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クラプトン。

 生徒から、エリッククラプトンのライブCDをもらって、聴いている。

 昨年の12月の東京公演のもの。オーディエンス版とか言っていた。

 3年前の武道館公演の雰囲気を思い出す。ゆるやかに始まってゆるやかに盛り上がる。ギタリストとしてのクラプトンが自在にやっているという感じ。今年3月で62歳。日本公演17回目の余裕を感じる。

 エリックの日本での楽しみのひとつはトンカツであるという。その生徒は、原宿あるそのトンカツ屋さんの地図までプリントしてくれた。お礼におごってやらねばならない。 

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『語りかける季語 ゆるやかな日本』

Photo_28  宮坂静生著『語りかける季語 ゆるやかな日本』(岩波書店)を読む。小島ゆかりさんのお薦めによる。

 日本各地には、婿投げ、春節、うりずん、つるし雛、闘犬、蝦夷梅雨、日の辻、蜘蛛合戦、だだちゃ豆、ガサ市、寒緋桜、などその土地の貌を映し出す季節の言葉がある。

 これらの言葉を「地貌季語」と称して、その発掘に努めてきた著者が、一七八の地貌季語をとりあげたユニークな季語集。

 と紹介されている。一語一ページ。行事関係が多く、食べ物、植物などが次ぐ感じ。

 ふるさと文京区の〈蒟蒻閻魔〉が「新年」に出ている。なつかしい。東京ドームから北へ徒歩5分くらい。源覚寺の木造の閻魔さま(右目がひび割れている)のことだ。〈閻魔通り商店街〉にはよく買い物に行った。考えてみてもみなくても、奇妙な名前である。

 宝暦年間(1751~64)に目を患う老婆が願をかけたところ、満願の日に閻魔さまは老婆に右目を与えた。ご利益に感激した老婆は好きな蒟蒻を絶ってお礼に供えたという。

とある。東京だってひとつの地方なんですよ、東京人にもふるさとをください、とつねづね思っている私にはうれしいいページであった。

 他にも、いぶりがっこ、かんずり、などもある。「かんずり」という新潟の唐辛子系香辛料は、以前、「棧橋」の先輩にいただき、しばらく大事に使っていたことがある。湯豆腐にほんとによく合います。

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『小高賢作品集』

Photo_27   『小高賢作品集』(柊書房)が届いている。

 このシリーズは、本阿弥書房の、高野公彦、佐佐木幸綱、伊藤一彦、河野裕子、田井安曇の作品集のシリーズを引き継ぐもの。(つまり、影山一男さんの手による。)すでに、香川ヒサ、小島ゆかり、栗木京子が出ている。索引、年譜、解説がある。本文も8首組で読みやすい。(ちなみに、香川版・栗木版は、私が解説を書かせていただいた。)

 解説は吉川宏志さん。

 小高賢は、人間関係のなかでどのように自分の〈役割〉を果たすのか、〈役割〉は本当に人間を幸福にするのか、というテーマを繰り返し歌ってきた。

 (第二歌集『家長』について)当時は男性が家族生活をリアルに歌うことはまだ珍しかったので、特に衝撃力があったのである。

 自分が生きているなかで感じたものを、嘘のない言葉であらわそうとする意識は非常に強いのである。

 など、端的に小高の特長を言い表していてさすがである。

 自筆年譜も、小高さん特有のキレのいい流れるような文章で、読み物としても楽しい。

 小高作品は、現代を考える上で必読である。もし、まだお読みでないかたがいらしゃれば、ぜひぜひ読んでいただきたいと思う。

(柊書房03-3291-6548)5700円。

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「棧橋」89号批評会。

Photo_25  「棧橋」89号批評会に出席。竹橋の日本教育会館。

 「棧橋」は季刊で、毎回、基本的には東京で批評会を行っている。日曜日の10:30~5:00まで。冒頭の全員の近況報告と休憩を除いて、正味5時間くらい。毎回約30人の作品を相互批評する。つまり、一人の作品(基本は12首、ときに24首、48首、96首もある)あたり平均10分である。なかなか濃い。

