野菜炒め、野菜煮など。さすがに、カキフライはない。質素なものである。

 みなさん御心配の狩野一男さんは、驚異的な回復で、3ケタの引き算を暗算でできるし、新聞も読めるようになっているそうです。お書きになる文字も以前よりも上手になったとか、ピュアなお気持ちになられているとか。

 明日から2日間、「コスモス」全国大会@松本。

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コッペリア。

 研究日。夕方、初台のオペラシティにゆく。

Photo_10Photo_11Photo_13  まず、53階の〈つな八〉で食事。穴子と新タマネギのボリュームがよかった。塩も、抹茶、柚子、おぼろ昆布の味があってきれい。小海老の掻き揚げ丼はご飯とタレをおかわりして食べた。

Photo_77  その後、新国立劇場に移動。バレエ〈コッペリア〉を観る。ローラン・プティの演出。バレエはあまり観ないけれど、すごいことはわかる。ユーモラスで大胆な演出ながら、素人の私にも十分楽しめる。こういう歌を作りたいものだと思う。

 人間の肉体って美しい。そういう肉体を作らせる人間の精神も美しいのだ。

 オペラは、字幕を追うのが視力の悪くて遠い席に座っている私にはたいへん。その点、音楽と動きに集中できるバレエは良い。きれいな男女が登場するので感情移入しやすいし。

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巻頭。

Photo_75Photo_76   「コスモス」6月号が届いている。

 なんと巻頭の、それも一人目の作品に選ばれている。目次の裏で、268ページある雑誌の4ページ目というのは名誉なことである。自分では気に入っている作品だが、分かってもらいにくい系統のものだから、なおうれしい。ここに転載して自祝したい。

 それにしても、ご病気の狩野さんに代わってがんばって定期発行に奮闘されている方々には頭が下がる。ありがとうございます。

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コールドフィッシュ。

Photo_5Photo_6  いろいろあって驚くこともあった水曜日。順調に学校生活は進んでいる。

 仕事終わって、いつもの栄寿司を訪ねたが休み。恒例の春休みに入っているようだ。ウワサだと、マダガスカル島方面に行っているという。

Photo_8Photo_7  代わりに「仙力(せんりき)」にゆく。安くてうまい店。

 すみいか、あんきも、あら煮、ホタルイカ、など。カツオはにんにくおろしをつけて食べる。

 英語に「コールドフィッシュ」(cold fish)、よそよそしい人、という表現がある。(比較文化論に登場する)けれど、そのコールドフィッシュがまことに美味いのである。 

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無茶苦茶。

Photo_4  授業を4つ終えて、新宿住友ビルへ。朝日カルチャーセンターの講座。(センターとセントーは近いが違う。)

 始まる前に、〈ゴーヤー&ヤーコン〉ジュースを飲む。ほとんど苦いだけなのだが、最後の一線は超えていない感じ。ぎりぎり飲めた。

 高野公彦『般若心経歌篇』と横山未来子『花の線画』について話す。他にも、『古語類語辞典』(三省堂)を紹介する。現代語から古語が引ける便利な辞書である。

 『般若心経歌篇』に

・無茶苦茶の〈茶〉は何の意味 脈絡もなく思ひをり泥(でい)のごとく酔ひて

Photo がある。某ホームページに(一説にということだろうが)、

もともとは茶の湯の世界から派生した言葉で、「茶道の心得がなく、礼儀作法を知らないこと」さらには「来客に茶も出さない常識はずれ」を指して言ったりしたようだ。又、苦いばかりで甘・渋・苦のバランスのとれていない茶を苦茶と表現した。つまり無茶苦茶とは、「やりたい放題」ということである。

と書いてあった。なるほど。

 写真は新しくしたケイタイで撮ってみた。悪くないですね。

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オーマツ選手。

Photo_73  先日、千葉マリンスタジアムでオーマツ選手のグッズを何点か見つけた。オーマツという名前の他人は彼しか知らない。そんな名前の選手が、あろうことか千葉ロッテに入ってきたのは恐ろしい偶然である。(←うちわ)

 大松尚逸(オオマツショウイツ)選手は、昨年の序盤に8本のホームランを打って期待されたのだが、その後だめで、打率.217。今年も、バレンタイン監督に期待をかけられていたPhoto_74ようだが、2割以下の打率で2軍に落ちている。

