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『天の腕』批評会など。

 午前中に、中野区議会議員選挙の投票を済ませる。人口31万人なのに、なんで40人も議員が必要なのか。15人でいいではないか。

 知っている人もいないので、外国語ができるという30代の女性候補に投票。それくらいしか基準がない。中野区のエラいのは、即日開票しないことだ。少しは節約になる。

 午後、市ヶ谷の私学会館へ。棚木恒寿(コウジュ)歌集『天の腕』の批評会にゆく。所属の「音」の方々の他に、「まひる野」や京大短歌、関西方面の方々が多くお見えだった。

 玉井清弘さんにお会いできたのはよかった。

 初期作品は良く、近作は「もって回った言い方で、論理が引っかかる。隠されている部分がある」と思っていたので、他の人の読みを知りたかった。

 パネルの中では、

 斉藤斎藤さんの「わかるけど、実感としてとれない」「安いドラマ性」「抽象化しちゃっていいのかなあ」

 花山周子さんの「率直でない」「見せ場をぼかしている」「もっとすんなりやれる」

 桜井健司さんの「策士策におぼれている」「思わせぶり」

 といった発言に共感した。とくに、花山周子さんはきちんと言葉を読んで批評していてすばらしかった。

 私はいい歌として、

・あ、ではなくああ、であろうか学校に踏み入るときの人の言葉は

・陽の下をつらぬく虹と思うまで生徒のつきし嘘のしずけさ

・君が刃を当てて回せる梨の実の皮のほうより滲む水あり

・人間が水を運ぶということのこのごろ減りて馬穴は売れず

を挙げて発言した。こういうすっきりとした秀歌の路線を応援したい。あまりカッコつけなくてもいいんじゃないかなあと思う。

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