 もちろん、自作に対する批評以外の批評を間接的に聞くことが主となるわけである。

 昨日は、高野さんが好調だった。

・ふだん上手に細やかに作っていて、たまにすっきりしたいい歌ができるよりも、茂吉のように、ふだんから単純な作品を作っていて、たまにとんでもなくスゴイ作品ができる、という方向を目指すべきだ。

・「浅間山」に〈あさま〉とルビを振るのでなく、「浅間」と書くべきだ。それは、「八十歳」に〈はちじゆう〉とルビを振るのでなく「八十」と表記すればよいということ同様である。

 などなどなどなど。

005_6008_10   批評会のあと、同じ建物で懇親会、その後近くの中華「三幸園」へ。ここの餃子を食べるのも、批評会の日の楽しみのひとつである。

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みつまた、など。

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020_8 午後、ふらりと新宿御苑へ。風が強く、寒かった。駅近くで8度という表示があった。

 白梅紅梅と寒緋桜は見事。だが。樹齢100年という白木蓮のつぼ018_4 みもきれいであった。木蓮は私の好きな花。もうすぐだ。がんばれという感じ。この赤い花は蘇芳でしょうか。教えてください。これもよかったです。

022_4  いちばんの収穫は、きれいな三椏(みつまた)を見られたこと。

 明日は国立大学の前期試験。

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メリメロ。

   今日は疲れた。獣肉が食べたい。

 ということで、自宅近くの「メリメロ」に行く。名刺には、〈フランス田舎料理とうまい酒〉とある。

   ジャック・シラクの水爆実験のあと、フランスと聞くと005_5002_6軽い嫌悪感がある。しかし、もちろん食べ物は無関係。フランスワインもなるべく飲まないようにしているが、いかんせん避けられない。イタリアワインには限界がある。(カリフォルニアワインは置いていない。)

001_7 昨日は、鰯の塩焼2尾(一尾100円)、水菜ツナサラダ、ほうれん草、豆腐、納豆、であった。が、今日は一転してゴウセイ。

 トリッパ(牛の二つ目の胃?)と野菜のトマト煮、仔牛のマディラ酒ソースを食べる。(子羊は食べるときは009_6と表記されるのは、なぜだろう。合掌。)

 デザートは、紫蘇味のシャーベット、ほうじ茶風味のチョコレートケーキ、コワントロー風味のバニラなど。ありがたや。

 期末考査終了まで2週間。

 このあとの(高2・高3年の)2年間で(つまりこの先、一生)授業を担当しない生徒がいると思うと、すでにさびしい。

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『築地正子全歌集』

Photo_24  『築地正子全歌集』(砂子屋書房)が1月に出ている。

 とりあえず、代表的な歌集『みどりなりけり』から読む。平成年代に入ってから、つまり70歳から77歳くらいの歌である。

 老いの自覚を楽しみ、自然との同化を楽しむ。飄々として視線の低いところがいい。変身譚は小島ゆかりにも似通う。好きなタイプの歌が多いなあと思って読んでゆくと、ときにものすごい歌に出会う。

 佐佐木幸綱は〈解説〉で「アニミズムと呼んでもいい。」と言っている。ついでに、彼女を「鶴タイプ」「極めつけの猫タイプ」とも言う。

・忘るべき昨日のためにほろほろと散る白萩の言葉なりけり

・白き塩こぼして一瞬の雪模様と見しはまなこの寂しさならむ

・声閉ぢて石になりたる石なればせめて月光に応答したまへ

・遠き死を見据ゑて紅梅も咲くならむ鬼にあらねば神にあらねば

・飲みくだす寒の井水が胃の底にとどくまで遠き雲を見てゐき

 などが、特に印象深い。

 いままでなんとなく歌集を買わないで来た浅学にとって、5歌集2345首すべて入って7000円は助かる。

 

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俊輔。

 チャンピオンズリーグが再開した。

 と聞いて、何のことかわかる人は事情通だ。ヨーロッパの上級選抜(?)サッカーリーグのことである。国をまたがってチームが試合をするのはすごい。(アジアにもあって、大阪vs大連とか、プサンvsバンコクという聞きなれない組み合わせになる。)