 そんな昨年の成績なのに、いくつかグッズがあるのは、今年の期待値が高いからなのか、グッズというものは前年の早い段階から計画されて、途中で止めたりしないものなのか。不思議なものである。

 サッカー好きの妻に見せると、10番という背番号に反応していた。サッカーのエースナンバーは10なのだ。これも偶然。(←ケイタイストラップ)

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妙典。

004_32  用あって高野氏宅へ。地下鉄東西線妙典(みょうでん)駅で待ち合わせて、昼食をごちそうになる。ビールは自粛。氏はご飯をおかわりしていた。

 マンションの名前は〈行徳ハイム〉だが、行徳駅からは徒歩20分くらい、妙典駅からは5分くらい。新駅だと思っていたのだが、2000年1月開業だった。もうそんなに経っているの001_28か、と驚く。

 近くにある姉歯某の自宅を通りがかる。感懐はなし。そういえば、イギリス人英会話講師がバスタブに埋められてしまった事件もこの近くであった。

 

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ミュン・バベル・バルト9。

002_28001_27  用あって新宿へ。御苑近くのベトナム料理〈ミュン〉で昼食。ベトナム料理というか、鶏カレー、鶏のレモングラス焼き。

 そのあと話題の〈バベル〉を見る。モロッコ、メキシコのシーンはいい。だが、そこになぜ東京のシーンがからまなといけないのか。よくわからなかった。玄人受けしそうだが、やりすぎという感じもある。

003_32  見たのは新しくできた〈バルト9(ナイン)〉というところ。バルト(wald)はドイツ語(「森」の意味)なのに、なぜナインという英語が続くのか。徹底していない。だが、雰囲気のとてもいい映画館。インターネットで座席指定、購入ができた。特に音響のいいかもしれない。

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一挙8点。

004_31005_20 研究日。思い立って、千葉マリンスタジアムへ。今年初マリン。対ソフトバンク。

 自宅から1時間半以上もかか010_16006_22 るので、足が遠のきがちだか、やはりホームはいい。生きるための大きな力をもらう気になる。

 試合は、新垣の乱調、7四死球で快勝。5回だけで8点もとる。久保もがんばって試合を作った。1塁側はかなり入っていた。すごいことだ。

 約30年間のロッテファ生活。昔話をすれば長くなる。千葉マリンに来るといつも泣きそうになる。

 

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『新響十人』

Photo_72  友人Sさんから、『新響十人』(北溟社)が届いている。1980年から1970年までの10人の作品抄出、歌論、エッセイなど。私は理由あって断った企画。

 まず、島田幸典さんのところを読む。いつも腰の座った鋭さに脱帽し、信頼する歌人である。

「読者を意識して詩作する、とは読者の欲求を手前勝手に忖度して書くというのとは同じではあるまい。読者という〈他者〉の眼を詩作の工程に前もって組み込むことで、書き手は小主観に陥る弊を免れるとともに、幾世代にも亘る読者による淘汰の過程の、ほんの一部でも先取りすることが可能になる。」

と4年前のある雑誌で述べている、島田氏の姿勢を見ていると、短歌というこの「古典的」な詩形にじっくりじっくりと取り組んでいこうという勇気を与えられる。やはり、こういうアンゾロジーは貴重である。

 永田紅さんのエッセイにも目を奪われた。それは後日。

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幸綱さん講座。

 夕刻、現代歌人協会の講座に行った。今日は佐佐木幸綱さんに、坂井修一さん、永田紅さんが聞く、という会。

 前回(三枝昂之氏)にくらべて、聞き手が自分独自の質問や感想を言っていたのがおもしろかった。その代わり、全体的には散漫な印象。

 幸綱さんによると、人間は〈川、海、湖〉のどれかを好む傾向があるという。幸綱さんは自身を「川好き」と規定していた。おそらく、高野公彦さんは「海好き」で、私は「湖好き」タイプになるかもしれない。

 幸綱さんがオランダ滞在のときに、永田家に送ったチューリップの株がまだ残っているという話になった。そこから、株式の株(ストック)というのは、新種のチューリップに投資したことが、言葉の由来になっていると聞いた。

