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幸綱さんの反撃。

 角川「短歌」3月号の松村正直さんの時評に対して、4月号に佐佐木幸綱さんが、強烈に反撃を書いている。ちょっと幸綱さん大丈夫か、というような感情をあらわにした怒り方である。

 個人的には、3月号の松村さんの文章は明快ですばらしかったと思う。論点には全く賛成する。ただ、書き方が少々きつかったのかもしれない。私は、幸綱さんだって人間だから読み間違うこともあるねえ、と思っていたくらいであった。

 焦点の、花山多佳子さんの歌2首、

①エレベーターとまちがへてわが家の呼びリンを押す人がゐる年に二、三度

 は、十分にありうる話だし、(フィクションだとして)あり得るものとして提示されていると思う。

②一車輛に乗り合はせたる運命の扉がひらきわれが降りゆく

 の、「乗り合わせたる」が修飾する語句も、私も松村さんと同様に。「運命」としかとれない。幸綱さんはかなり自由に解釈しているけれど、強引過ぎるのではないか。

 また、幸綱さんは、花山作品を取り上げたことを「結社派閥的」としているけれど、松村さんにはそんな意図は無いと思う。作品の優劣に言及してはいないからだ。

 最後に、幸綱さんが松村さんを「三十半ば過ぎの中年男」と言っているのは、同い年の私にとってややこたえた。

 そんなところ。

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