 昨年は、イタリアチームのワールドカップ優勝で満足し、その後の八百長事件始末のゴタゴタで嫌になり、秋冬はあまりサッカーを見なかった。

 だが、今日は、ビデオにとっておいたセルティク対ミランを見た。日本時間朝4時45分開始である。

  かの中村俊輔が所属するのがセルティック(ケルト人という意味。)。その本拠地のスコットランド・グラスゴーで試合があった。そんなものをお金を払って人工衛星から電波を受信して見ているというのはおかしな感じもする。それが、選手の高給につながるわけだ。

 昨日は、試合を見ていてもつねに中村俊輔の位置を確認していた。日本人の悲しさというのかもしれない。

 とりとめなく。

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『みんなで国語辞典!』

Photo_23  『みんなで国語辞典』(大修館)を読んだ。今さらながらとも思ったし、この手の本にだまされたくないとも思った。だが、素直におもしろかった。ふーん。ふーん。ふーん。

 『明鏡国語辞典』のキャンペーンから集まった投稿を基にした、辞書になさそうな言葉を辞書風に並べて解説したもの。新語だけでなく、学校ことばや、専門用語や、オノマトペなどがある。

 しかし、〈学校のことば〉でわかるのは「置き勉」(教科書を学校に置いておくこと)などいくつか。「いかとう」(いかにも東大生)も「おなくら」(同じクラス)も、「メネる」(メネラウスの定理を使う)も、わからない。なんじゃこりゃ。でも愉快だ。

 特におもしろいのが、〈オノマトペ系〉のことば。

 アゲアゲ、あたっ、うにうに、ガクブる、カチカチ、がっぽがっぽ、がばちょ、カピカピ、ギィットンギィットン、ギクッ、キャピキャピ、ぐだぐた、こしこし、こすこす、(を経て)、モフモフ、モミモミ、もおもよ、わしわし。わたわた、わらわら、(に到る。)

 他にも、色味、こじゃれた、食玩、地頭、手櫛、まったり、ランドルト環、などなどの日常の言葉もある。

 感想は、「ふーん」に尽きる。でも、3刷である。 

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チラシ。

Photo_21  今朝、西武新宿線高田馬場駅でもらったチラシである(事件からもう2週間も経っている。その朝のことなんて思い出せない。)(クリ ックで大きくなります→。)

 つい、受け取ってしまったのは、「それでもボクはやってない」(周防正行監督)を先日見たばかりだったからでもある。それは、まさしくホラー映画であった。

 中心は、日本の司法制度の問題点を描くというもの。裁判官の多忙さ、「無罪」を出す難しさなど。(無罪判決は、警察・検察という「国家権力」を敵に回すことになるから、相当の勇気が要ることだそうだ。)

 しかし、具体的題材が痴漢冤罪に関わることだから、そちらにも焦点がある。

 女性に袖をつかまれたら(私人逮捕?)アウトだそうだ。話を聞くと言われて、駅事務室に行ったら、事実と無関係にほぼ有罪なるという。無実を主張し続ければ、拘留されて長く自由を奪われる。(そして、執行猶予つき有罪になる。)すぐに(無実でも)罪を認めれば、罰金刑。数時間で自由の身に戻れる。(事実ならば言語道断。罰金刑は軽いと思うが。)

 もしそういう疑義がかけれらたらどうすべきか。そんなことで自分の時間を奪われるのはいやだ。無実でも、とりあえず有罪を認めるべきなのかもしれない。冤罪はこの上なく悔しいけれど、悪魔との取引をせざるをえないかもしれない。その場で冷静に考えられるだろうか。正解はあるのだろうか。

 事情に詳しい同僚に聞くと、一番いいのは、全力で走って逃げる、だそうだ。このチラシの男性が、本当に無実ならばなんとか早く疑いが晴れることを祈るのみである。

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オムレツ。

 朝おそく起きると、東京マラソンをやっている。雨のうえ寒く、東京都の職員の方々他関係者はタイヘンだろうと思う。しかし、こういうイベントを強引に(たぶん)推し進め実現してしまうイシハラ知事はやはりすごい。部下にはなりたくないけれど。