 司会の松平盟子さんの抽象的で大づかみな質問を、幸綱さんが、それはむずかしいなあ、わからないなあ、と何度もかわしていたのもおもしろかった。

 次回は、高野さんに、吉川宏志さん、東直子さんが聞く。司会も穂村弘さんという豪華版。6月20日(水)午後6時から。神保町の学士会館。みなさんで行きましょう。

 詳細は以下。http://homepage2.nifty.com/gendaikajinkyokai/sakusaku/3_1.htm

 

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『旅地図』

Photo_71  『池澤夏樹の旅地図』(世界文化社)という本を読んでいる。というか、主要な部分は読んだ。インタビューやエッセイ的な文章、それに写真をまとめたもの。(地図の本ではない。)

 池澤夏樹ももう60歳を超えたというのが信じられない。彼の仕事は膨大なものだが、その一部をときどきかじるだけでも、たいへんなインスピレイションをもらえる。高野公彦にも共通する、柔軟な頑固さというのか。理科系アタマの文系思考というのか。

 もちろん、東京以外のところへあちこちを行って深い洞察をするこの作家に憧れがある。しかし、私の人生ではとうてい同じことはできない。だから、ちょこっと読んで、池澤氏の辺縁にいることを喜んでいるだけなのだ。文体が好きなのだろう。雑文でも何でもいい。大人の教科書というようなものだろうか。

 千葉ロッテは25安打13得点。成瀬の完封。

 勤務校(高校)のサッカー部が都大会(64チーム)に進出したという。30年ぶりの快挙らしい。(特待生はいません。)

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3年ぶりの歯科医。

 4連休の翌日。

 3年ぶりの歯科医にゆく。3年ぶりだとわかったのは、診察前のこと。「たしか去年の前半あたりに来ました。」と言うと、カルテを基に訂正された。時が経つのが速くなっている感覚は、老化現象だろうか。定期的にその前を通りかかる歯医者さんだから、記憶がそのたびに刷新されていたのか。

 歯科技術は確実に進歩しているようである。10分ほどで終了。プラスチックを詰めるという手法。20年前にはそんなことはされなかったように思う。こう言うのも、すぐに昔の話を持ち出すという老化現象だろうか。

 仕事とはいえ、日々他人の口の中を覗き込んでいる歯医者さんは気が滅入らないのだろうか。人生の貴重な時間をそんなことで潰してしまって。ちょっとの高給くらいでは償えないと思うのだが。(なんかおかしいな。)

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大潟村。

 夕方から読書会。司馬遼太郎「街道をゆく」29巻『秋田県散歩・飛騨紀行』の「秋田県散歩」の部分の後半。

 八郎潟干拓地の部分から始まる。司馬さんは、いろいろ述べるけれど、結局は「歴史の皮肉」という表現以上、糾弾や批判をするという書き方ではない。(1986年初出。)

 私自身、9年前の中学の修学旅行の引率で、大潟村(つまり八郎潟)を訪れた。(意識ある社会科教員の価値ある企画であった。)

 10月末、われわれのために刈り取りを数日待ってもらっていた稲を、機械で豪快に刈り取っていった様子はまだ鮮明に覚えている。幸福感というか満腹感というか、満たされた気持ちになったものだ。日本人として植えつけられてきた根源的な感情だったかもしれない。

 そのあと、大潟村に入植した米作農家の話を聞いた。北海道から移住した人が、秋田は暖かい、と言っていたのが印象にある。東京からすると、秋田も十分寒いはずなのだが、大きな違いがあると聞かされて驚いたのだった。

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フランス語の口上。

 昨夜は〈パリ・オペラ座歌舞伎公演〉(NHKテレビ)を見た。今年3月の、市川団十郎、海老蔵、亀治郎らの公演である。

 「勧進帳」「紅葉狩」。それに「口上」もあった。フランス人の視点で、つまり歴史的・文化的背景が違う人がどう見るのかなあ、と考えながらの視点で、ハラハラしながら見ていた。

 フランス語の「口上」には驚いた。メインの団十郎はかなり長くしゃべっていた。私が英語で言おうとしたってタイヘンなくらいの長さと内容。やると決めてやってしまうところはさすが一流の役者である。海老蔵の発音もよかったし。

 終演後、ふつうはやらないカーテンコールを繰り返しやっているのも不思議だった。定式幕を上手から下手へひくのだって、フランス人には新奇に映っただろう。なんだか感動した。