 お昼は、近所の〈ロイスダール〉にゆく。

005_3004_12006_5  おいしいパン屋・ケーキ屋さんなのだが、その2階がレストランになっている。

  カリフラワーのスープ、牛タンのオムレツ、魚介のメランジェ(フランス語で「混合」という意味らしい。)、カシスチョコムースな ど。

 ちなみに、わが家では、卵料理はほとんどない。家人が卵を好まないからである。たまにどうしても納豆に卵の黄身を入れたくなると、そのためだけに6個入りパックを買ってくる。そして、その後は、卵を消費するために、うどんに入れたり、親子丼を作ったりする。(「ほんとうにおれのもんかよ冷蔵庫の卵置き場に落ちる涙は」という穂村弘さんの歌の風景もない。)

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磯辺揚げ。

001_4004_10 午前の授業を終えて、午後、「コスモス」編集会へ。 

 途中、井の頭公園を散歩。寒かったからか、露店(というのか?)も少なめ、人も少なめ。カップルも少な005_1め。ボートも少なめ。

 三鷹台の喫茶店〈野田〉に寄る。ダークロウストのコーヒーがおいしい。

 編集会のあと、いつもの〈美たか庵〉へ。一軒目は〈美たかアン〉、二軒目は〈美たかドゥ〉、三軒目は〈美たかトワ〉、とフランス風のダジャレを言って、高野さんに呆れられる。

 〈美たか庵〉の最近のヒットは、竹輪の磯辺揚げ。

012_11  海辺育ちの高野さんもかつては食べなかったと言う。関東のものなのだろうか。青海苔を衣に混ぜて揚げれば、なんでも〈磯辺揚げ〉なのだろうか。実家では食べなかった。お米に合わないからだろうか。さまざまな疑問が去来する。

 あるサイトを見ると、「ちくわの磯辺揚げはちくわとは考えられないほどの強力な訴求力を持つ。」と書いてある。たしかにそうだ。こうして写真をとると、磯辺揚げも偉そうに見える。

 ちなみに、わが家では、結婚以来、一度も揚げ物料理をしていない。正確に言えば、友人でベトナム語通訳のF原君とその奥さんのリーちゃん(ベトナム人)が来て、揚げ春巻きを作ってくれたことがあっただけだ。その後、油の処理に困ったのを覚えている。

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北上せよ。

Photo_12  「かりん」のKTさんに勧められた、沢木耕太郎『一号線を北上せよ(ヴェトナム街道編)』(講談社文庫)を読む。

 ホーチミンのみ、ホーチミンからハノイへのバス旅、の二つの旅が切れのいい文体で詳述されている。著者は、いわゆる「プロの旅行者」だが、目的地にたどり着けなかったり、予想外の展開になったりする。

 だれもが抱く外国での不安や失敗も隠さない。お金のやりとりや食についての記述も生き生きとしている。虚飾ない、信じられる文章である。

 はじめの旅の2日目、ホテルでのこと。

不意に、自分が透明人間になったような、宙に浮いたような、名前を失ってしまったような奇妙な感覚に襲われる。それは私の旅がようやく始まったという徴(しるし)なのだ。

 なんとなくわかる。

 沢木氏の旅の目的は、ぶらぶらすること、現地の人の動きを観察することにある。社会科見学ではない。それは、私(や高野公彦さん)の感覚に近いかもしれない。

 博物館よりもその前のカフェに座って通りを眺めているほうが楽しい、というような感覚。市場や乗り物そのものが好きだったりする感覚。

 またどこかに行きたくなった。

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『ボクサー』

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 「折々の歌」に、植松壽樹の歌が出ている。「七十五歳で没するまで芝学園の国語の教師をつとめた。」とある。芝中学高校は私の母校。いい学校であった。(現在は65歳定年のはず。)

 なんとなく読み始めた押切寛子さんの第四歌集『ボクサー』(ながらみ書房)を読了。有元利夫の表紙(「厳格なカノン」)に引かれたのかもしれない

 さて、『ボクサー』の歌は骨格がしっかりしていて、しつこ くない、オトナの歌という感じだ。

・トウシューズ専門店の検索の痕跡ありて春のパソコン

・悲しみのここは捨て処こはれたるたましひに言ひ及ぶ民法七条

・「詩歌の棚」「薔薇の絵の下」美しき符牒もてわれらこの街に逢ふ

・気づかざりきかくもやさしくやはらかに橋はかかりてゐたり彼岸に

などがいいと思った。民法七条は、精神病者の禁治産宣言に関することのようだ。18年余、精神医学書編集に携わったという作者ゆえの歌だろう。

 押切寛子さんは1945年生。三鷹市在住。「宇宙風」所属。この歌集後半から、中咽頭癌を発症されて治療中だという。ひたに快癒をお祈りする。

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アプラチン。

Photo_10  杉花粉症の季節。

 ずっと、〈アレジオン〉という抗アレルギー薬を飲んできた。それが数年前から〈アプラチン〉に変わった。いわゆるジェネリック医薬品というやつ。〈アレジオン〉の特許が切れたのだ。

 薬価を調べると〈アレジオン〉が一錠(一日分)約218円。〈アプラチン〉は108円。きちんと安い方に変えてくれたお医者さんに感謝。

 この薬、じつは、持病のアトピー性皮膚炎の薬でもある。数年前の4月半ば、花粉症の時期が過ぎたと思って、この薬の内服をやめたとたん、皮膚炎がひどくなった。お医者さんは、薬で抑えていた何かが出たのではないかと言う。薬を再開すると(見る見るという比喩のように、一時間単位で)皮膚炎が良くなっていった。

 そのとき以来、ちょっとアトピー性皮膚炎が悪くなったなと感じたときには、すぐに薬をのむことにしている。(できることなら)痒くしないことが、この病気の一番の治療法のようですね。

 これは、私の症状が軽度だから言えるのだろう。子供のときはそれなりにひどく、両親にはかなり心配をかけた。生徒のなかでアトピー性皮膚炎の人がいる。大人になればよくなるよと、じっと祈る視線で見ている。

 それにしても、薬の命名もおもしろい。

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G4。

Photo_8  大修館の担当者が「ジーニアス英和辞典 第4版」の見本をもってきてくれた。3版が2001年11月刊、4版が2006年12月刊である。

 5年間に何が起こったのか。3版になくて4版にあるのは、次のような語。

・suicide bombing(スイサイドボミング) 自爆テロ
・9/11, 9-11, nine-eleven(ナインワンワン)      (2001)年9月11日(同時多発テロの日)
・blog  ブログ 「個人的な意見などを日記に近い形式で公開するウェブサイト」と説明がある。
 こうして事件は歴史として更新されてゆくのだろう。

・「web」 の項目では、3版では6番目だった World Wide Web という定義が、3番目に繰り上がっている。
・Website(ウェブサイト)の項目には、「home page は ウェブサイトの最初のページをいう」と注が付けられた。

 などなど。
 近いうちに、ジーニアス英和第4版搭載の電子辞書が出るはず。大修館の一人勝ちというのはよくないと思うが。

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コンキリエ。

12_002 たべものブログになってきた。

 昼は、いつものトマトソースパスタ。

 にんにくをオリーブオイルで炒め、ホールトマト、コンソメ、オレガノ、胡椒、すりゴマ、一味唐辛子、最後にケチャップ、を入れて3分煮る。(肉片があれば入れることもある。)分類すれば、アラビアータ(怒りん坊風)と言えるかもしれない。

 今日のパスタは、コンキリエ・リガーテ。〈コンキリエ〉は貝、〈リガーテ〉は縦に筋の入った、という意味らしい。もちろんイタリア語。英語でコンク(conch)は「巻貝」だから、関係あるだろう。