 家人は、善悪の戦いや女形の踊りの所作に、インドネシアのバロンダンスやレゴンダンスとの共通点を指摘していた。やっぱりアジアであるなあ。

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がんばれ清水直行。

 〈千葉ロッテ対楽天〉をNHKでちらちらと見る。清水直行が開幕以来勝っていない。地味だけれどしっかりとしたエース。めげないでがんばって欲しいと願う。前回はダルビッシュに0-1で負け。今回も満塁ホームランだけだ。がんばれ清水。

 明日、千葉マリンに行く予定だったけれど、原稿・読書など溜まっていて行けそうにない。時間の使い方が悪いのだ。遊びすぎでもある。

009_29005_19003_31013_16 夜は、近所の〈一の酉〉にゆく。「レバーにんにくおろしを乗せ」が初めて。紫蘇入りつくねや、黒胡椒手羽先がうまかった。

 先日の授業で、「彼はワタシに指輪をくれた」と「彼はワタシに手羽先をくれた」を聴き分ける問題があった。リングとウイング(ring/wing)の違い。正解が〈手羽先〉の方で、生徒は怒っていた。馬鹿らしくひどい入試問題。ちなみに、武蔵大学。

 そのあと、これも近くの〈季の葩〉(ときのは)でケーキを食べる。地元の名店には人が集まる。なんでも新宿に行けばいいというものではない。

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味王など。

 昨日なのか今日なのか、チャンピオンズリーグ〈ミラン対マンチェスターユナイテッド〉を生放送で見る。午前3時45分から。90分で決着がつく。

 完璧なゲーム内容。点をとる選手よりも、中盤でしっかりと守るガットゥーゾがやはりえらいと思う。やはり、目立つフォワードの選手よりも、地味に相手を潰す中盤から後ろの選手の方を尊敬してしまう。ホッチキスみたいな存在だろうか。

 午後2時から、勤務校の吹奏楽部の演奏会を聴きにゆく。知り合い、保護者が多くて、ちょっと気恥づかしい。〈ベサメムーチョ〉は「たくさんキスして」の意味だと知る。ムーチョは英語のmuchだと思い出す。

002_27011_18007_31005_18     その後、沼袋(中野区)の「味王」にて、夕食。

 いつも外れのない。中国人シェフとウエイトレスのお店。小貝柱・海老・イカのクリーム煮、卵とトマト炒め、などが特においしかった。

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連休の谷間。

 連休の谷間、とは言っても、この二日間、街も電車もそれほど空いていなかった。休暇のとり方の変化なのか。

 職場のアメリカ人に、ショーワの日とは前天皇の誕生日だ(ついでにブンカの日は明治天皇の誕生日だ)と教える。アメリカでは、ワシントンの誕生日とリンカーンの誕生日がともに2月にある。二日間を祝日にしている州と、合わせて一つの祝日(プレジデンツ・デイ)にしている州とあるらしい。

 昨夜のチャンピオンズリーグ準決勝〈リバプール対チェルシー〉をビデオで見る。壮絶だがファウルが少ない、これぞサッカーという見ごたえある試合。商業衛星システムに料金を払って見る価値はある。

 日本時間午前3時45分、現地リバプール午後7時45分キックオフ。試合開始時はまだ明るいようだった。ヨーロッパの夏は遅くまで明るいのだと思い出す。

 磁気のビデオというもので録画再生しているのは、なんだか原始的に思われてきた。

 断片的に。

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NHK語学テキストの表紙。

Photo_67Photo_69 今年度のNHK出版の語学チームはがんばっている。テキストの表紙デザインのことである。

 これまでは(おそらく20年以上)、講座個々のデザインは似ていても、それぞれのテーマカラーが違って、一目でどの講座か識別できるようになっていた。

 ところが、今年は違う。一目でNHKの語学講座ということが識別できる。しかし、どの講座かは、タイトルを読まないと分からない。ただ、いくつもの講座を聴いている人は多くないだろうから、これでいい。

 スキャンしたように、〈英会話入門〉と〈ビジネス英会話〉の4月号は、ほぼ同じ表紙。

 おそらく内部では、大きな異論もあったことだろう。実際に不便もないわけでもない。

Photo_68  それでも、イメージチェインジ、というか気分転換を図ろうとしたNHK出版の意図はよくわかる。自分も、これくらい大胆にものごとに取り組みたいものだと思ったしだい。

 5月号は紫色で統一されている。6月号が楽しみだ。

 

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