 粉チーズとバジルをたっぷりかけて食べる。これが一番うまい。かけうどんのようなものかもしれない。

 夕方からは読書会。司馬遼太郎『耽羅紀行』の3回目。1986年の執筆だから、20年の時差を頭に入れながら読む。

「物を見るのに定型的でありすぎるのは、私ども東アジア人の通弊のひとつである。真実はしばしば定型のなかにはない。」

「儒教は裸を厭うのである。信じがたいほどに厭う。華とはもっとも素朴な段階でいえば、衣服を着ているということである。」

「シャーマニズムという土俗宗教の面においても、ツングースは私どもの筋目なのである。」

など。引用ではわかりにくいけれど。

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まつおか、白加賀。

 しづかな一日。

 昨日、栄寿司のマスターが、サラリーマンは休みすぎだよお、と言ってい001_2た。彼は火曜日定休。正月も祭日も(寿司屋だから当然)無休。夏休みを入れても年間60日くらいしか休んでいない。朝は築地の魚河岸へ、昼はランチを提供し、夜は10時くらいまで営業。たしかにすごい。そういう人生の生活ペースになっているのだ。頭が下がる。

007_5008_8 今日の昼は、近くの「まつおか」 へ。漆器店の一部が 料理屋になってい る。広々としていい。器もいい。魚はイサキ。京にんじん、さといも、芽キャベツなど。

 食事の後、いつもの哲学堂公園の梅園へ。白加賀という白梅が満開であった。調べてみると、日本の梅干にもっともよく使われている(とくに関東地方)品種だという。。〈耐寒性落葉樹〉とある。なるほど。

 夜は「華麗なる一族」を見る。

010_4012_10 

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高校入試。

 2月10日は東京の私立高校の入試解禁日。勤務校もこの日に入試を行い、120人ほどに入学してもらう。4月から中学からの進学者280名と混合クラスにする。(数学と武道は別授業。)

 昨年の4月ごろから莫大な時間と労力をかけて作成した問題がたった60分で解かれて、点数化され、合否の判定に使われるというのは、さびしいものである。問題作成委員の年はさらにそうだ。来年度以降の受験生が、教材として大切に読み解いてくれることを願う。

 (ちなみに、国語は、伊坂幸太郎『終末のフール』、小森陽一『心脳コントロール社会』からの出題。15人くらいのスタッフで毎年、中学2回高校1回の問題を作るのは、たーーいへんであろう。英語は3年に1回くらい担当するだけで大変なのだから。)

029_3003_8007_3 おおよその作業が終了したところで解散。いつもの栄寿司へ。(一部の先生方は10時過ぎまで会議であるが。)

012_8010_2020_6  定番の鯖、鯵 からはじめて、蛸、烏賊の煮物、車海老 (焼き・にぎり)、鳥貝、筋子。写真がうまく並んでくれない。筋子のタタリか。

 

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『玉蘭』

 桐野夏生の『玉蘭』(文春文庫)を読了。

Epson_0109_1  『柔らかな頬』『グロテスク』『錆びる心』についで4冊目。文体がきっちりとしていて、心理描写が深く鋭い。ひりひりとした部分が多いのだが、ミステリー仕立てもあって、引き込まれる。

 『グロテスク』下巻はじめの中国の下層社会から成り上がる過程の描写は、山西省の農村を見てきた私にとってもとてもよくわかる。リアルな、恐ろしい文章だった。

 『玉蘭』でメモするとすれば、次の部分だろうか。

僕が遺す言葉が如何に無力か、知って書いたんだ。他人に僕たちのことをわかってほしいと思ったことなどない。僕の世界は僕の中にしかない。だから、毎日必死で生きた。

 

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冬至梅。

003_5  研究日。

 近所の哲学堂公園の梅園を散歩。平日の昼間、同年代の男性はいない。

 冬至梅が咲いている。 「コスモス」の初井しづ枝さんの歌集名〈冬至梅〉を思い出す。

 先日、トロント006_3 人の同僚がつくづく、東京の冬はいいねえ、と言っていた。それなりに寒くてそれなりに暖か。 言われてみると、一年の中でもいい季節なのかもしれないと思う。

 スギ花粉症がはじまる前の、冷気が好きである。

 

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柾。

 さいきん、オーラルコミュニケーションをいっしょに教えているシカゴ人が、変な日本語で生徒を笑わせるのを覚えてしまった。

 マジでー?。忘れチャッタ。ジョリジョリ。ダメじゃなーい。

なんて、片言の日本語で言えば、ウケるのは当然。テレビの外人タレントの手法だが、彼らほど日本語ができない。まあ、生徒との親近感が増せばいいのかもしれない。

009_4 今日は、自宅近くにありながら知らなかった「柾(まさき)」というお店に行く。同僚氏が教えてくれた。

 広めのカウンターに椅子5脚のみ。30代くらいのご主人が一人で黙々と丁寧に仕事をしている。

 平目塩締め、あん肝、アンコウから揚011げ、茹で白菜、牛蒡の卵とじ、さわらじっくり30分ほど極弱火焼き酒粕ソース、玄米少し焦がし雑炊など。ゆっくりゆっくり出される。

 酒は広島の〈宝剣〉が印象的。液体になった水晶を呑んでいる感じ。香りがよくてすっきり。日本育ちだからこのウマさがわかるのか。美しい酒だ。

008_6 料理がすべて出るまで3時間。お酒を飲まない人には間が持たないだろう。ゆったりとした夜であった。

 

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『やさしい鮫』

Photo_6 今日は6時間目(2:55まで)を終えて、大急ぎで新宿住友ビルの朝日カルチャーセンターへ。3:30から講座。

 高野公彦さんの講座なのだが、半年に2回だけ私が歌集を読む時間を担当させていただいている。といっても、これで2回目。

 今回は、高野さんの『水行』と、松村正直さんの『やさしい鮫』の2時間である。

 受講者の方々は「コスモス」の方が多い。先輩に向かって若輩がPhoto_3ものを言うわけで恥ずかしい部分もあるのだが、こっちは必死でしゃべっていてそんなことを忘れてしまう。
 貴重な機会を与えてくださる高野さんに大いに感謝。

 さて、松村正直さんの『やさしい鮫』は実にいい。

 30代前半の、家事をする父親像、アルバイト生活者像(いまはフルタイムだそうだが)など、一生活者の姿をじっくりと描く。人間の小さな寂しさから滲みだしてゆく大きなさびしさ、〈われ〉の在り処などを丁寧な視点から掬い取る。(「棧橋」89号の合評にも詳述した。)

・鳩に餌撒きつつ悔しきことなどを思い返しているのであろう

力まかせに布団をたたく音がする、いや布団ではないかもしれぬ

踊り場の窓にしばらく感情を乾かしてよりくだりはじめつ

携帯電話持たざるわけを問われたり持たざることにのみわけが要る

 昨年9月、ながらみ書房刊。ぜひともお読みいただきたい一冊である。


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シャコとサヨリ。

 〈栄寿司〉は、勤務校の近所のなんでもないふつうのお寿司屋さん。いつのころからか、魚好きの同僚と訪ねるようになった。とくべつ変わったネタがない代わりに、値段も低めである。

  シャコとサヨリがお008_2013_2いしかった。

  この蝦蛄は格別うまく、つまみで食べ、握りで食 べた。あのグロテスクな容姿の中に、甘い香りの肉体を秘めているのかと思うと感慨深い。自分の身体がおいしいというのはどんな気分なのだろうか。シャコに気分があるかどうかは別にして。

017_2012_3   サヨリは頭を断たれていたが、美しかった。桑原正紀さんの歌を思い出していた。

春の雨降る日曜日妻ときてさよりの細きかがやきを買ふ (『月下の譜』)009

 マスターは、われわれが帰りそうになると、秘蔵の一杯をご馳走してくれる。今日は、ラム。ブランデーのような香りがする、格別においしいラムだった。

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中学入試。

 昨日(3日)は中学入試の2回目。

002_1   校門の前には、朝早く(これが6時45分ごろ。写真が暗くてすいません。)から、腕章をした塾関係の方々が、塾の名前の入った旗を持ったりして、受験生を激励に来ている。

 そういう私も、12歳の2月1日に、ある私立中学を受験した。両親の勧めてくれた路線であったが、塾はとても楽しかった。熱心でキレる先生や友達がたくさんいて、そ009_2 こで将来は教員になろうと決めたのであった。
 入試直前には、算数の先生にダルマの背中にサインをしてもらった。それを握り締めて試験を受けに行ったのだった。川崎醇一先生という。

 あれから24年も経つのか。そのときの2倍の年月じゃないか。

(↑勤務校8階から新宿方面を眺める。左の塔は代々木のドコモビル。)

 

 現在、都内では、中学受験が増えていて、文京区や港区など中心部の区では児童の4割が私立中学に進学するという。

 私自身は、私立の男子中学に進んでよかったと思っている。数学の進度が速すぎたことと、プールがなかったことを除けばだが。浄土宗系の学校であったので、僧籍にある先生が多かったのも特徴だった。

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リンデ。

 10年ほど前に、2年2ヶ月間吉祥寺に住んでいた001

 楽しいことはいろいろあったが、印象に残っている一つに、「リンデ」というパン屋さんがある。あるとき突如開業して人気になった。ドイツそのま まのパンを出す店で、家人がドイツでパンを食べたとき、あ、リンデのパンだ、と言ったそうである。

 当初は、(たぶん安息日を厳密に守って)日曜日は営業していなかった。その姿勢が好きだった。いまは業務拡大で、一部のスーパー024_1にもおいてある。しかしいまでも、地味でおいしいパン屋である。

 昨日は、吉祥寺に寄ったついでに、「リンデ」でパンを買 った。食べきれない分はスライスして、冷凍しておく。常温だとすぐに酸っぱくなる。保存料が入っていないのだろうか。計ってみると一つ400グラム。3つも買えば重いはずだ。

 小島ゆかりさんに「学長の食パン」というエッセイがある。本当においしいパンは人を感動させるのだ。

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吉祥寺経由、編集室。

 昨日の中学入試1回目と明日の2回目に挟まれて、今日は休日。

010_1  吉祥寺駅下車、散歩をかねて井の頭公園を経由、三鷹台の「コスモス」編 集室へ。元気なときの宮先生も吉祥寺へは徒歩で(30分くらいか)おいでになっていたそうである。

(←オナナガモ、ホシハジロ、キンク006ロハジロの皆様がたの多くは、北にお帰りのご様子。年末に比べてかなり減っている。)

 途中、まったく偶然に散歩中の宮英子さんにお会いす る。あらまあ、ということで、二年ほど前に開店の、喫茶店〈野田〉に誘われる。英子さんは迷わずブルーマ018_1ウンテンとシフォンケーキを注文。2月23日で満90歳。昨夜はワインをハーフボトル、その後眠れなくて日本酒をお飲みだという。

 その後、「コスモス」編集室へ。表札は、今でも宮柊二のまま。来022_1020るたびに襟を正させられる。

 少し校正の仕事を手伝う。私は見習いだが、毎月の担当の方がたご努力にはほんとうに頭が下がる。

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松川。

 昨日はその後、髙野氏と渋谷まで歩いて東急プラザビルの紀伊国屋書店に行く。そのあと、9階の「うなぎ松川」へ。

015
 氏は、新しい店を開拓してゆくタイプではない。さいきん渋谷だと、同じ階の「いっさい」か、マークシティ前の中華「一番」くらい。なんてことないお 店である。グルメではないのだ。

 白子ポン酢、うざく(うなぎと胡瓜)、あん肝、白焼き、などを食う。じゅうぶんグルメかもしれない。焼酎は鹿児島の芋焼酎「一刻者(いっこもん)」。セブンイレブンにもおいてある013が、なかなかうまい。うざくの写真がない。

 こうして、前夜の店での様子を思い出すのも悪くない。

 うざく、の〈ざく〉は〈ざく切り〉のざくだろうか。

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